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―階段上―
[振るった右腕は囚われる。
けれど勢いが殺がれることはなく、そのまま倒れ込もうか]
引き込んだって、いつ裏切られるか分かんないから。
[誰かが来たとしても、慎太郎の耳にだけ届くような声で]
……殺したほうが。
(……笑ってない。
ううん、こんな時に笑ってる方がおかしいのかもしれないけど。
副会長が笑わないのは、やっぱり、変)
[彼が笑わなくなったのは、春枝の死を知ってからだったか。
不安が過るが、春に聞きたいことがあったはずと聞いて、ハッとしながら頷いた]
う、うん。
何で叫んでたのか、だっけ。
探そっか。
[そう答えて誠と共に生徒会室を出た]
[諏訪とともに、先ほど真崎がいた階段へと向かう。]
自称、人畜無害、乙。
そーやって、諏訪は、いろんな人を泣かせてるんだ。
よーっく、わかったよ。
[ゲームが始まる前のような軽口の掛け合い。こんな場合でもないのに。]
いぐにすと会って、話して。
そんで、いっぱい、寝てやる。
諏訪に、ひざまくらでも、してもらおっかな。
─階段上─
[>>108 伸ばした手は、狙い違わず春陽の腕を捕らえるものの、勢いはそのままで]
……っと、わたっ!?
[バランスが崩れ、後ろに向けて倒れこむ。
階段から離れてよかった、と。
浮かぶのは、場違いな思考。
けれど、どこか呑気なそれは、耳元に落ちる言葉に掻き消えて]
……まあ……正論、だぁ、な!
[迷いは一瞬。
ここで止まれない。
ならどうするか、と。
思うより先、身体が動いた]
……っせい!
[一度捕らえた手を離し、春陽の肩を押して突き飛ばそうと試みる。
大きく飛ばすのはできなくても、身体を離す事ができれば、体勢を整えるくらいはできるから]
―生徒会室→―
[生徒会室から立ち去る前に、ボクは棚の文房具を入れる引き出しからカッターを取り出し懐にしまう]
さぁ、行こう桐谷さん。
[カッターのことを問われれば、ボクは必要になるかもしれないからと答えていた。
落ち着かない、この状況が落ち着かない、何かも落ち着かない。
ざわつくように、ボクの中で、ボクはどこに向かおうとしてる?
生徒会室を後にすると]
どこに、いるかな。
[あてがなく、ユリに心当たりを聞きながらボクは廊下を歩き始めた]
乙、とか言うなよ。
泣かせてない泣かせてない。
人聞きが悪いぞ、誤解を招くような事言うなよ。
はは、膝枕でも何でもしてやるよ。
でも、ボクの膝枕じゃ嬉しくないだろ、春。
[一階の階段前まで辿りつくと春の手をそろと離して]
ちょっとこれ、桜子ちゃんに掛けてくる。
蛍も、あっちにいるだろうから――…
直ぐに追いつくから、――…無茶はするなよ。
[毛布を目で示すと春の肩をぽむと軽く叩いた]
─廊下─
[カッターを取り出す様子>>114にきょと、として何故持つのかを訊ねた。
その返答を聞くと、やや納得するように頷きを返す。
カッターを持つ行動に覚悟を見たような気がして。
それ以上は特に何も言わなかった]
え、と。
さっき佑一郎先輩が春枝を運ぶって言って、それについてったから宿直室に向かったのは、知ってる。
そこから移動してたら、どこに居るかちょっと分かんないな…。
桜子のことも運ぶつもりなら、そっちに居るかもしれないし、階段の方に戻ってるかも知れない。
あっちにはまだしんちゃんとはるっちが居たはずだから。
[心当たりを訊ねられたなら、知る限りを思い出しながら口にする]
─階段上─
[倒れ込んだその上。
右腕は捕えられたまま、武器持たぬ左手は相手の首元に伸びる。
けれどそれが届くことはなかった]
、っ!
[不意に解放された腕。
次いで肩を強く押す力に抗えず、後方へ倒れる。
背を強く打ちつけた]
― 一階の階段前 ―
(人聞き悪いかもだけど、それが諏訪なんだから…)
[という言葉はのみこんで。
手を離した。百乃喜と一之瀬がいる方へ向かうといい、こちらの肩を叩く諏訪に頷く。]
じゃあね、諏訪。
また、あとで。
そっちこそ、無茶、禁止。
[そして、アズマはまっすぐに階段の上を目指す。]
―廊下―
[カッターのことも、笑顔のことも、ユリがボクに不思議に思わないことに、別段ボクも不思議に思わずにいる]
ああ、じゃあ、まずは宿直室にいこうか。
[彼女に教えたとあること、もし彼女が狼なら、人間なら、どっちを目指そうとするのかなと、少しだけ考えて、すぐにそれはやめた]
いなかったら、またほかを探そうか。
[はるっちとの言葉に、少しだけボクは反応をする。
そういえばまだ、幼馴染にまともに会っていない]
─一階廊下行き止まり─
[桜子を抱きしめたまま、彼女の作った赤黒い水溜りにへたりこんで。
顔も身体も、涙で濡れているのか、血でぬれているのか解らなくなった。
不思議と恐怖を感じないのは、それよりも悲しみの方が強かったから。
春陽が春枝を狼だと言ったこと。
春枝のことを人間だと言った慎太郎のこと。
春陽に掴みかかった春が言っていたこと。
全ては頭の中でぐるぐる回って、まとまらない。
それでも。]
森君には、佑が、ついてるから。…大丈夫。
[彼が狼であっても、きっと。]
―階段上―
[川島と真崎が何やらバトルを繰り広げている様子にぽかんと口を開け]
な、何やってるの……?
[間抜けな一言を口にした。]
[春に確りと頷いて、彼と一度別れる。
毛布を片手で抱えて桜子の居る場所へと駆けた。
一階廊下の奥に無残な姿となった彼女と
彼女を抱きしめる幼馴染の姿がある]
蛍、そんなところに座ってたら
身体、冷えちゃうよ。
[常の調子で声を掛け桜子へと視線を移した]
惨いな。
[は、と息を吐き手にしていた毛布を広げる。
血に濡れた桜子の亡骸に掛けようとする、けれど]
─廊下─
ん、じゃあそうしよ。
居なかったら……どっちだろ。
佑一郎先輩について行くならきっと桜子のところだと思うんだけど。
佑一郎先輩、桜子がどこに居るか聞いて来たから。
[誠が考えてる事なんて知る由もなく、ただ探すためだけの予測を口にする]
……そうなるとまたあそこに行くことになるんだ。
宿直室に居ると良いな…。
[移動しながらぽつりと呟いた]
─階段上─
[突き飛ばしは成功して、身体は自由を取り戻す。
すぐに身体を起こして、立て膝の姿勢を取った]
っとに……難儀だよ、なぁっ!
[なんでこんな事になっているのか、と。
そんな考えが、過った。
同一陣営なれない同士、それはそれで──ぶつかり合うのは、楽しくもあったのに。
今の、これは。
ふと浮かんだその考えを振り落とし、意を決して、右手をポケットの中へ──布に包んで持っていた、刃の欠けたカッターナイフへと伸ばした時。
階段を上がる足音が聞こえて、動きが、止まった]
……何やってるの、じゃないっつーのっ!
ただいま、ラインの完全に切れた占霊が、未来かけてバトル中、なんよっ!
[動きが止まったのは、束の間。
>>121 間抜けな一言を口にする春に向け、端的に状況を説明した。
言い方は、かなりアレだが]
ゆー君…?
[泣き過ぎてぼやけた視界では、誰がきたのか良く見えなくて。
かけられた声に幼馴染だと気付き、名を呼んだ。
身体が冷えるといわれたけれど、平気、と弱く頭を振り。
そこでようやく、彼の後ろに誰もいないことに気付いた。]
ゆー、君。森君、は?
―廊下→―
そうだね、もしくは途中で会うことができたら、それが一番?
[宿直室に向かおうと廊下を進み、階段を登ろうとしたことろで、ちょうど目的のアズマの姿のほかに、ハルヒとシンイチロウの姿が見える。
ボクはまだ、アズマとハルヒが占い師だと言っていたことも、シンイチロウが霊能者だと言っていたことも知らない。
結果のことも、何も知らない、ユリが人狼だと、アズマが言っていたことも]
どうしたの…?
[アズマの後から来たボクも、その状況にどうしたものか判断が迷う。
幼馴染の姿が見えて、ボクは自然とそちらのへの視線が多くなったかもしれない]
春は『ignis』に話があるって。
多分二階にいるんじゃないかな。
[腰を落として覗いた幼馴染>>126の眸は濡れていた]
目が赤いね。
[少しだけ困ったように呟いて]
あんまり平気そうには見えないけど。
――…立てる?
―階段上―
未来かけて……。
って、まって、川島くん、いぐにす!
いや待たなくて良いけど!
うそ、ほんとは待って欲しいけど!!
[間抜けであることは分かってるけど、むやみに突っ込んだってすっころぶのがオチだと分かっているから、手は出さずに声を出した。]
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