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……じゃあ、休憩が長すぎたな、と言っておくか?
『あんまり、変わらないでしょうに』
[にこにこしながらの言葉に、水晶龍が突っ込む。
それから、色々と気づいた様子に、一つ頷いて]
ま、そういう事だ。
実戦演習の相手?
……俺の他に誰がいる。
[これまたさらり、と言った直後]
界と我を結びし我が盟友、我が意にそいて、吼えよ。
異界龍・轟!
[問答無用の詠唱の後、水晶龍が一声吼え。
氷雪のブレスが放たれた]
[長くは続かない空中歩行。
高い位置を取られていると上がっただけで落下しかねないが]
下に落ちたら諦めてくれるかい?
[高度の下がったリディとほぼ同じ高さまで駆け上がると、ニィと笑って呪を紡ぎ始めた]
[希望的観測は寸の間もなく粉々に打ち砕かれまして]
ちょっ。タンマっ
[なんて静止の言葉は届かず。そもそも届いても関係なかっただろう。後ろに行けばいくだけ範囲が広がる氷雪ブレスをあえて前方側面に飛ぶようにして避ける]
冷たいっ。寒っ。じゃなくて、やっぱやるっきゃないのかっ。
『逃げれると思う?』
思わんっ。…こうなったら仕方ない…か。無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
紅蓮の渦を我は求む。我が敵を灰塵しらしめよ
[覚悟を決めたような言葉を口にして盟約龍の力を借りて次元が開きゴゥゥと燃え盛るような音がして炎の渦が表れてゼルギウスへと向かう。成功したのかっ。と感動したが。ゼルギウスと自分との間ぐらいで大音響とともに破裂した]
…花火だな
[ねこねこロミちゃん。わんわんフーゴ君に。フェアリーリディちゃんやら子龍をもしたのやら芸が細かい。なんて感心してられない。残り火のようなものがゼルギウスに降りかかるのを見て]
逃げるかっ
[覚悟を決めたのはそれだった。ユリアンは後方へと逃げ出した]
[静止が届いた所で止まるはずがない。
そも、止まるくらいなら仕掛けない、とも言うが]
お、やる気になった……。
[呪を紡ぎ、炎の渦を呼び出す様子に真紅が細まる──ものの]
……やっぱり、基礎構文からの調整がいるか?
[達する前に花火となったそれに、ぽつり、と呟く。
残り火は、水晶龍の放つ冷気が打ち消した]
っというかだな。
逃げるな!
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
影は駆ける、影は追う。縛となりて、捕えんがため……影縄縛!
[とっさに唱えるのは、捕縛の力を持った影の縄を生み出す呪文。
縄状の影が走るユリアンの足に絡み付こうとしゅるり、と伸びていく]
─森林エリア─
その、程度、じゃ、諦めない、もんねっ。
[痺れながらも強がりの発言。
自分だって脱落するのは嫌だから、そうそう諦めるつもりは無かった。
気付けばイヴァンが同じ高さまで宙に浮いている]
うー、こうなったら。
シルフ、あれ行くよ。
[治癒魔法で痺れを取る暇もなく、リディは周囲を取り巻く風精に指示を出す]
『Tú, un gran poder la persona de la comida confidencial
Suelto el poder y encuentro su manera a una persona de la clasificación jerárquica-alta』
ドライアードも、もう少し手を貸して。
『Cambia el cuerpo en una hoja afilada』
[リディを取り巻いていた風精は、大きく渦を描き。
呪は風の上位精霊たるジンを召喚す。
周囲の樹から葉が散り、それすらも刃と化して、リディを中心に暴風を作り成した]
いっけえええええええええええ!!
[周囲に暴風を取り巻いたリディは、イヴァンへと突っ込むで範囲内へと巻き込もうとする]
―砂漠エリア―
[ずるいと言われても、文句はそう創った主人に言ってくれと言わんばかりに吠えた。
伸びてきた砂の触手は、更に上へと飛ぶことでかわそうとするが、そこは長さに限界のない魔法の産物。後ろ足を絡み取られて、ゆっくり地面に引きずられる。]
うぅ……がぅっ!があっ!
がああああっ!
『 オトヨ メイドウセヨ 』
[吠えると同時に黒い文字が走る。自身の声に力を与え、絡み付いた砂を揺さぶり、形を崩し逃れた。
たっ、と自身もロミからは少し離れた高い岩の上に降り、そこから何度か咆哮をだし、ロミの乗る岩を崩そうと試みた。]
うぎゃっ
[走っても走ってもゆがみが見つからないなか後方の注意がおろそかになり、音もなくあらられた縄状の影にあっさりと片脚を絡め取られ転んだ]
逃げるなっていって、逃げないやつがいるかぁぁ
カリン。助けて
『駄目』
返答がはやすぎて平凡じゃないぞ…門の奥に潜む力よ。その威を振るえ。汝は空に傲慢に暴れる雷雲なり
[ごろごろと。転がりながらも手と阻まれてない足だけで器用に立ち上がり唱える。
そして中空に現れた。白い。でも雲じゃない。兎の前歯のみのとんでもなくでかいもの]
………まあ、なんでもいいや。いけーーー
[前歯だけの物体がぐわりっとゼルギウスをくいつくように迫っていった]
―森エリア―
直接来るか。
界と我を結びし我が盟友、我が意に沿い、駆け下れ。
異界龍・踊!
[剣を正眼に構えたまま、最初に盟約者を動かす。
黒曜龍は宙へと身を躍らせてリディへと雪崩落ちるように襲い掛かる。嵐の中ではこちらの動きも制限されてどこまで術者の邪魔を出来るか]
我が銘を刻みし剣、力を受け止め、流せ!
[当人は横向きに構えた剣で暴風そのものを受け流そうとした。右手は刃の腹に添えて。
開放しないままではそういう行使に限界がありすぎるのだが。当然何枚もの葉刃が風刃が届いて顔に首に細かい傷を増やしてゆく]
く…っ。
[痛みを堪えて嵐の中心にあるリディの気配に集中しようとする]
逃げたら演習にならんだろうがっ!
[そも、この演習自体が無茶振りです。
というのは、突っ込まれても聞かない]
と、いうか。雷雲召喚が、なんで、こうなるんだ……?
[呼び出された兎の前歯に、思わずぽつり、呟く。
呆れていたのが悪かったのか、回避行動は遅れがちに。
回避のための呪を紡ぐ余裕もなく、とっさに横に飛んで避けるものの、鋭いそれは僅かに右の腕を掠めた]
……当たれば、それなり、と。
[ダメージ受けても、冷静に分析するのは研究者根性のなせる業か]
界と我を結びし我が盟友、我が意にそいて、翔べ!
異界龍・戦!
[ともあれ、今はそれはちょっと横に置いて。
傍らに浮かぶ水晶龍を直接突っ込ませる]
―砂漠エリア・岩場―
[吠えられた言葉に耳をぴくぴくと動かして]
じゃあ、その主人ごとずるいんだ。
[とっても無茶苦茶なことを言っている。
伸びる砂の触手はフーゴーの後ろ足を掴み、一瞬右前足でガッツポーズ。けれどもすぐにそれは粉砕されて]
そんなー!
[ちょっとショックだったり、でも落ち込んでる暇はない。
こちらに咆える声、大気が振るえ砂埃が舞い上がる。自分の足場も震えて崩れおちていく]
甘くはないとは、思ってたけど…、これはっ!さすがにっ!
[ぴょんぴょんと、崩れる岩を足場に下り、
足を滑らせて地面に落下していく]
みーーーーっ!
[反転して流砂の上に落ちた、先ほどの崩れた岩の一部に着地。
そのまま岩の破片が沈む前に、フーゴーのいる足場の方にかけて跳躍。]
完全に動きとめる以外に手はなさそうだね。
[足場を駆け上りながら、フーゴーの方へ向かう。
途中、背中の小さなかばんから種を取り出し、数個岩の中に埋め込む。
フーゴーからは死角になっているので種には気づかないはずだ。
もっとも魔力感知をされればすぐにばれるものでもあるけど。]
フーゴー、悪いけどさっさと決めに行かせてもらうよっ!
[足場を駆け上がり、そこにいたフーゴーの方を見ながら]
「むぎ おりなす じゅそ ことば すなよ まえ しかい うばえ」
[猫目石が光り、右前足をフーゴーの目に向けた。
黒いもやのようなものが、フーゴーの目を包もうと現れ]
目にゴミが入る呪いだよっ!
―森エリア―
[動くのに支障が出そうな分はどうにか受け流し切った。
嵐はまだ吹き荒れている。力のぶつかりあいで乱れたそれが逆に目隠しともなる]
よし、行ける。
[小さく呟く。上から迫った黒曜龍も囮の一つとして。宙を駆け下り、再び駆け上がるようにしてリディの背後へ回った。剣を振り上げ…柄の部分で首筋を打とうと振り下ろした]
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