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[――飛び出す影、]
[彼の動きが止まる]
君は、
[飛び付かれてバランスを崩し座り込む]
[見覚えのある魔獣の姿に目を見開いた]
[首根っこを引っ掴む、][きゅぅと鳴き声]
……、本物か、紛い物か、似ているだけか。
[ちたぱた、][暴れる獣を離して]
[腹に乗せると喉に指を這わせた]
[真偽は定かならず][されど][生けるものの感触]
[全てに干渉せし、天聖が力。
その特性は旋律が紡がれるに従い波紋と成りて、心穏やかになるよう働きかけてゆく。ただ独り―― 己だけを除いて]
[やがて、そっと近づく気配と声。
翠樹の少年が語る言葉に、歌は掠れて。私は両の手で口を覆う。
彼の言う通りであろう。エィリ殿はとても優しい猫であったから]
そう…ですの。心に留めておきまする。
エィリ殿はお元気ですか――…?
[問う声に答えは返らず。広間を出て行く姿を見送る。
昔話をしていたのなれば息災であられようと、微かに表情を緩め。私は幾分か穏やかになりし心地で、再び旋律を*紡ぎ始めた*]
−森上空−
[いつの間にやら屋敷を抜け出し、ふよふよと浮遊]
ふーん。意図せずとはいえ、『原因』が帰っちゃったか
となると、まあ向こうの苦労人が文句言いつつ動き出す、わな
まあ、泡沫の夢として楽しませていただくとしますか
[外にも微かに声が届く。
頬を緩ませ、腰を下ろす。]
こういうことかな。
[創られたもの。
そっと種を落とせど、それは常より遅く成長を進める。
ここは、本来の場所ではない。そう言うように。]
……。
おいで。
[呼ぶと、芽が苗床の腕へと伸び、消える。
空を見た目は、紅色をしていた。]
[ミハエルは、オトフリートの報告からはじまった一連の会話の間も、じーっとクレメンスを睨みつけ、もとい監視していたようだ。]
……まあ、事態がこのようになったとあれば、この空間の核扱いされている奴もおいそれと名乗り出にくくはあるだろうな。
それ以前に、当人へその自覚があるのかが私には疑問なのだが。
愉快犯という言葉もある。
つまり、お前たちが慌てふためく様子を”核”とやらが楽しんで居る可能性もあるだろうな。
[ブリジットに袖を引かれ、彼女の手を握る。]
お前が気負って何とかなるものなのか?
そうでは無いのなら何かと張り切りたがる奴にでも任せておくがいい。
[握った手に特に強く力を籠める訳ではないが、ブリジットの帯びる過剰な熱を冷ますように仄かな冷気が漂う。
そういえば、ハインリヒあたりには人間だとでも思われているかも知れない、とぼんやりと思う。]
……しかし、昔から思っているのだが竜族というのは衆目の前に間抜けな寝姿を晒すことが好きなのか?
ダーヴィッドも適当な場所で堂々と眠っていた記憶がある。オトフリートといい、理解したいとも思わないが、私にはとても不可解だ。
─ 一方その頃、あちら側─
「さて……大体の状況は把握できた所で……どうしたものか」
零れ落ちてきた機鋼の仔竜、その話を一通り聞いた所で、影輝の王は館広間の天井を見上げつつ、小さく呟いた。
空間に干渉し、崩しに行くのは容易いが。
創り上げた力の大きさなどを加味すると、手順を誤ればややこしい事になるわけで。
「ったぁく……ほんとに、竜族は厄介事を持ち込んでくれる」
……大元の大元が何かは、取りあえずおいとくらしい。
「とりあえず、現状こちらからできるのは、安定取り、か。
恐らく、時空竜が一度は無茶を通してくるだろうから、後はそれを安定させてバイパスにすれば、脱出経路の確保はできるだろう」
なんせ、あいつの仔だからなあ、と。
呟く所からして、行動予測の基準は時空の竜の生命の父──影竜王の気質であるらしい。
それもそれでどんななんだ。
「にしても、空間に関する専門家が揃って捕まる、ってのも、一体どうなんだか、ねぇ……」
ぼそり、とこんな事を呟いて。
菓子を食べて落ち着いたのか、うつらうつらしている機鋼の仔竜の様子に苦笑めいた表情を向けた後、影輝の王はふらり、館の外へと向かう。
外に出て、改めて上を見上げる。
ぼんやりと浮かんで見えるのは、『複製』の空間か。
近くて遠い場所にあるそれをしばし見つめた後、天へと手をかざして愛刀・草薙を呼び寄せる。
同時に、具象化するのは貴紫の六翼。
最も力を繰りやすい状態を取り、ふわり、ゆらりと光の粒子を散らしてゆく。
「……ヴィオ、聞こえるか? 聞こえてるなら、返事しろ」
『複製』側にいる、自身の分身へと呼びかける。
その声が自身の元へと届いたなら。
「時空竜に、伝えとけ。
『空間に風穴空けるのは一度で十分、後は、こっちで安定させる。
寝込まれると厄介だから、自重してくれ』」
……こんな指示を出していたとか*いないとか*。
[握られた手から伝えられる冷気には気持ち良さそうに]
んー。竜族は私達より肉体への依存が強い人多いって言うし。
仕方ないのかも?
[自分も良く居眠りするのは棚に上げてます。
まぁ本気で眠るのは力の消耗によることが多くはありますが]
うん、力抜いておく。
[そうして瞼を閉じ休んでいた。
ふわ、と身体から抜けていった何かを強く意識することもなく。
それが同属ではない親しき力に引き寄せられるのも*気付かずに*]
[緩やかに知覚の糸を伸ばす、触れていくのは、様々な感情の波、心の流れ、ある者は楽しげに、ある者は哀しげに、ある者は不安に揺れて、そうして、他ならぬ己自身に向かう複数の疑念。それら全ての感触を楽しみながらも、ふと触れた陽光の精の感情には、僅かに呆れたような視線を向ける]
おや…
[ふいに幽かに感じたのは影輝王の意志]
あちらでも苦労なさっているようで。
[笑みを深めて呟いた]
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