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─客室─
[用意された客室に落ち着くと、部屋の設備などを一通り確かめる]
んー……オレがプライベート詮索されるの、キライなのはわかってると思うんだけど……ま、仕方ないか。
[はふ、とため息をつくと帽子とコートを脱ぎ、マフラーと共にソファに投げ出し。
整えようとするメイドを、後でいーから、と制して]
さて、と……ごめんね?
ちょっとだけ、痛いかもしれない。
[ほんの一瞬、真顔になって言うと、その細い身体を抱き寄せて、唇を重ねる。
唇はやがて、細い首筋へと滑り落ち。
脈打つ場所を探し当てると、しばしそこに止まる]
さて、と……ごめんね?
ちょっとだけ、痛いかもしれない。
[ほんの一瞬、真顔になって言うと、その細い身体を抱き寄せて、唇を重ねる。
唇はやがて、細い首筋へと滑り落ち。
脈打つ場所を探し当てると、しばしそこに止まる]
……どうも、力が足りないみたいなんで。
少しだけ、もらうね?
[静かな囁き。
直後に白い首筋に、紅が走る。
刹那震えた細い身体は確りと抱きかかえ、溢れ出る鮮やかな紅を一滴たりとも逃さぬよう、喉の奥へと]
……ん、あまい。
こんなにあまいのは、ひさしぶり。
[やや時を置いて、唇が離れた時には、首筋には傷痕らしきものは見受けられず。
囁かれた言葉に、メイドは気だるげに瞬く。
表情がどこか、恍惚としているのは、紅と引き換えるように与えられていた快楽のためか]
……痛くなかったかな?
[一応、気は使ったんだけど、と微笑んで。
頷きで肯定されれば、くすり、とまた微笑む]
……かわいいなあ、キミ。
……名前は?
[囁くような問いへの答えは、問いかけた者以外には届く事無く。
程なく、闇に落ちた部屋に響くは、*微かなあまい声*]
[閉鎖と言う環境に、さすがに大きく溜息をついた]
どうやら、クローディアとボスは問答無用らしいな。
ダルくてダルくて、もうどうしようもねーな。
[クローディアの言葉にさらに目を細め]
へぇ。いつの間にか私たち閉じ込められてたんだ。まあ当然といえば当然か
しかし、となるとやっぱりボスは私たちのこと信用して無かったって事か
うわぁ、悲しいねぇ
[そう言って嘘泣きをしてみる]
…クローディア。
貴女の詠みには、僕なりに信頼を置いています。
間違いなく、真実が含まれているのだろうとは思いますから
[――貴女の対処に、異論はありませんが。
この部屋と外を繋ぐ唯一の扉の閉鎖、という告げられた真実に
僅かに呆れの滲んだ溜息を零す。その続きは声に出さずに。]
おやおや、ボーヤもお嬢ちゃんも知らなかったのかい。
あの人はやるとなったら問答無用だよ。
寛大なだけで頭が務まるわけ無いだろう。
逆に考えてごらんよ。
この状況下に置けば解決できると信じられているとね。
そうすれば気分よくやれるってもんさ。
たとえ真実はそうでなくともネェ。
[溜息と嘘泣きとを聞きながらクツクツと笑った。
まるでこの状況すら楽しんでいるかのように]
[クローディアの言葉に、思わず笑いが毀れ。]
あはー……徹底してるのね。
ま、それならそれで、私の出番もあるって事ね。
――よろしい、愉しませていただきましょう。
[ミュウの言葉にポンと手を打つと]
なるほど、発想の転換ってやつですね
ポジティブシンキングは私も好きですよ。後ろ向きに構えても良いことなんて無いですしね
[そう言ってケタケタと笑う]
[ミュウの言葉に肩を竦めて]
んや、改めて実感しただけさ。
普通の人生おくってりゃ、あんなロクデモネーボスの下にいることなかったなーとかな?
[相変わらず、軽い言い方をする。だが、中に含まれる感情は相手を武熟するものではない――]
やれやれ…小難しい話は終わりって事でいいのかな?
それにしても幽閉までするとはねぇ。ご丁寧な事で。
『外に出さないということは…ここに幽閉する以外、僕らを拘束、監視する手段、威力を持たないって事。今ここで僕らを皆殺しにしないのも同じ理由…かな。もしくは「そう考えさせる」事が目的か…。』
[口には出さず頭の中で様々な可能性が思索され、そして]
ま、ごちゃごちゃ考えても仕方ないねえ。
個室はもらえたみたいだし?とりあえず今日のところは寝るとするかな。
[『紅茶ごちそうさま』そう告げると席を立ちカツカツと靴音を立て割り当てられた部屋へと向かう。その途中で一人のメイドの前に立ち]
ねえ、そこの君。そそ、君君。これ見てごらん?
[袖口から一枚の紙がすべり出てメイドの前でクルリと回る。其処にいつの間にやら書かれた文字を見てメイドが少しだけ目を伏せる]
…おいで?
[カレンの言葉には笑いながら頷いて]
そうそう。
イザって時に動けるようにするためにも、緊張は適度で留めておく方がいいさね。
普通の人生って言われてもネェ。
アタシらみたいなのが普通に混ざれるもんかネェ。
[ボーヤならなれるかもしれないが、とまた笑う。
しかし細められた目の奥、宿る光は普段と若干異なるか]
[そんなミュウの瞳の奥に気付いたのか否か……。
ただ、...もまた何かを瞳の奥に秘めながら、ミュウに焦燥感を交えた笑みを向けた]
……多分、俺には無理だよ。
普通の生活なんざ、メンドくせーだけだもんな
[部屋の中。枕元に置かれた聖書に目をやり苦笑する]
はは、中々よく出来たジョークだねぇ。
そう思わない?
[部屋へと連れ込んだメイド話しかける。彼女の返事を待つこともなく、聖書の頁がバサバサと鳥の羽ばたきのような音をたて捲られながらベッドの上へと飛んでいく。やがてベッドの上に聖書の頁が敷き詰められて]
さて、神様の上で愉しい事をしよう?
ま、この場合は「紙様」かなぁ…。
可愛がってあげるから…その間、一枚一枚朗読してよ。
[言い終わるとメイドの手を引きベッドの上へと押し倒す。
暫く後に部屋に響くのは途切れ途切れの上ずった*聖書の文言のみ*]
それなら受け入れてしまうことさね。
自分を壊さない程度に。
それが一番楽になれるよ。
[いつも通りの薄い笑み。
その視線はまっすぐにレッグに向かって、しかしどこか遠くを見つめるようでもあり]
普通の生活なんて考えられないなー。私は生まれた時からココに居たしね
外でもあくまで普通を演じてるだけだし
それに。こんな楽しいこと、止められるわけないじゃないですか
[そう言って彼女は目を細めながらニコニコ笑う]
…フン、今更な。
その部分は元から変わらないだろう、白羊の。
それ以外で各自がどうするかは自由さね。
[例えそんな自由はどこにもありえないとしても。
その言葉は口には出さずに]
ああ、今を楽しむ。
それで十分さね。
受け入れるか……。
それがどれだけ甘美な事か、俺自身が一番わかってるんだけどなー。
ま、死にたくはないし、かかる火の粉はバリバリと防がせてもらうけどよー。
[そうゴチて、エドガーに]
ビジネスにはならなくとも……ってところだよなぁ。ま、程程に力ぬかにゃならねーってもんさ。
[それと同時に、普段の気だるそうな彼に戻った]
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