情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
んー…そうね、それこそずーっと言い続ければ、少しはましになるかしら?
でもなー。そうそう、そういう努力した方が実になると思うし。
[さらりと酷い事を言って笑い。
榛名へ消化のよいものを作るという裕樹を快く手伝いに、主人の許可を取って厨房へとはいった。
ついでに厨房で主人の手伝いとかしていたら、蓮実が顔を出す。
榛名の容態を聞いて、問題ないようなのには少し安堵の表情を浮かべた。隣に居た裕樹は、よりほっとしたような顔だったろうか。]
ううん気にしないで。
むしろさっちゃんの馬鹿がごめんなさいね。
[一応の知り合いではあり、外内とくくれば同じ外に属するわけで。代わりに謝罪する。
榛名用に薄味の粥が出来れば、裕樹がそれを部屋まで運んで行った。それを見送ってから、自分は外へと出た。
微かに風が、血の匂いを*運んでいた。*]
「玲ちゃん!」
[切羽詰った声。
ざわめいている空気]
……宮司様、が……?
[ただ繰り返す。平板な声音]
……戻ります。
蓮実さん、裕樹さん、小百合さん、孝博さん、…聡、さん。
榛姉を、お願いします。
[視界に入った面々に告げて深々と頭を下げた。顔を上げると、制止の声があっても耳に入らぬ様子で足早に旅籠を出てゆく。
浮かんでいるのは、無表情]
[聡に向けた表情も、全く変わらなかった。
能面のような、冷たくも暖かくもない顔]
「『巫女』が目覚めた」
「桜が血を欲している」
「鎮めなければ、皆……」
[不安そうな囁き。
投げられる視線にも応えずに*道を急ぐ*]
[孝博の、誰かに知らせた方が、という言葉に少し考えると]
……そうだな。
ならば孝博、まずは親父にこの事を伝えてくれ。
この時間ならば、おそらく糞虫(=古老)どもと一緒に屋敷で一足先に酒宴でも始めているだろう。
もし止められるようなら、俺の名前を出して構わん。
[そう言って、頷き駆けていく孝博を見送る。]
[宿の主人に厨房を借りられるか尋ねれば、彼はその間に薬を取りに行ってくるとの事。
夕食の支度は小百合に任せ、薄味のお粥を作った。
ちょうどそれが出来上がる頃、部屋から出て来た蓮実を見つけ]
落ち着いた…なら、良かった。
[小さく息を吐き、安堵の表情]
…ああ。玲ちゃんの…。
いや、それはこちらも―――と、言うわけだから。
[小百合の言葉に追従し、頭を下げた]
[出来上がったお粥を部屋へ運ぼうとし、タイミング良く内側から扉が開いたのに、瞬く]
…ん?玲ちゃん?
[彼女の顔に何の感情も見当たらず、呼ぶ声は尋ねる形に]
…ああ、わかった。任された。
[何より先にイエスの返答を。
理由を尋ねる前に、玲が居なくなってしまったので、なんだかもやもやしつつ]
…まあ、任されたとは言ったが…どうしたものやら。
[榛名と同じ部屋で、今日は眠るかなど考えつつ、部屋に入ってお粥を*置いた*]
[晴美の語る口伝。
それを聞きつつ、視線を腕の中の動かぬ従妹へ向ける]
……そうまでして……。
[続く言葉は、途切れ。
近づく気配と、差し伸べられる手に、無意識に鋭い視線を向けていた]
……手、出すなっ……。
綾は、俺が、連れてく。
[鋭い声は、常の彼らしからぬもの。
他者、こと年下に対してこんな態度を取る事は滅多になく]
……ああ。
[それでも、任せる、との言葉に頷いた時には多少落ち着いていて。
晴美の指示に頷いて駆けて行く孝博を見送った後、薄紅を散らす桜を見上げた]
[やがて集まる、人の声。
真っ先に近づいてきたのは、幼馴染のそれだった]
……琉璃、か。
[小さく、名を呼ぶ。
気を許せる数少ない相手の姿に、多少、緊張が緩んだか。
声は、微かな震えを帯びていた]
……綾が、桜に。
……俺、は……。
[続く言葉は、途切れ。
綾野を家へ、と促されたなら、ふらつきながらも立ち上がる。
手を貸すかと問われても、それは拒絶し。
ざわめきの中、軽い身体を抱えて櫻木の家へと向かい。
伯父に、従妹を託した所で──記憶は、途絶えた]
[意識が戻れば、そこは見知った──自分の部屋。
視線を動かしたなら、目に入るのは机の上のファイルケースと蛙の灰皿。
置時計が時を刻む音が、妙に大きく響くような心地がした]
…………。
[ぼんやりと、上手く動かぬ右手を翳す。
抱き上げた時の感触。
決して触れぬと決めていたもの。
望まぬ形で触れたその冷たさは、いまだ、そこに残っているような心地がした]
―――回想―――
[―――桜が咲いている。
それは、どこか遠い景色を見ているような感覚で、利吉の脳裏に刻み付けられている。
どこか。どこか遠い昔から何度も見ているような気がする。
ただ―――見ているだけ。
それ以上何も知りようも無い。
この景色を何度繰り返したのか、分からない。
自分が何処にいるのかも分からない。自分を視認出来るものも誰もいない。
何も出来ず、何も聞こえず、何も分からない者などを、視認出来る必要は無いから]
俺は―――誰だ?
[呟く。闇に消えるだけの呟き
答えは分かっている。何者でもない。ただの傍観者にすぎない
何故、そのような存在になったのすら分からない。目覚めれば、何もかも忘れて、何も無かったかのように生きるだけ。
ほら……目覚める。
ならば、全て忘れよう。ただ一つ出来た見ることすら忘れよう]
―――っ。
[目覚めは最悪。
頭がガンガンと痛んだ]
っつう。なんだってんだ一体。
[苦い顔をして、頭をおさえ、周りを眺める]
……ああ?
[そこは、旅籠の一室。
自分が寝泊りしている部屋だ]
俺、いつ帰ってきたんだ?
[分からない。覚えていない。
ただ―――腹の虫が鳴った]
[手伝えるような状態でもなさそうなので、厨房から出て、適当な席に着く。
そしてしばらく。
いち早く動いた玲。その言葉をしばし考え頷きを返す前に玲は去っていく。
あちらには史人と晴美がいるであろうし…]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新