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ああ。やべ。
俺は情報収集中だった。
すっかり話し込んじまったぜ。
っつーわけで、俺も離れるよ。
大人達は、かくして、闇に消えるってな。
じゃな。
[言って、利吉がタバコ片手に、ゆっくりとその場から*離れていった*]
おう、お休みおっさん。
と、確かにもう暗いな。
俺も宿に戻るか。
祭りは明日、ね。もう俺の用事はケリがついてるが…。まぁせっかくだし見物していくことにするぜ。
じゃ、またなー。
[その場の面々に挨拶し、踵を返す。]
なぁんだ、四歳差じゃんー
[しっかり真顔で言い切る。だってそうじゃん。
それから、こっくり頷いた。]
うん。かわいい、呼び方。はるちゃん。
――って、りきっちゃんまたね!
逆に見えても俺は構わないが…。
まあ少なくとも、現状は互いに理解があるし、それで良いんじゃないか?
[語りつつ歩く内、旅籠は眼の前に]
孝博…?ああ、一瞬だけ会ったな。
仕事の早い男の子だ。
[思い出して、くすりと笑う]
[小百合の立ち去り際の言葉を僅かにいぶかしむものの]
……ああ、そうだな。
だが、むしろその言葉は綾野に掛けるべき言葉だと思うぞ。
[追求はこなかった。表情は変えない。自然と流すように]
ええ。そうですね…何一つ動かない状態だと…徐々に沈殿していきますからね…
まあそれにしても、孝博は変わりかたは大きいとは思いますが
[微かな苦笑。
そして、自分はあまり変わっていないと思うが、はたしてどうだろうか?とも己で考えつつ]
ええ。皆。…おや、綾野さんが?それは初耳でしたが
[とはいえ、まるでおかしいことでもないわけだが]
ああ、だから、史人も戻ってきたのですかね
[まだ出会ってこそいないが戻ってきているらしい史人を考えれば、そこでやっと合点がいく]
[旅籠の見える辺りまで来た頃、名前を呼ぶ声が聞こえたか、ふと顔を上げた。]
ん、アレ・・・
琉璃サン?・・・・と、昨日の。
[3年振りでも、彼女――もとい彼の姿は見紛えようもなく。
その隣に昨日の客も見えて、出した声は届いただろうか。]
[そのまま座して喋り、旅籠に入ってきた面々をみて多少驚きながらも久方ぶりに会う地元のものであれ、外のものであれに挨拶や軽く近況のことなどを交わせば、その後あてがわれた部屋に*引っ込むだろうか*]
私、小説書いて、出版してるから、少しだけ、外と関わることがあるんだけど、ここが、取り残されてるような、印象を受ける時が、あるんだ。
外では、当たり前のことが、ここには、無い感じで。
何だか、寂しい、感じが、するの。
孝博君は……確かに、変わりすぎかも。
最初、面影探すのが、大変だった。
[その時のことを思い出して、クスリと笑った]
そう。
だから、史人も、呼び出された、みたい。
玲ちゃんに、まくし立てられた、みたいだよ。
[小さく笑いながら、余計な情報も付け加えてみたり]
[戻る道が孝博とは違ったのか、途中誰とも会わずに。
結果的に旅籠に先に戻り、中に居た榛名にこんにちはと軽く会釈し、傍に居た蓮実には、少し驚いた。]
蓮実さん?あれ?久しぶりー。
奇遇というか、こんな所で会えるなんて思わなかったわ。
[思わぬ知り合いの顔に、驚いた。]
噂をすれば、影が…と言うやつかな。
[後ろからの声に、どうも、と手を上げ。
旅籠の扉を開いて中へと]
……蓮実?
………噂をしたつもりはないんだが。
どうしたんだ?また旅行の最中か?
[親しげに声をかけ、近くの榛名に気付けば頭を下げた]
あ、小百合ちゃん。
待ってたんだ、よ。
[旅籠に現れた小百合を見て小さく手を振る。用事を済ませる前に、彼女から聞こえた言葉に瞳を瞬かせて]
あれ、蓮実君と、知り合い、なの?
[交互に、二人に視線を送った]
まぁ、たしかに。
重要なのは僕たちがどう思うかだね。
[旅籠の前に着き]
そう?
彼は立派に育ったのかな?
[くすりと笑みを浮かべ、噂をすれば影]
こんばんわ、孝博。
お兄さんが会いにきてやったぞ。
[おどけるように笑いかけて]
早速家の手伝い?親孝行だね。
[更に現れる見知った顔ぶれ。その者達にも小さく手を振って挨拶し]
…裕樹君も、蓮実君と、知り合い、なの?
何だか、顔見知りばっかり、居る、みたいだ、ね。
あれ、琉璃も、来たんだ?
[先程別れたはずの琉璃までも旅籠に現れたことに瞳を瞬かせ、首を傾げた]
何?楽しい噂でもしてくれてた?
[はぁいと祐樹にはにこやかに軽く手を振った。
榛名が待っていた、というのには、思い出したようにあー!とちょっと叫んで。]
あわ。わざわざ待っててくれたんだ!ごめんなさーい。
ちょっと桜を見てたらうっかり話し込んじゃって。
あー、うん。
ちょっと前にその…バイクで事故った時に色々助けてもらって。
[ちょっとバツが悪いのか。苦笑しながらそう話した。]
おや、蓮実まで?
なんだか、本当にたくさんの人が集まってきてるみたいだね。
[笑いかけて懐かしい話に花を咲かせたりとか]
旅にでてからどれくらい立つっけ?
いろいろ言う人もいるみたいだけど。
[くすりと笑いかけながら]
ボクには外の世界にいくとか考えも及ばないけどね。
気にしないで。
早く来すぎた、だけだし。
旅籠に来たお蔭で、久しぶりに、蓮実君とも、会えたし、ね。
[大丈夫、とでも言うようににこりと小百合に微笑んで。持ってきていた小説を小百合に渡した]
そう、なんだ。
人との出会いって、不思議だね。
こうやって、思いがけない、ところで、再会したり、する。
[涼の言葉に青筋立てて拳をきつく握りしめていたが、はあと息を吐くと]
もう好きに呼べ。
まったく、瑠璃にしろ何故俺様をそう呼ぶのだ?
おや、榛名もこっちにきてたんだ。
うん、孝博が帰ってきてるって聞いてちょっと顔見せについでにかわいい弟分(?)をかわいがってやろうかと。
[くすりと冗談めかすようにそういって笑いかけて]
さっき晴美も探してたし、たっぷりもまれたりしたのかな?
[くすくすと笑いかけて]
噂?
何、2人してオレのコト気に掛けてたの?
そりゃァ光栄。
[裕樹も同じような扱いなのは、未だ性別を認識していない故か。
けらと笑いながら。]
いやァ、お久し振りッス。
お変わり無いようで。
[瑠璃に掛けた言葉に他意は無い。きっと。]
手伝いのつもりじゃァ、無かったんスケドねェ。
[僅かに苦笑を混じらせながら、2人の後ろから顔を覗かせる。
何処に行っていたのか、コダマがするりと足許を通って中へ入って行った。]
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