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─廃墟群・その中のひとつ─
[アーベルと別れたあと、自室で寝ていたはずの彼女だが、今、廃墟群のビルのひとつの屋上に陣取っていた。
その屋上で眼下での追いかけっこを感情の篭らない瞳で見下ろしていたが]
…………所詮、借りもん。直ぐに襤褸を出すか。
[それだけを呟いて、スッと屋上から姿を消す。]
………プロテック……?
[噛んだ。]
[少女は部屋に現れたてぃるの言葉を不思議そうに
けれど、相手が身構える気配に
おともだちを抱きしめ後退り]
[球体のうち2つ程が、レンズ面をティルにむけ]
[鳩尾に不意に来た掌底は咄嗟に半歩下がって避けたが、直後の回し蹴りは咄嗟に手にした黒い棒を縦に持って防いだ。
直接脇に入らなかったが、その衝撃で横へ軽く吹き飛び、左手を地面に一度ついて咄嗟に体制を整えた。ふぅ、と息をついて姿勢を伸ばし]
…へぇ、ボクにかかってくるんだ。
じゃあ、痛くしてあげるよ。
ねぇ、痛がってる人の表情(かお)って…快楽におぼれる人の表情(かお)と良く、似ていると…思わない?
[にっこりと笑うその顔はとても無邪気で。
長くふわりとしたスカートが風にばさばさと揺らしつつ、手で遊んでいた黒いステッキのようなものを振り、大鎌へと変化させる。
持ち手の棒部分は細く良くしなる材質で、前を向いている刃はふらふらと揺れている。
柄の部分の中心より刃寄りに、垂直に短い取っ手がついていて、そこだけみると長いトンファーのようだ。
左手はその取っ手をしっかりと握り、右手は柄の先、端近くに添えられて。
笑みをたたえた唇を赤い舌で一度湿らせると、次の瞬間走りこんでその足元へ、鎌を横に薙ぐよう走らせた。]
−中央エリア・旧華街廃墟−
[少女に探されているとも知らず、女中に目撃度きゅんされているともやっぱり知らずに青少年はいろいろな場所を歩く。
からからと、礫が朽ちたビルの残骸を伝って落ちる音がした]
……?
[ふ、とぞくりとした何かを感じる。
自分の背後に強い揺らめきを感じた気がして]
…へぇ。
見知らぬ他人の過去なんて見て、楽しいですか?
[直ぐに翠は前へと向き直る。
少女の問いにも、其方へ視線を注がずに。
続く言葉には一度瞬いて。暫くの沈黙の後、薄く口を開いた]
――嗚呼、貴女は好きかもしれませんね。
誰とも知れない家族の、微笑ましい映像記録ですよ。
フィルムに、残ってました。
─中央部・廃墟群─
……ん。
[不意に、歩みが止まる。
掠める表情は、孤狼のそれ]
……早速、始めた連中もいるわけか……。
[元気な事で、と呟く。
その一方が、つい先日非戦協定らしきものを結んだ相手とは、まだ気づいていないが]
どこらへんでやってんのかね……。
[言いつつ、ぐるり、周囲を見回し]
プロテクト、ね。
[舌を噛んだらしい少女に少し笑いを誘われて。
即座の攻撃は来なさそうかと読みつつも、緊張した面持ちでこちらに向けられたレンズの動きに注意を払う]
それにしても。それを抜ける程のウィザードか。
[いざとなったらあのデータも消去しなければ。
そんなことを内心で思いながら声を掛ける]
探し物中だったかな?
それなら終わるまで待ってもいいけれど。
見知らぬ他人…… って。
そういう言い方をすると、詰まらなく聞こえます、ね。
[眉を寄せた。
とは言え、とうに先に進んでしまっているエーリッヒには、そんな表情など、見えなかっただろうが。
また開いてしまった距離に、足を進める。]
――へえ。
[家族、への反応は、極めて薄かった。]
[少し距離が出来たことで一呼吸。
すぐに体勢を直すユーディットに向き直る]
……追いかけられるのは趣味じゃないの。
黙ってやられるのもね。
[沈黙の後、口を開く。
それはかの少女の声ではなく]
アナタの趣味なんて知らないわぁ。
興味ないもの。
[しゅるり。
纏っていた影を解除、少女の中から赤で彩られた人物が現れる。
同時に影で刃を形成。
走りこんでくるユーディットに合わせ突如ユーディットに向けて駆け出す。
間合いを狂わせ、鎌の軌道から抜けようと。
同時に地面から頭を擡げる影の刃を繰り、右下から斜めにユーディットを斬り上げようとする]
…なんだ?
[僅かに眉根が寄る]
なんだか、何でもかんでも怪しいな、この街は。
[既に廃墟なのだからそれまでといえば、それまでだろうけれど]
[取りあえず、誰と誰がやり合っているのか、位は確かめるべきかと。
まず周囲を見回し、それから、上を見る]
……登って行けそう……だな。
Reine Luft……Anfang.
[解き放たれるのは、糸を目覚めさせる言葉。
獣化すればすぐではあるが、消耗の度合いを考えれば、こちらの方が負担は少ない]
Erstarren Sie…….
[続いて、それを硬質化させ。
鉄骨に絡め、それを手がかりとして上へと登ってゆく]
…だから、僕は他人の過去に興味ないんですって。
[けらりと小さく笑う。
表情こそ見えないものの、声色で憮然とした様子なのは理解出来た。
ふと、追い越していく少女の背中に視線を向けて。
ぴたりと足を止めた少女の数歩後ろで、自らも歩みを止める。
此方まで止める筋合いなど無かったのに、何となく。]
――ええ、
下らないですよ、実に。
[それが、どうかしましたか。と。
投げられる言葉に、冷やかに翠を細めて。]
[てぃるの様子は少女を咎める調子はなく。]
…………プロテクト…
[てぃるが再度口にしてくれたおかげで、
次は噛まずに発音出来るが意味はわからず
モニターの制御機構を操作する時にあった
防御壁のこととは気付かず]
…………
[ウィザードの件にもきょとんとしていたが、
続く言葉に勢い良く頷く。
てぃるが勝手に声を行使したことを
叱りにきた人物ではなさそうだし
危害を加える様子もみせないので、
少女はまた操作盤に向かい合うように
てぃるに背を向け……球体も一つはレンズの方向をかえ]
[走りこまれて距離感が掴めずに鎌は空を切った。]
っちょ、なんでこっち来るのさっ!
[左から振った鎌は空中でしなり、そのまま下へと慣性で鋭く戻る。
下から襲う刃はその鎌の動きで防ぎつつ、前へ走っていた体は軽い跳躍で右へと避けた]
あれぇ、キミ、誰さ?
[遅れてついてきたスカートとエプロンに裂け目が入ってしまったが、構わずそのまま跳躍の着地の足で地面を蹴り、下へとしなった鎌の柄を相手の左脇に向けて叩き込もうと手を横へ振りつつ、緊張感の無い声をあげた。]
[天高くに在った陽は時間の経過につれて地に沈み、
闇に落ちゆく空の下では淡い茶は限りなく色を失う。
ゆったりとした動きで振り向く。
ふわりと広がる、髪。]
そう――
[深い緑の眼が細められる。]
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