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ヨウスケ が参加しました。
―体育館―
[ゴールポスト目掛け、弧を描いて飛ぶ茶色の球。
着地点は中央から少し逸れ、リングに沿ってくるりと回り――かけて、ぐらり傾いて外側へと落ちた。
少し遅れて重い残響音。]
…あー…
[小さな声とは言えど、自分以外に動く物の無い空間では妙に大きく聞こえる。首に掛けたタオルで薄ら浮いた汗を拭った。
外は既に日も暮れ、朝から行われていた部活動も既に終わっている時刻。この時間まで残る者は一部の練習熱心な者を除いてそうはいない。
尤も、今此処にいる約一名――洋亮は“残っている”のでは無く“さっき来た”というだけなのだが。]
……戻っか。
サヤカ が参加しました。
―屋内プール―
[ブイに仕切られたコース、水の重さも感じないようにしなやかに悠然と。足の動きにつられ、規則正しく控えめに上がる水しぶき。手は交互に、何かを掴もうとするかのように遠くの水をかき。]
[彼女は独り、ただ泳ぎつづける。幾度のターンを繰り返したかも数えないまま。]
[どれほど時間がたっただろうか?ふいにプールサイドに誰かの影を認め、ターンをとめる。顔を上げれば、叔母である水泳部顧問の早乙女が腕を組み笑っていた。]
「やぁ、調子はどう?」
どうって……ご覧の通りですよ。先生。
["先生"をことさら強調するかのように答えれば、早乙女は軽く肩を竦め。]
「あはー、相変わらず。
……そして今年も相変わらず帰らないんだね。」
帰ったって特にすることもないですし、ね。
それにここにいれば好きなだけ泳げますし。
[言いながらプールサイドに上がれば、放り投げられたタオルを右手で受け止め。]
「それでも……姉さんや大輝くんも、心配してたよ?」
[兄の名に思わず軽く顔を顰めた後、その年には似つかわしくない冷めた笑みを浮かべ。]
別に……子供じゃありませんし。心配なんてされたくないのですけどね。
まぁ、母さんや兄には先生からお伝えくださいな。
私は元気にやっております、ってね。
[そして彼女はシャワールームへと向かった。]
[取り残された早乙女は、頭をぽりと掻きつつデッキチェアに座り。]
「私たちからすれば子供だってのに、ね。
……なーんであんなになっちゃったんだろね。小さい頃はもっと素直な子だったのに。」
─アーチェリー場─
[夕日の差し込むアーチェリー場。射場に入り精神を集中していたが、目を開くとサイト越しに的を見据え弓を引く。ふぅと軽く息を吐くと]
(ヒュン……カッ)
[狙いを定め放たれた矢は的の中央僅かに上を射抜く。フォロースルーを解くと、的を見据え]
……まだだ。まだ足りない。もっと上手くならないと……
[無意識に爪を齧り、ブツブツと呟く]
─剣道場─
[剣道場に響く、大気を断つ音。
練習が終わり、他の部員が引き上げた後も剣道場に残り、一人、稽古に勤しんでいたのだが]
……そろそろ、切り上げる、かぁ……。
[一人で動いていてもなあ、と呟いて。
上座に向けて礼をした後、雑巾掛けをしてから道場を後にする]
……と、いうか、ケンも薄情だよなあ……する事ないなら、付き合ってくれてもいいだろうに……。
[そんなグチをこぼしつつ、剣道場を後にして部室へと]
[部室で一息入れていると、飛び込んで来る軽快なメロディ]
……ん、メール……七恵姉さんか。
[呟きつつ、ミッドナイトブルーの携帯を開き、メールを確認する]
『親愛なる我がおとーとくん、元気してるかなーっ?
寂しくなったら、いつでもお姉様に電話していいんだよー?』
……いや、しないから。
[思わず突っ込みを入れつつ、読み進める。
内容は、今日、実家で行われる食事会のこと。
自分の欠席を、将来の義兄が残念がっていたとか、そんな内容に思わず苦笑する]
『というわけで、随時レポートするので、ケイタイは切らないことっ! 期待していたまえっ』
……いや、別にしなくていいんだけど。
[言っても届かないし、いいから、と返信しても無駄なのでそれはするつもりはないが]
っとに……。
[携帯を閉じつつ、こぼれるのは苦笑か。
末姉とはわりと年齢が近かった事もあり、今も昔もこんな調子で。
年齢が離れすぎていて遠く感じる長姉や、やはり年齢の離れた次姉と比べれば接しやすいのだが]
―校舎・吹奏楽部練習室―
[フユはパイプ椅子の背に凭れ、天井を見上げている。
日頃は見られないような、だらしのない姿勢。]
(休暇中の使用申請の数からして、うちの部員で残ってる奴は少ない筈……当座はココが一番静か、かな)
[キリ、と背筋を伸ばして銀の管に唇を添える。
序章が紡がれ始めた。まず真っ直ぐに伸びた音が、扇状に広がっていく。フユの目は、譜面の白いところをただ見つめていた。]
…………。
[序章は、次に広がる展開を垣間見せるように跳躍しようとして途切れる。フユはまただらしのない姿勢に。]
イマイチ。
―寮:1階:共有スペース―
[テレビの前、義兄と二人、ソファに座ってテレビを見ているようだだ。
今はだいぶ涼しい。
開いた窓からそよそよ風が吹き]
ふぁ……
[一度部屋に戻ったのか、手元にバトンはない]
―図書館―
[クーラーこそないものの、本の状態を考えられて作られた室内は、外と比べれば格段に過ごしやすい。
何冊かの本を運び、調べながら課題を進めてゆく]
「ヨウコちゃん」
[掛けられた声に顔を上げれば生徒会会長と副会長の姿]
響子会長に如月先輩。
…如月先輩は家に戻られる予定だったのでは?
[夏休み前の出来事はまだ多くの波紋を残していて。
残留予定だったはずのユウイチロウも戻らなければいけないと聞いていたのだが]
[体育館前に設置された自動販売機にて購入したお茶片手に、特に急ぐでもなくのんびりと寮へと向かう。]
…あいつら皆帰ったんだっけ。案外暇なもんだな。
[夜空を見上げつつ呟くのは感傷でも何でもない。もしかしたら星も出ていたかも知れないけれど、気付いて何か思う程繊細でもないだろう。]
「少し猶予を貰ってあるんだよ」
「そろそろ引継ぎの準備もあるからねぇ」
[二人の言葉に成る程と頷く。
三年生である彼らは休みが明けると交代になる。
それに選挙管理委員との打ち合わせ等もあるのだろう]
「で、悪いんだけど。ヨウコちゃんもちょっと手伝ってくれるかな?」
[響子の声に頷いてノートを閉じた。
他の役員は夏休みに入ると同時に帰郷してしまっている。
手伝うのは当然のことだと思った]
[廊下は暑い空気で満たされていた。
文句を言う響子と宥めるユウイチロウの後ろを歩きながら、ふと視線を泳がせる。
向いた先は吹奏楽部の練習室の方向]
『機会は今日だけじゃない、よね』
[どうかした?と振り返るユウイチロウには首を振って。
午後の残りは細々とした作業に*費やされることとなった*]
(嗚呼、そういえばあの子。ヨウコ、か
来なかったけど。
聴かせられるようなモンじゃなかったから、良いか)
[エアコンを止めた。
楽器も椅子も片付け、戸締まりを確認して練習室を出る。]
ねーてーなーいっ
だからチャンネル変えちゃだめーっ
[わぁわぁきゃあきゃあ。
寮母さんに見られても気にしない。]
あ、変えたー!!
ひどい!見てたのにー!
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