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8人目、薬屋 ミリィ がやってきました。
― 自宅 ―
よっし、これで春までは持つかな。
お父さん、配達いってくるねー。
[各種薬物を籠にめいっぱい詰め込んで、病床の父親に声を掛ける。
苦労をかけてすまないねぇ、などとありがちな台詞を吐く父親に、苦笑いを浮かべて]
お義母さんと仲良くするのもいいけど、自分の身体の事考えてよね。
村の人たちにお父さんのぎっくり腰の原因聞かれたら、あたしとお義母さんが困るんだから。
[確かに、先日父と一緒に訪れたお屋敷のベアトリーチェを撫で回しながら、こんな可愛い妹か弟がいたらなぁ――などと口走ってしまったのは自分である。
だがまさか、それをかなえようと励んだ挙句に、ベッドの中でぎっくり腰になったなど、他人に言えるはずがない。
隣の建物でお仕事中の義母にも一声掛けてから。
村の各ご家庭を回って、置き薬の在庫チェックと補充をして回った後、最後にギュンターさんのお屋敷にも向かうのだった]
― 村内 ―
おばあちゃん、こんにちはー。
あ、良い匂いする。
ロズちゃん来てったんだー。
[薬の配達に訪れた、身体の不自由な老婦人の家。
そこの玄関先で、香ばしいパンの匂いに鼻をくんくんさせてから。
老婦人の体調を尋ね、朝夕の食後2回の薬を1回分ずつに分けたケースをいつもの場所に置き、空のケースを回収する]
え、おとーさんのぐあい…?
あー、うん。大分良くなってきてるよ。多分、もう1週間もしないうちに元気にまた配達に来るんじゃないかなー。
[老婦人に父のぎっくり腰について尋ねられれば、ちょっと視線を逸らしつつそう応える。
詳しいことは父が来たときに直接訊いて、と言って逃げるように次のおうちへ。
訪れたご家庭の大半で同じことを聞かれ、その都度逃げるように次に向かっていたので、いつもよりギュンターさんちに着いた時間は早かったかもしれない]
─ 屋敷・広間 ─
[外が寒かっただけに、暖かい広間に入るとホットして息をつく。広間の中を見回して。]
あら……。皆さん、お揃いですね。
[目を細めて、そう嬉しそうに口にする。
ただ、視線は主に男性陣に注がれていたが。
そしてギュンターの姿を見つけると。]
ああ、ギュンターさん。
お約束の品、お届けにあがりました。
[笑顔でギュンターに駆け寄り、抱えていた大きな包みの布を少しめくって中を見せた。
小声で、ボソボソと会話する。]
……ええ。前にもお話した通り、少し大人っぽい色が…良いかと思いまして。
子どもらしい柄より、その方が長く使って頂けるでしょうし。
……それに13歳ともなると、もう立派なレディーですから。…ね?お祖父様?
[冗談っぽく「おじいさま」なんて呼んで、ふふっと笑う。
ギュンターに了承を得て頷いてから、ベアトリーチェの方に近づいて。]
ベアトリーチェ、さん。
お祖父様からご依頼頂いて、織ったんです。ベッドカバーなんですけれども。宜しければ、この冬お使いください……。
[ちょっと微笑み。ゆっくりとした口調で言って、包みを少し広げて見せる。
そこには可愛らしい花模様の、けれど落ち着いた色合いのベッドカバーが。
彼女の趣味に合えば良いのだけれど。]
[カルメンは、あまり人のことを愛称で呼ばない。
若い男性に対しては、呼びかけの際に肩に手を置いてみたり、会話をしながら腕にそっと触れてみたりと積極的な部分があるのだが。
たとえ幼い頃から知った仲であっても、どこか*他人行儀なのだった。*]
[18年前に追加された住民票には、下記のように記されている]
──────────────────────
■名前:アメリア・イライアス(アマリア・エリアス)
Amelia=Elias
■年齢:23
■職業:見習い調剤師
■経歴:薬の行商をしていた父親と一緒にこの村に定住し始めたのは5歳の頃。
家族は父と、10年前に再婚した義母、自分の3人。
子供の頃からよく父と一緒に薬草の採集をしたり、調合を教わったりしていた。
本名より短縮形である「ミリィ」と呼ばれることが多い。
──────────────────────
― 急流 → 屋敷 ―
さて、っと。
あとはギュンターさんのお屋敷で今日は終わりー。
少し時間早いし、ゆっくりリーチェ愛でていこう。
[急流に掛かる橋も、ひょいひょいと渡っていく。
よくこちら側の森にも薬草採集に来るので、通りなれているから躊躇することなどない。
屋敷の前に着けば、トントントンっとリズミカルにノックをして]
すいまっせーん。
置き薬の確認と補充に来ましたーーーー。
[大きな声で、屋内にいるだろう誰かにそう呼びかけた**]
織子 カルメンが村を出て行きました。
8人目、織子 カルメン がやってきました。
9人目、細工師 クロエ がやってきました。
─ 作業場 ─
カリカリカリカリ……
[雪に埋もれるようにして立つ小さな小屋に、微かな音が響く。
音は、机の上で細かに手を動かす職人の元より響いている。
一心に見つめる先には、小さな銀細工が煌いていた]
…、よし。
[音が、止まった。
表情崩さぬまま、職人──クロエが、低く呟く。
出来を確かめるようにして、細工を指に持ち上げた。
丁寧に削り滓を払えば、繊細な装飾が浮かび上がる]
出来た。
[目の高さに作品を持ち上げ、
検分していた職人の口から、ほっと長い息が零れた。
満足に、ようやく少し表情が緩む。
微かな笑みを目に浮かべて、クロエは背を伸ばした]
ん、んンン……、
[細かな作業をしていた背は、凝り固まっている。
気づけは室内も随分と寒い。
集中していた時には気づかなかったあれこれが押し寄せて、
クロエは漆黒の目を瞬いた。目も、乾いている]
はー…間に合った…は、まだ早いか。
よ……っ、
…こい、せっと。
[時間を見遣って、納期を確かめる。
老人は厳しくは言うまいが、これも仕事のうちだ。
老人、すなわちギュンターから頼まれた飾りを布に包み、
ついでにデザインを記した紙の束をも荷に詰める]
[うつくしい細工を作りながら、本人は飾る気もない。
女らしさにまるで欠けたクロエの住民票は、この通り]
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■名前:クロエ=ベルジュ Chloe Belges
■年齢:28
■職業:細工師
■経歴:村生まれ。
両親共に健在だが、結婚し家を持たせたかったらしき親の希望と、細工師になるとの本人の希望が折り合わずに家を出る。現在、森外れの作業場兼の小屋にて一人暮らし。
細工師の仕事は順調だが、同時に順調に婚期も逃しつつある。
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─ ギュンター邸へ至る道 ─
[ざく。ざく、さく。
雪を踏んで歩く。この寒さは別に嫌いじゃない。
木々も空気も凍りつき、時にきらきらと綺麗に煌く。
神の造りたもうた装飾細工のようだともクロエは思う。
こんな装飾をつくってみたい───
想いは時に理解され、時に理解をされず、
村に生まれながらも遂には家を半ば強引に出て、
森の外れの工房に一人、居を構えた。
親からも親族からも、既に諦められている風がある。
変わり者との評は、クロエには却ってありがたかった]
今日は君が配達なのか、お疲れさま。
寒いね。
空模様も怪しいから──…早めに、帰るといい。
[とはいえ彼女も商売だ。すぐとはいかないだろう。
そうと知るから促す音は軽く、やがて招かれれば共に屋敷に入る。
暖かな室内の温度が、冷えきった身にありがたい。
息をつく背後、冷えた風が獣のように低く鋭い音を*立てた*]
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