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[ローザのダーヴィッドへの感想を聞き、小さく吹き出した。
口元を押さえながら視線を彷徨わせると扉が細く開いた。
フォルカーの姿を認めて、口元を押さえたまま手招きした]
[なんでもない、と手を振られれば、それ以上は追求する事もなく]
……お互い様、か。
確かに、そうですね。
[首を振るエルザには、微かな笑みを浮かべてこう返し。
ゆっくりとしたペースで、食事を取る。
例によって食べる量は少ないのだが。
食事を済ませたなら、また暖炉の側でしばし猫をじゃらした後、二階の部屋へと*戻って行くか*]
ああ、それじゃ……
[ローザの言葉に少し考えた後に]
トマトジュースで頼む。
食べるのは明日の朝には大丈夫だと思う。
無理には取っておかなくても大丈夫だ。
[ローザが自分の分をとりわけようとしてる様子に、そう伝えておいた。]
―一階:広間―
[賑わいの中に入っていくのは、フォルカーにとっては、今朝よりも勇気が要った。
室内に身を入れ込み、いつも通りに会釈をする]
……ぁ、と……また、お手伝い、しそびれ、て。
[すみません、と小さく謝罪をした。
座る場所を捜して視線を彷徨わせていると黒猫の姿が見え、そういえば、と存在が頭から抜け落ちてしまっていたと思い出す]
ごめんね、ユエ……。
[猫はどんな反応をしたのやら。
普段は触るのすらおっかなびっくりの相手を、渡されたとはいえ抱えていたというのは、一種の進歩かもしれなかった]
…えーと、ウェンデル、だったかな?
少ーし落ち着こうか。
[台所で聞いた名を思い出しながら宥めるように言ったものの、ちょっと逆効果かも知れない。
取り敢えず料理は落とさなかったようなので安堵したとか]
おや、楽譜があるのかい?
大事に持っててくれてんのか、嬉しいねェ。
[そして音楽を褒められれば、宥めるのも忘れた。
色々すっぽ抜けた告白をされた時よりも嬉しそうだったりする]
─浴室─
[外に顔を洗いに行くのは寒くて嫌だったから、水がありそうな浴室へとやってきた。誰かが入っていないことを確認すると、こそこそと中に入る]
……ぅ、ちょっと冷めてるけど……顔洗うくらいだからいっか。
[生温い温度のお湯にタオルを浸し、良く絞る。顔に当てるとやっぱりあったかくなくて、ちょっと嫌な感じだった。仕方なくそのまま顔を拭いて、ふぅ、と一息ついた]
焚き直して入ろっかな、後で…。
[微妙にすっきりしなかったため、そんなことを考えた。広間へ向かおうとして、タオルを持ったままだとおかしいか、と気付く。泣いたと言う事実は隠したいところだった。結局、一旦部屋に戻ることになり、広間へ向かったのはフォルカーが向かってから十数分後のこと]
まさにそうだが。
[ダーヴィッドの言葉を一切の躊躇いなく肯定した。
更に続くローザやウェンデルの言葉に小さく噴き出し]
ほら、皆も言ってるじゃないか。
[とも付け加えておく]
うぉぃ、一応団の事とか親のこととか明日の天気とかじ……いや、まぁ色々考えてるぞ?
[最後に人狼といいかけたが、それは今は言わないよう途中で止めた。
とかローザに言っていたら今度はウェンデルから似たような事を言われて、タイミング的にちょっと吹きかけて。]
いやいやいやいや、だから何も考えてないことも、なくなはいぞ?たまーーになら、何にも考えてない時もなくはないけどな。
あーでも考えなしとはよくいわれるか。
[と今まで言われたこととかじっくり思い出しながら反論になっていない反論をしてみた。]
ん、じゃあトマト搾ってくるね。
[エーリッヒにトマトジュースを頼まれれば、すぐに台所で用意してきて、グラスを差し出すだろう。
料理は一応、朝食のときのように遅れて食べに来る人がいるかもしれないので、全種類少しずつは残しておくつもりだ]
ああ、俺は信用して大丈夫だ。
さすがエルザちゃんだな、わかってくれてる。
[エルザの言葉に笑いかけて]
まぁ、無理はしないつもりだ。
だから無理して食べることもしない。
[広間の中、何名かの人物に視線をめぐらせ]
まぁ、何名かは気にしないといけなさそうはいるけどな…。
[小さく呟くように、エルザには聞こえたかもしれないが。]
お帰り。
[その後、戻って来たフォルカーに片手を上げる。
ウェンデルの陰の苦労など知る由もないが]
…あの分だと大丈夫だった、かな。
[続く言葉は口の中で、仄かに笑む]
[食べ物を粗末にする人には、罰が当たる。
と、認識している少年は、勿論お皿を落としたりはまったくなかった。
余所見をしていても、重要なのはお皿の上の食事だ。
落ち着こうかと言われて、ハッと気付いたように深呼吸した]
す、すみません。いつもこうなんです…。
[周りに言われていた言葉の効果は覿面だった。
嫌われてはたまらないと、ちょっと縋るような目をして]
楽譜、探して。
まさか手に入ると思っていなかったので、とても嬉しかったです。
ちゃんと、写してもあります!
[保存用と眺める用、というような。
それから台所といったりきたりして、料理はやがて運び終わるだろう。
フォルカーのクエスチョンマークには気付いていなかった。
青春だなぁと思ったのかもしれないが、少年は一応まだ青春の年代である。
+不純異性交遊というものを知らないので、笑顔は単にテンションのあがったままだった状況のせいかもしれない]
うーわーそこまでアホの子じゃないよ俺?
[ヘルミーネに言うも、村の人間に説得力はあまりない。]
むぅ…しっかし皆にそう思われてるのは由々しき事態だな。考えてるように見える格好でも考えないと駄目か。
[格好とかの問題では決してないが。
本気でそんな事を考え(あ、今ちょっと考えてた)ながら、だが料理が冷めないうちに食事に手をのばしたのだった。]
よぉ、フォルカー。
[手をひらりと振って]
ありがとな、ローザちゃん。
[ローザには礼の言葉を言ってから、
ダーヴィッド達の会話が耳に入り]
まぁ、考え無しと、考えないのは別の意味だな。
もっともダーヴィーはそう言われないように、少しはしっかりしろってことだな。
─ →広間─
[タオルも片付けて広間の扉の前。戻ると約束したために、ここで逃げることは出来ない。けれど、やはり顔を出すには勇気が居る]
……大丈夫、フォルが先に戻ってるんだし。
[微妙な他力本願。意を決して扉に手をかけた。そろ、と部屋の中を覗き込む]
いえ、まるで考えてるのがおかしいというような言い方でしたから
[他の人を見て、それからダーヴィッドをもう一度見る]
いろいろ考えていらっしゃるんですね。
考えなしというのは、行動の前に深呼吸をすると治ると聞いたことがあります。
[少年自身の神敬愛論に巻き込まれた友人たちから、何度も言われたことらしい]
だって、ダービーちゃんだし。
考えてても、普通のひととは違う方向に考えが逸れてるように見えるー。
[そしてコイツは、考えた事を9割がた、深く考えずに口にする]
ただいま、です。
[ヘルミーネを始めとする面々に、再度、挨拶を返す。
席に着く前には、ユリアンとダーヴィッドにそれぞれ寄って行って]
……あの。
ありがとう、ございました。
[少しの躊躇いの後、小さい声ながらはっきりと言い、大きく頭を下げて、感謝の意を表した]
[一言でウェンデルが一気に落ち着いたので、逆に驚いたとか]
いや。
落ち込む必要はないんだが…
[縋るような目に苦笑を返して]
嗚呼、そうだ。
良かったら後で原本を見せようか。
…生憎家の方にあるから、此処を出てからの話になるけどな。
[ふと手を打って、そんな提案をした]
ええ、まったく。
[小さなエーリッヒの呟きに、こっそりと同意する。
孔雀色の向けられているの先には真っ先に空腹を訴えた人物が居たりした。視線が合ってしまったらなんでもないと首を振ったりして]
降りてこない人にも、声だけは掛けてきた方がいいかしら。
[言いながら天井を見上げ、顔を戻すと扉の所にイレーネが見えた。
色々とあったのだろうとは知らないまま、普段のように招いてみた]
……ご機嫌、です、ね?
[ウェンデルの内心>>105など、少年には知る由もないが、あまりの笑顔っぷりに疑問が口をついて出た。今朝方の、告白騒動も記憶に新しかったゆえに。
ひとまず突っ立ったままでは邪魔になるかと、空いている席に腰を下ろした]
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