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あ、ヨウコちゃんこんばんは
[にこっと笑う。
昨日と同じようで違う
一昨日とも同じようで違う]
桜のところにいこうかって思ったんだけどねー
ヨウコちゃんはどこにいこうとしてたのー?
[昨日の彼女なら、決して桜の話などしなかっただろう。
だってあるとは思って居ないのだから。
一昨日の彼女なら、どこか一本引いたような、今の様子はなかっただろう。
だけれどそれは巧妙に隠されて。]
私にとっての現実は……。
[真っ先に浮かぶのは、同じ日に生まれ同じ顔をした兄、大輝。]
[誰よりも近く、だからこそ誰よりも憎くなってしまった存在。]
こんばんは。
[ニコリと返す笑みは。
いつものように穏やかで。
いつもよりもどこか無邪気に]
桜に何かご用事だったの?
わたしは、みんながどうしているのかなって。
[答えになっているようでなっていない返事。
どこか印象の違うマイコに小さく首を傾げながら]
みんな?
中に、ショウせんぱいはいるよー
[体育館を振り返って笑う]
うん、桜にね。
ちょっとだけ用事があったんだー
[くすっと笑って]
一応、だけどー
[まだ幼かった頃は、いつも一緒だった。スカートを履かせられそうになっても"大輝とおんなじ格好がいい"なんて我侭も言った。誕生日プレゼントだって、人形ではなく大輝と同じグローブセットを望んだ。そんな私を見て"男の子同士の双子みたいね"と母は困った笑みを見せた。]
[そんな二人の関係が変わってしまったのは、彼が何かをした訳ではない。ただ、いつもセットとして考えられ、そして何かにつけて男だから、女だからと区別されてしまうのが、少しずつ大人に近づくにつれたまらなく疎ましく感じるようになった。父や母ですら。いや、父や母は既に二人が現実に生れ落ちた瞬間から区別していただろうに。そうでなければこんな名前など付けないだろう。"小さな夜の花"と、"大きな輝き"と。]
[彼は変わっていない。何時だって大輝は大輝だった。]
リュウ?
ああ、さっきの子のことかなぁ。
かわいいわんちゃん?
[首をかしげて]
うん。いいよー?
桜が、知ってるかってきこうとしたんだー
タイセツなオニイチャンをころしちゃったのだぁれって
[口唇が弧を描いた。]
そう、一ノ瀬先輩がずっと面倒見てたの。
本当はいけないんだけど、見捨てるのは可哀想だし。
秘密だったけど、こうなっちゃったらみんなしっちゃうもんね。
かわいいし、とてもかしこいんだよ。
[時折口調に幼さが混じる]
殺しちゃった?
ああ、そうか。
力を分けてもらったから。
[小さく頷いて]
桜花なら知っているかもね。
[何時しか思考の回転速度は落ち、ゆっくりと眠りの世界へと向かう。]
[幼い彼女と大輝の二人が笑いあいながらキャッチボールしていた。大輝の後ろには父が、彼女の後ろには早乙女が立ち、そして傍らでは母が笑っている。ただ、それだけのささやかな夢。]
[なのに、遥か遠く感じる夢。]
[いや、夢だから遠く感じるのは当たり前なのだろうか?]
へぇー、ショウせんぱいって優しいんだー
[体育館の扉を見て、にこっと笑って]
じゃあお座りもお手もできるのかなー
すっごいなぁ。
教えるのも大変だっただろーね
[それから向き直って]
知ってるのかなぁ
まあ知ってても言いそうにないけどね。
[くすくすと笑って、ふと思い至る]
あ。バトン。
どこおいてきちゃったっけー
うん、優しいよね。
一生懸命お世話してたもの。
どっちもやってるところを見たことあるよ。
それだけじゃなくて、いつもお行儀良くしてるの。
だからこそ見逃せたんだけどね。
先輩の努力もあったけど、リュウも偉いんだよ。
[嬉しそうに、楽しそうに]
知ってるんじゃないかな。
桜花はどっちのこともしっているみたいだったから。
でもそうだね、素直には教えてくれなさそう。
ねえ、もう一つ聞いていい?
それを聞いてどうするの?
[バトンの所在には、さぁ、と首を傾げながら]
―自室・昼過ぎ―
[目覚めた時、頬がぬれている感覚に気づき苦笑しながらそっと掌で拭う。]
……現実が何かわからなくても。
今ここにある真実を確かめていくしかない、かな……?
[ガラスを隔てた向こうには、相変わらず薄紅が夏の日差しの中鮮やかに存在を主張していた。]
へー
えっらいなぁ
[子犬と先輩とがすごいなぁと、素直に感想を抱いたのか]
へー
そういえばあの桜って、桜花っていうんだー?
あんまり覚えてなかったけど
……どうすると思う?
[くすっと笑って]
ま、とりあえずバトンバトン。喋らないなら喋らせるまででしょー!
[笑って部屋の方を*探そうとするだろうか*]
[寮に戻ってシャワーを使い、着替えてから、ふと気付いた]
………食料は……
[今、認識している生存者(すでにそう呼ぶしかなくなっている)は10名。外との連絡が不可能な以上、食事の確保は大問題だ。寮内に買い置きはあるだろうと思ったが、確かめておく必要がありそうだった]
―校舎・屋上―
[ゆるりと、瞼を開ける。紺碧の空に星が浮ぶのが見える。
僅かにも腹が満たされた事で、寝不足だった身体は睡眠を欲したらしい。
いつの間にかコンクリートの上で横になっていた。]
……、あー。
[むくりと、腹筋を使って身体を起こして。
僅かに残る眠気を飛ばすように頭を振って、目を瞬く。
少しだけ、身体が軽くなった気がした。]
五日分…節約して一週間というところか…
[週末ごとに業者に注文するか買い出しに出ていたのだろうと、思い至って…寮生の栄養状態に気を配っていた寮母の顔が一瞬浮かんで消えた]
[しばし、吹き抜ける風の感触に目を細めていたものの]
……いつまでも、ここにはいられない、か……。
[小さく呟いて。
しばし、ためらったものの、木刀を着替えに包み、自身は剣道着のままで、剣道場を出る。
……体育館の方から、微かに気配を感じるものの、そちらに足を向ける気にはまだなれなくて。
気配を避けるようなルートで、遠回りしつつ、寮へと向かおうと歩き始める]
[吹奏楽部倉庫に置いておいた鞄の中から楽譜のファイルを引き出した時、一冊の本が落ちた。
古今和歌集と書いてある。女子高生が読むには些か変わったと言わざるを得ない代物だが、榎本芙由は結構こういったものが好きだった。
無造作にページを開く。
そこに書かれた短歌を眺めた。]
心の闇に惑ひにき
夢うつつとは
世人さだめよ……か。
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