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元気なのは、いいことですよ。
[そんなことを言いながら、少しだけ緑が陰る]
…そう、ですね。
早く見つけて、終わらせないと。
…触る?
[それがどうにも分からずに、首を傾げ。
手の振られるほうを見て。
幼馴染みの姿にやや複雑な顔になる]
かぜ?
だいじょうぶ?
[ユリアンがくしゃみをするのに、
横から首を傾けて見た。]
おなかいたいとか 足いたいとか かぜとか
体こわしてるひと、多いの。
[少なくともミハエルはお腹痛いに対して
肯定していないのだが。
戸口の方へと中から音が聞こえれば、
座ったままそちらへと目を向けた。]
絵師殿がおいでになったようなので、場を譲ってもらえるか?
[まだ残っていた、ほぼ常連ばかりの客達にそう行って扉を開けると、仕方がないなと言った様子で、人々は図書館を後にする。人気のなくなった図書館の戸口に立って、男は外に居る幼なじみの弟を呼んだ]
ミハエル。入って来い。
[絵師殿、とは呼ばなかった]
やっほう、アーベル
あ、まだ貰いにいってないや。かいがら。
あとで貰いにいくね!
[そんなこと言って、にやりと笑う。
それからミハエルを見て、むーと唸ると、]
ならミハエルも元気じゃないとー。
そ、さわるさわる。
だってご利益ありそうじゃん? 絵師様って。
[酷い曲解だった。]
まあお勉強だよねー
海のお勉強だけど。
怪我したけどね、海に行きたいって思ったけど……
[扉が開いてオトフリートの姿が見えたので
ぱっと笑顔を見せたけれど、
絵師の弟―今は絵師、なのだけれど―を呼んだので
立ち上がるのは、やめておいた。
ミハエルの姿が見えて手を振り、
その脇にまた二人知った顔を見つけて
そちらにも手を振る。]
ごきげんよぅ〜。
[声は明るい。]
って、あ、ミハエル呼ばれてるよー
オトせんせーに。
[ぱちと瞬いて、顔をいつもの笑顔にすると、
少女は教師に向けて手を振った。]
やっぱ、あとでいこーっと。
その前に、アーベルのところで、巻貝貰おっかなー。
ちょうだいっていったら、おじさんたちくれる?
[アーベルに尋ね、*首を傾げた*]
んあ? ……いや、多分大丈夫。
[鼻を擦りつつ、そう返答。
そこで戸口から出てくる人たちに気づくと]
あー、そろそろかね。
[そう言って腰を上げる。]
[元気、という言葉には困ったように笑うだけで]
そんなものありませんよ。
[ご利益云々には至極真面目に答えた]
…はい?
[声が聞こえ、顔を上げる。
少し怪訝な顔をしながらも、図書館に向かおうとし]
おう。…まあなんか色々あったってことは聞いてるが、絵師がいれば戻せるってミハエルの兄さんから聞いた…ってぇわけでしゃきっとせいっ
[なんとなく緊張しているミハエルを背中をばしばしして]
そういやそうだったな。来い来い。約束どおり渡すぞ…ってかなんに使うんだ?
リディ?
[俯く様子に、振り返る。
が]
…あ、はい。
[ふと感じた違和感は有耶無耶のまま。
いつも通り振られる手が見えたなら、いつも通り頭を下げて]
[ミハエルを呼ぶオトフリートの声を聞きつつ
そして続けて首をかしげ聞くリディ]
ああ、親父か母さんかに俺からっていればもらえると思うぞ。まあ今居るのは母さんだろうけど
[そういいつつ手を振るエルザに手を振り返し]
よっ。エルザもユリアンもいたか。
……っと、オト兄さん。って、あっ……。
[オトフリートの言葉にそっちの方を見ると、そこに幼馴染の面々。]
よっ。
[一瞬何か考えるような素振りをするが、すぐに明るく声を掛ける。]
[図書館前へ。
そこにもまた、幼馴染みがいた]
ああ。
こんにちは。
[ほんの少し間はあったが。
いつも通りの挨拶に、いつも通り返して]
[リディの瞳の色には気付かなかった。扉の内にミハエルを招き入れ、後ろの若者達にも声をかける]
ユリアン、エルザ…アーベルもか、お前らも来るか?
[彼らの方は、当然、中に何があるかは知っているだろう、と問いかける]
[アーベルに手を振られて
嬉しそうにわらう。]
…あし、しびれた。
[それから立ち上がり
手を上へと伸ばして伸びをする。]
お。わりぃわりぃ。ってかそんな痛くしたつもりもねぇんだがなぁ
[と、ミハエルに。
体格が違うのだから仕方ないかもしれないが、礼の言葉には返事もなくただ頷いて
当然のように図書館に入るのについていこうと]
ん…ああ、俺も行こうかなぁ。と思ってるが、大勢でみたらなんかまずいか?
うるさくは多分しないぞ
[とオトフリートに答え]
足しびれたって。歩け…てるな。
[駆け寄るエルザの姿を見て苦笑]
ん。元気そうでよかった
[ミハエルのいつもどおりの挨拶に、にかっと笑う。
そして、オトフリートの言葉にこくりと頷くと、]
……ああ。俺も見ておきたいし、な。
[真剣な眼差しで見つめ返す。]
まずいと思ったら、呼びはしない。
[アーベルの問いには簡潔に答え、ユリアンの目はまっすぐに見返して、三人とも、入れと、もう一度]
[読書室に皆が揃うと、布をかけたキャンバスの傍に立ち]
ミハエル。絵を見つけた。確かめてくれ。
[静かに言って、布を取り払った]
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