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だって、そうじゃないか。
[服の袖を掴んで引き、右手の甲で、目元を拭う]
だから、……お互い様なんだ。
[また、涙が零れた。
悲しいわけでは、なかった。
悲しむことなんて、許されるはずもなかったから。
ただ、訳もわからず、それでも、止まらなかった]
…ごめんなさい…。
[足手纏い。結局こうなのかと。
申し訳なさでいっぱいになった。自業自得だったが]
…二階、まで。お願い…します…
[広間は行ってもそれこそ邪魔だろう。
廊下にいても誰かが見つければ同じことになる。
それならばいっそのこと、と頼んだ]
俺が放っておけないからやるだけだ。
謝る必要など、どこにもない。
[そしていわれたとおり、二階へとあがり、確認を取って、イレーネの部屋まで入り、ベッドにその体をそっと置く
ザフィーアは主の言いつけを守っているのか、イレーネを運ぶのにしっかり着いてきて]
火を軽くおこしておくぞ
[と、当たり前といえばそうだが、触れていて伝わる冷えた体をそのままにしておけないと、部屋に備え付けてある、暖を起こす]
部屋に……?
[ブリジットの言葉に、少し違和感を感じた。
いや、彼女を疑っていると言うのではなく、この騒ぎに顔を見せないのがおかしいと思ったのだ。
しかし、...は先にみんなが集まる広間を片付けようと、拭う事に専念した。
と、ブリジットが別の場所を見ている事に気付いてそちらへ視線を向けると、そこにはおそらくアマンダのものなのだろう乾いた血痕があった。
...は一瞬迷ったが、アマンダの血痕に近づくと、それも丁寧に拭い始めた]
じゃ、悪いんだが、俺は行くぞ。イレーネ。
何かあったら誰かに知らせるんだぞ。カラス
[名を知らぬから、カラスと呼ぶが、それでも伝わったらしく、一声鳴いた
そして呼び止められなければ部屋を出ていく]
[袖を見ると、赤が移っていた。
自分の物ではないのは、明白だ。
他にも、あちこちに付いているのだろうと思った]
……タオル、貰える?
濡れたのが、いい。
[そう頼むと、アーベルは台所へと向かう。
背中を眺めながら、違和感を覚えた。
そうか、ああ、ザフィーアがいないんだ]
どこ、行ったの?
[タオルを手に戻った彼に問う。答えを聞いて、そう、と頷いた。
顔を拭い、手を、腕を拭う。白に付着していく赤。
最後に、目に当てた。熱い]
…はい。
[部屋まで運んでもらって。火も起こしてもらって]
ほんとう、に。
ありが、と、ございました。
[布団の中からになったが、出てゆくマテウスに感謝を述べ。
バサリという羽ばたきも聞こえれば]
あ、ザフィーア、も。
もう、大丈、夫だから。
アーベ…ううん、できれ、ば、ユリアン、の…
[ところに、と。
告げた辺りで限界が訪れた。
眠るというよりは気を失うようにして目を*瞑って*]
ええ。アマンダさんの事を聞いたから…。
[小さく呟いて。][知らなくて、すみませんと謝罪した。]
[乾いた血痕は、おそらく綺麗には拭き取れなかったのだろう。]
[ミハエルが拭いたとしても、きっとそれは完全には取れなくて。]
[血。赤。ひとごろし。じんろう。]
[人狼が人を殺し、人が人を殺し。][人を殺さなければ、帰れない。]
[ぐるぐると、そんな想いが頭の中で繰り返される。]
[一階に下りて、広間へと顔を出す
その場にいたミハエルたちに、イレーネは容態が悪いから部屋で休ませた。という旨を伝えおいてから、外に出た
そしてエーリッヒの元に戻り、また抱えあげ]
お前はそういや、屋内にこもるよりも外が好きだったけか?
…まあ、どちらでもいい。見納めだ、しっかり見ておけ
[エーリッヒの顔を外に向けるようにしながら、集会場をゆっくり一周し、そして、アマンダやノーラを弔った場所、ノーラの横に、スコップを持ってまた一つ穴を掘る]
ったく、人狼の目的は俺を墓堀にでもするつもりか。
[悪態を一言述べて、でも作業は進む。黙々と黙々と。]
ま、お前もここには知り合いがいねぇことだろうし、俺がやっても構わんだろ
[あけた穴に体を横たえ呟くと、去来するのは過去の、隊商の護衛の依頼をこなしていたときに出会った時のこと
森で狼に襲われていたときと比べて、まだまだ頼りない存在であったエーリッヒ。ただそれはいわれることなく自分で自覚していたようで武芸を習いたいという
あの時は人手も足りなかったから当初は渋々了承しただけであったが、それでもその間しばらく行動は共にしていて、それが例え僅かな期間であったとしても、こちらの大陸に来てからというもの。誰かと群れることなど滅多になく。だからだろうか
己の短刀を一つ。エーリッヒの元に置いたのも。そして土を被せた後]
さらばだ……戦友よ
[思わずそのような言葉が漏れたことも]
[胸に手をあて頭を垂れ黙祷。それも終えると
振り返り、集会所…広間には寄らずに自室へと戻る
表情をうかがわせないように俯くのは*もうやめていた*]
[暫くそうして、落ち着いたとは言えなかったけれど、涙は止まった]
[アーベルに手を貸して貰い、立ち上がる。
広間を見た。自分の起こした事の、後を片付ける人々がぼんやり映った。
開きかけた口から音は洩れず、謝罪の言葉は紡げなかった。資格は、ないような気がした。首を左右に振り、小さく頭を下げる。
そのまま、項垂れるようにして、彼に連れられて、階上に向かった]
[カァ。]
[薄闇の中に飛来するその姿はよく見えなかったが、声でわかる]
……ザフィーア?
イレーネのところ、いたんじゃなかったの。
[繋いでいない手を持ち上げようとすると、左肩に停まる。
その意図は、なんとなくだけれど、伝わった]
ん。
[微かに頷いて、部屋まで辿り着く。
アーベルとは、そこで別れた]
[全てが拭えるとは思っていなかった。何せ一日前の血痕だ。それでも人目について、人が集まる場所に残しておくのは躊躇われた。
何せ、広間は平和の象徴のようなものだ。と、...は思ったから]
だから、やっぱりアイル兄さんを呼んでもらおうように頼むのが一番いいか……。
[領主の第一子の名前を兄として呟いたが、...はそれを無自覚で口にしていた。そして黙々と*床を拭った*]
[ベッドの上に、腰を下ろす。
本当なら、服は着替えるべきなのだろう。
けれど、その気力もなかった。
寝転がる。
暗い。
端に停まった鴉が鳴く。視線を動かした。
歪む視界、黒の中に目立つ色。見慣れた、銀と藍。
手を伸ばして、指先で触れた]
あ……れ。
[奇妙な感触がした。
皹。それも、かなり深い]
なんで。
[鴉の脚にあれば尚の事、それは、容易く傷つくとは思えないのに]
[熱が冷めていく。
正常であったことが、異常だと、次第に理解出来るようになる。
ハインリヒの言葉も、蘇った。
その、意味するところは――]
嫌だ、なあ。
[きっと、麻痺してしまった思考能力のせいだ。
パタりと、手がシーツの上に落ちる]
[目を閉じた。
闇に包まれて、銀と藍は見えなくなる。
*それでも、赤はこびりついて、否、更に鮮やかに映えて、消えない*]
[ミハエルの呟きは届いたが。][薬師の業しか知らぬ少女に、その名が意味する所を知る事は出来ずに。]
[同じように黙々と片付けて。][掃除が終わると、ミハエルから布を受け取り、台所へと向かう。]
[布を洗おうとして手は止まる。][布に染みた赤に。][染まった掌に。][ユリアンの、エーリッヒの。][姿は鮮明に思い出されて。]
人殺しをしなければ出られない。
でも、私は…人を…人を、殺せ、
――っ、痛っ。
[殺せるだろうかと。][疑問に思うと同時に頭が痛んだ。][昨日のような、鋭い痛み。]
[眉根を寄せながら。][それでもまた、考え続ける。]
…他に、方法はないのかな…システム…って、どうし―――ぁ、っぅ。
………痛ぃ…あたま、痛い…。
[訪れる痛み。][頭を押さえようとして手を見れば。][両手は紅色に染められたままで。]
[そのまま、その紅に唇を寄せて。][掌を齧るように、口を開き。][舌でほんの少しだけ、赤色をすくい取った。]
[以前、口にしたのと同じ味。][鉄の味。][それはとても。]
あま、い。
[呟けば。][痛みは消えた。]
[瞬く。]
…あ、れ…?
[不思議そうに両手を見て。][痛みは今は欠片も無く。]
[ふとクレメンスの言葉が思い出された。
『お薬が合ったのですかね?』
と。]
薬
これ、
[が?と、呟こうとして。][ぐらりと体が軽く傾ぎ。][だがすぐに持ち直し。][何事も無かったように、血塗れた布とと手を綺麗に洗った。]
[台所から出ればミハエルに、ねぎらいの言葉をかけられて。][それには言葉少なげにいいえと返し。][そのまま二階へと上がってゆく。]
[足取りはしっかりとしていて。][儚い印象派どこか薄れていた。]
[右腕が痛んだ]
……っつ、
[微かに声はあげて、左手を添える。
袖に残った赤が映った]
[夢を見ていた。
昨夜の繰り返しの夢――ではない]
[カァ、][鴉が鳴き声をあげ、羽ばたく]
[顔を顰めながらも、そちらを見た。
赤の残る、不鮮明な視界。そこに浮かび上がる黒。
見えるようにも、視えるようにも、なっていなかった]
そりゃそうだよ、ね。
[目の奥が熱い。
痛みに似た熱を持っているようだった。
添えていた左手を離して、顔に当てる]
いつまで…… かなあ。
[ポツ、と呟きが零れた。
色々なものに、宛てた言葉]
[ベッドから降りて、机へと向かう。
ぼんやりとした頭のままに、袋から作りかけの飾りと石を取り出した。
今更、自己満足かもしれないと、*そう思ったけれど*]
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