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―テント―
[彼はため息を一つ吐き出した。そのまま首をゆるく振る。
サーカス。舞台に立つようになってからもう長いけれど。
こうやって姉の代役に立つことも、多くなったけれど。]
……ま、おれがやるしかないけどな……
[この公演は、と口にした。
しかし、だけれど。
処刑についての話は、姉にはしていなかった。
出来る筈も無く。
姉の演技を見た目を、閉じる。そして気分転換に、久しぶりに、自ら望んで外へと向かう。]
―→船着場―
―海辺・船着場そば―
[船の様子を眺めながら、そこに腰を下ろす。
手放さないバッグの中から、横笛を一つ、取り出した。
小さな横笛からメロディが奏でられる。
それは故郷を懐かしむ唄。]
[彼は黙々と歩いていた。
午後の日差しは体を充分に暖める程ではないけれど、強い潮風に奪われていく体温を幾らか保っていた。
普段と同じ頃の時間に目覚めて、けれど遅い朝食を宿で食べていると、墓地管理を交代してくれる人が訪ねてきた。
彼は世間話を少しだけして、この村で今起こっている人狼騒ぎの事で容疑者として一日一度は公民館を利用した集会場に行かなくてはならない事、そして集められた人達で互いに投票し合い処刑する人を選ぶ事などをぽつりぽつりと話した。まるで悪夢のような話だと。
だから墓地の仕事に支障が出るであろうから、お願いします。と、また頼んだ。
彼は多くは言わなかったけれど、彼も処刑される事もあると、代理の人は察したようだった。哀れみがこもった目だった。
図書館につくと、鞄から借りていた本を一つずつ机の上に重ねて差し出し、返却した。]
そういえば。
[ふと笛を止める。彼女に……あの女性に、クラウンといわれて否定しなかったけれど。
むしろその理由なんて、自分が女装しているということにコンプレックスを持っているから、でもあったけれど。
どうせばれるだろと思ったようだった。]
……戻るか。準備しないとな。
[笛をそっとケースにしまう。それから立ち上がると、サーカスへの道へ*戻っていった*]
─図書館─
[新聞紙を読み終わると丁寧に元あった場所に戻した。人狼騒ぎで新しい話は載っていなかったし、容疑者の名前も出てはいなかったけれど、数日もしないうちは噂話になるし、載るだろうと思った。処刑台が作られた事は、煽り文句で好意的に書かれていた。
図書館を出ると、笛の音が聞こえた気がしたけれど、気のせいだったようだ。桟橋まで戻ると、集会場の前を通り過ぎ、雑貨屋に向かった。]
─集会所─
ほらほら、その荷物はそっち。この婆に力仕事をさせる気かい、気が利かないね。
食器の位置くらい、誰が見ても分かるようちゃんと整理をおしよ。ろくに掃除もしてないんじゃないのかい。
どうせあの子も容疑者なんだろ。病人のお嬢さんが運ばれてくるんだ、清潔にしとかなくてどうする。
それに旅人がもう、何人か来てるだろ。
……当たり前だよ。ここへ連れてこられてまず家具を調べるのなんて、外の人でなくてなんなのさ。
みっともないことだね。こんな手入れの行き届いてないボロ屋へ、お客人を最初にお通ししただなんて。
フン、小坊主どもが。村を守るなんていきがっちゃってさ。内も綺麗にできなくて、外を守れると思ってるのか。
こんな話を知ってるかい。
むかしむかし。たったひとつの蟻の巣から、わずか一夜で滅びた街のお話さ。
[雑貨屋で数日分の食糧を買い込むと、集会場に戻ると、自警団員に呼び止められた。]
自炊のためのものです。
何も変なものは買っていません。
[促されるままに中身を見せる。紙に包まれた肉類や、果物と、水が入った瓶が覗いている。]
差し出がましいとは思いますけど、何人かは旅人だと聞きました。彼ら全員が人狼とは思えませんし、あまり拘束すると滞在費用もかかると思います。それに…私達が容疑者だったら、互いに疑い合わせて私達で処刑先を決めるのではなく、徹底的に調べてもらえませんか。
[地面を一点に見つめて、彼は言った。
ゲームじみていて、あまりに馬鹿げていた。]
自分達で無辜の人を選ぶ事が…怖いですか?
[地面から視線を外し、自警団員を見つめる。]
私は、選びたくありません。
[その時、アーヴァインが来て、彼は殴られた。
蹌踉けたけれど、踏みとどまる。]
自警団員の人達に協力するのは、当たり前の事だと思っていますが、処刑を選ぶ事は当たり前の事ではありません。徹底的に調べて誰が犯人か見つける事が、自警団員の仕事の筈です。
[銃を向けられても、
彼はアーヴァインを真っ直ぐに見つめる。]
ひぃふぅみぃ…… 席が1つ多いじゃないか。
……多くない? 14人集まるって?
よくないね。多すぎる。決め事は守るもんだよ。焦って余分に招待状を出しただろう。
知ってるかい。招くべき客が多すぎたばかり、千年の呪いにかけられた都の話を。
星の巡りと合ってない。荒れるね。嵐が来るよ、早晩に。
それとも、もう来てるのかもね。
おや、馬鹿にしてるのかい。分かっているよ。この婆、自分を勘定から落とすほど耄碌しちゃいない。
あの日も潮は凪いでいて、婆はここに座ってた。むかしむかしのお話だ。
……じゃあ誰が余分なのか?
ヒヒヒ、自分で考えな。そう、あんたかもしれないねえ……
まさか婆より耄碌しちゃいまいね。知らないわけじゃないだろう。
その席の1つは、あんたが座る場所だってことくらいさ。
……なんだ、近頃の若いのは短気でいけないね。
ほら、そっちの小僧。あんなの追っかけなくていいよ。あんたはこっちを手伝いな。
「心配しなくとも捜査はしている。
全員が集まればみっちり搾り取ってやる。」
[アーヴァインは、肩でぶつかる様に押しのけ道を拓くと、数人を呼び寄せ、別の場所に去っていった。
彼は、その後ろ姿を見送って、集会場の中へ入った。]
……来たか。
若いの、あんたも招待を受けた口かい。
婆のとばっちりで悪かったね。
フフン、気にしなさんな。知ってるのさ、あの若造は。
自分がどうして呼ばれたか。警備の陣頭指揮なんて建前だってことくらい。
……分かるさ。あの子を囲む連中の目を見てればね。
文学少女 セシリア が参加しました。
─図書館─
今日も勉強に関係ない本をたくさん借りちゃったなぁ。。。
[5冊の本を脇に抱えて出口へ向かう]
ん、あれは・・・・
[家の方角から飼っている水色の伝書鳩メイリィがメモをつけて飛んでくるのが見えた。メイリィは差し出した右手の上へ降り立った。]
おや、この婆をご存知かい。感心な子供だ。
何処かで会ったかな。
そういえば見覚えがある気もするね。あれはそう、むかしむかし……
[メモを読む]
お母さんからか・・・。集会場へ?また人狼に襲われた時の逃げる訓練とか?
ああいうの好きじゃないのよね・・・。面倒だわ。
[そういいながらもしぶしぶ集会場へと向かった。
歩きながらメイリィに母親宛の返事を付けて送った後、小さく彼女はため息をついた。]
はい。
数回お会いしました。
お婆さんは覚えていないかもしれませんけれど。
[彼は、買ってきた食糧を一度机の上に置いた。
彼がデボラと会ったのは、まだこの村に来たばかりの頃と、嘆き島の事を聞きに行った時だった。]
自警団長さんは、何時もカッカしていますけど、もしかしてお婆さんと自警団長さんとの間に、何かあったのですか?
デボラお婆さんは、夕飯は取りました?
今から作ろうと思っているんですけど、よかったら食べますか。
[彼は鞄を部屋の邪魔にならない所に一度置いて戻って来ると、デボラに尋ねた。デボラの指示の元、忙しなく掃除をしている自警団青年を尻目に、デボラは呟いて記憶の海に潜っているようだった。]
作ってきます。
ゆっくりしていて下さい。
[机の上に置いた茶色い食糧袋をまた抱えると、台所に消えた。]
[仕事を終え(いつもより少し早く切り上げて)、集会所へ向かうネリーはその途中、自警団の人間に出くわし、墓守の青年ユージーンと、村の老婆デボラが新たに容疑者として呼ばれた事を知った。
ユージーンは昨夜も居たようだが、ネリーは気付かなかった。どちらも全く知らない顔では無いが、あの青年はあまり印象に無い。
他に呼び出される、(正しくは”連行される”だとネリーは思ったが)予定の者について訊ねたが彼らはそれについて何も語らなかった]
…見当もついていないのじゃないのかしら。
どうせ当てずっぽうに選んだのよ
[馬鹿馬鹿しいと呟きながら、雑貨屋の前を通り過ぎて集会所へ向かう]
―集会所前 → 集会所―
[見張りに立つ自警団員の視線が厭だと思った。
容疑者を見る目。
少し睨み返したとき、夜風に乗って、不機嫌なネリーにとっては予想もしていなかった、誰かが料理でもしているのだろう、暖かなにおいがした。
家庭じみたにおいが、かえっていまは違和感、非現実的に感じられる。
一体誰だろうかと思案しながら、集会所へ]
─集会場・台所─
[太長く切った人参やコロコロとしたじゃが芋、ザックリ切った玉葱などに肉の塊を適当に切って一緒に煮込んでポトフを作り上げた。今日食べる分だけを、大きな鍋から別の鍋に移してトマト缶をくわえる。
味が染み込むまでの間、パンを紙袋から取り出し、2cm程の厚さに切っていく。]
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