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ぉおー。成功した。痛そうだ。っと今の内今の内
[前歯がゼルギウスの肩を掠めたことで、集中が欠けたのか単に分析してたからかは知らないが。足を引き。近くの石でげしげしっとして影の拘束を強引に抜ける]
よっしゃー、これで逃げー…れない〜?いくら演習だからって…
[ぴったりと次元の歪みも見つかりません。水晶龍が突入してくるの二重構造]
『少しは真面目にやらないといつまでもこのままじゃない?』
それはやだ。じゃぁ……まあゼルギウス導師にはある程度しられちゃってるし…いっか。
[門は未だ開きっぱなし。そこから何が飛び出てくるか。いつもいうことは聞かせれないが]
<ντεκα>
[己の世界にあり、この世界にはありえない音程を紡げば、門からの力が流動し、今までの出鱈目さが嘘のように完成されたマグマの渦が水晶龍を迎撃に向かう]
[痺れが取れぬままの行動。
動きに制限がかかるのが道理で、雪崩落ちて来る黒曜龍に対応出来るはずも無く]
きゃんっ!
[暴風に煽られたか、リディに届いたのは黒曜龍の尾。
頭をぺしんと叩かれた。
瞬間、暴風が揺らぐ。
ただでさえ維持の難しい上位精霊。
集中が切れたことで、パンッと言う音と共に暴風の威力が格段に落ちた。
渦巻いているのは普段連れ歩く風精のみとなっている。
ついでにリディは叩かれたことで軽く目を回していた]
[そんな状態で背後に迫るイヴァンに気付ける筈が無い。
風精が気付いて騒いでいたが、リディの耳には入らなかった]
はきゅ!
[難なく首筋を打たれ、奇妙な悲鳴を上げる。
意識を失ったリディは真っ逆さまに地面へと落ちて行った]
……ほう。
[紡がれぬ、知らぬ言語による呪。
それに対して目を細めたのは、僅かな時間]
界と我を結びし我が盟友、我が意にそいて、散れ!
異界龍・散!
[マグマの渦を、打ち消すよりは避けさせるべき、と判断し、水晶龍を分裂させて素早く避けさせて。
自身は先に受けた傷から溢れた真紅を一滴、『魔本』へと吸わせ]
……界と界を結びし『書』よ。
……我が生命の滴、贄と見なし、『門』を開け。
……氷雪の先、霧の狭間に在りし牙。
……氷の獣、束ねし王の咆哮を、ここに!
[紡いだのは、獣王召喚の呪。もっとも、本体の召喚ではなく、その力──氷雪の嵐を呼び起こす力のみを引き出しているのだが。
平原に響く、咆哮。
それが呼び起こした嵐はマグマの渦を飲み込み、それを生み出したユリアンへ向けて広がってゆく]
―砂漠エリア―
[主人ごとずるいは、聞き流した。獣僕には答えに窮する所だったので。
咆哮で岩場を崩したが、流石にそのまま流砂に飲み込まれてくれるほど相手も甘くなく。舌打ちがわりに鼻を鳴らした。
魔力探知はしなかった為、ロミが何をしたかは不明。種の匂いもごく薄く、現時点ではかぎとれない。
こちらに向かってくるロミは危険だが、ぎりぎりまで引き付ける為にその場に留まる。いつでも飛べるよう、羽根を広げ低く呪を唱える事はしなかったが。]
[ロミが放った呪いは、回避するまえに視界を覆った。
つむいだ攻撃の呪文を慌てて変換させた。]
!!がっ!!
『 ワザワイヲ ハネノケヨ 』
[放つは反射。不完全なそれは、正しく向こうに返るかどうか。
―森エリア―
[気絶を狙うからには当然、支えるつもりもあったのだが]
ぐ。
[使い方への抗議か、剣が暴れかけた。片手で抑えきれないほど]
イリス、頼むっ!
[呪を紡ぐ余裕もなく黒曜龍を呼んだ。
その前から見えていたのもあったのだろう。黒曜龍は宙を滑り降りてリディの身体を受け止めようとした]
うぉっ。あんなこともできるのか。カリンもできる?
『さぁ?今度試してみましょ』
[分身した龍に感心してる間に、どでかい魔力を感じ、氷雪の嵐が巻き起こり、マグマの渦は抗うようにぶつかったが、飲み込まれる]
ま、あのぐらいのじゃこんなもんだよな。っと
門の奥に隠されし秘宝をもちて我が身を守り。その勲を誇り給え
[一度見せたからいいかな。と思いつつ、今度はがんばって詠唱してみれば、ぽんと、自分の手にでてきた。それは――]
…………こんな氷嵐を傘一本で防げるかぁぁぁぁぁ
[仕方なく?でもないのかなんなのか。傘を振り上げて、思わずカリンだけ上空に弾き飛ばして、自分はしっかりと氷雪の嵐に直撃した]
─森林エリア─
[コントロールしていたシルフは未だ先程より弱い渦を作り成していて。
リディを支えに行くまでに至らない。
成す術なく落下していたが、黒曜龍のお陰で難を逃れた。
黒曜龍の背中で、リディはぽてきゅうと意識を失ったまま。
そして左手にはマーカーが張り付いたままだった]
[呪いはかけるのに成功したかに見えた。
いずれにせよ、効果が出るまで待っては、また飛んで逃げられてしまう]
とっておきいくよっ!
[呪の言葉を紡ぎ、意識を集中させ猫目石が強く光りを放つ]
「そのみ するどき むち そのみ こうそく なわ こえ おうじよ したがい あらわれ」
[声に応じるように、岩に埋め込んだ種が淡い光りを放ち魔力を発する。
それはいくつものイバラの蔓となり、岩を砕きながら伸びていき]
「こたえよ したがえ そのみ わがみ」
[イバラの蔓は意思を持つかのように、フーゴーに向かっていた]
[氷獣王の咆哮なんて大技を使ったのは、呼び出されたものの力を感じたことと、これに対してどう出るかをみたい、という思いがあったから、なのだが]
……で、なんでそこで傘か。
[何となく冷静な突っ込みを入れつつ、それでも、威力は調整する。
いや、ここで動けなくなられても次で困るから。
というのはさておいて。
直撃した氷雪の嵐は、威力が相殺込みでそがれている事もあり、ユリアンの周囲に雪山を作ると自然と散っていった。
それ以外にも、辺りが少し凍り付いていたりするのは気にしない]
……ふむ。
どうやら、俺の仮説はあながち間違ってもいないよう、だな。
[詠唱言語の違いによる、魔法発言効果の差異に、呑気にこんな事を呟いていたり]
―森エリア―
うぉ。
[どうにか押さえ込んだ所で自分も空中時間切れ。
バランス保ちきれない着地で膝を打った。痛い]
「ちょっと、大丈夫!?」
[心配の声は自分にではなくリディに向いたもの。
膝を擦りながらも慌ててそちらへと向かった]
加減はしたつもりだったんだけどな。
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
漂える生命の力、集い来たりて、癒しを齎さん。
異空治癒。
[回復の呪を唱えてリディの額に手を触れた。
が、この分野は本当に得意でない。威力は本来の87%程度になってしまうかもしれない]
平凡に冷たいっ。平凡に寒いっ。
[白い顔でぶるぶる。調節された威力だから無事だったともいえるが、強風に加え雪山に一時まみれたために、髪やら身体はところどころ微かにだが凍ってたりしている]
…俺も傘なんてイメージしてないですって…そういえばカリ…
[上空から舞い降りた己の盟約龍の尾っぽで頭をべしんと叩かれた]
平凡に痛い
『…フンッ』
[不機嫌そうに息を吐き、腕に絡まっている。どうやら自分だけ逃がすような行動したのが気に食わなかったらしい]
―砂漠エリア―
[顔にかかった魔力は消えた。一件反射できたようにも見えるが、効果が分からないため知りようがない。
その隙にと言わんばかりに、どこから現れたのか、砂漠の緑に虚を突かれるが、上空に羽ばたき逃げた。
同時に呪を紡ぐが――うまくいかない。先ほ呪をねじ曲げて使用したせいで、周囲に余計な魔力の残り香が散っていた。
それをなんとか御そうと、詠唱は長く綴られる。スカーフがはためいた。]
『 アラブルヒノコヨ マヲニエニクライオウトナレ 』
『 カゼノオトメヨ ヒノオウニソノミササゲヨ 』
[周囲に飛び散る魔力を燃料がわりとする魔法の焔を生みだし、魔力の風を伝わせ蔦へ絡めと走らせた。]
─森林エリア─
はらほろひれはれ〜。
[防御もHPも低ければ、あの一撃でレッドゾーンは当然のこと。
その代わり魔力や回避力が高いのだが、その魔力も上位精霊召喚のために大半が失われていた。
力無く背の翅がはためく。
飛び散る魔力の粒子もいつもより少ない]
ううぅぅ……。
くろいのがっ、迫って来るっ!!
[回復は効果を及ぼしたが目は覚ますことはなく。
代わりに寝言らしき言葉を紡いだ。
ちなみにくろいのとは仮称Gではなく某導師]
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