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[久しぶりにエプロンをつけ、Kirschbaumの厨房にたつ]
ダーヴィットさん、もう「おそよう」の時間だよ。
何食べたい?さくっと作るよ。
[季節外れのそれがどうしていま手もとにあるのだろうとへんに思いながらも、ベアトリーチェはスケッチブックを畳みますと、腰を上げて一歩足を前へと出しました。あゆみながら大きく口を開けて、赤い実にかぶりつきます。しゃりりと音がするとともに、甘酸っぱいような味が口の中を満してゆきました。
お日さまは一日の役目を終えて地平線に下り始め、そらは柘榴石よりも昏い赤に染まってゆきます。あとわずかすれば、*六時を告げる鐘が鳴渡ることでしょう。*]
[完璧に虚をつかれた顔であけた紙袋からかれへと、苗床は視線をずらした]
いや。
だから
…………
[なんであんぱんと牛乳なのかと*問いたくなった*]
や、こんにちは。昨夜はどうも。
[アマンダは、ドアベルを鳴らし入ってきた少年にも手を振る。
直に翠樹へと駆け寄る様には、仲がいいなと小さく呟いたかもしれない。
ダーヴの発言には小さく笑う]
なら、何か頼めばいい。
[既にハーヴは何やらいい匂いを漂わせ始めているようだった]
いや、適当とか一番厄介だから。
今日のダーヴィットさん限定おすすめ「親子丼デラックス大盛」でいい?
[今適当に名付けた料理名を言う...
とティルが変な顔をして見ているのに気づき]
ん?一個じゃ足りなかった?
ごめんな。僕今金欠だからこれ以上は無理だよ。
バイト代入ったらね。
[本人は至って真顔]
[アマンダは(驚きのあまり)泣き止んだティルとユリアンを見やる]
本当に、仲がいいね。
[紙袋の中の真実なんて、気付かない]
[...はダーヴィットには巨大親子丼二つを持ってきた]
さて、これで足りる?
アマンダさんにもサービス。
[アマンダの前にはクランベリージャムが一杯かかったスコーンと石清水]
[アマンダは目の前に置かれた美味しそうな品に目を丸くする。
果実を好むアマンダには、とても魅力的な品だけど、どうやって食べればいいのかよく判らない]
あ、うん。ありがと?
[幾度か目を瞬いて、フォークはないので手に取って齧り付く。
甘酸っぱいクランベリージャムが口の中に広がり、美味しそうに目を細めて嚥下する]
ん、美味し。
[唇に紅のように付いたジャムまで舌先で舐め取り、*ご満悦*]
[フライドポテトをつまみ食いしながら、
アマンダの言葉に返事する]
うん。仲良しさんで羨ましいでしょう。
[ふふふと笑いかけようとすると、
丁度アマンダが唇を舐めるのが目に入り、
自分でも理由がわからないのに顔が*赤くなった*]
あぁ、さんきゅ。
[大きな丼ふたつを受け取ると、箸をつける。
給仕の思春期らしい素直な反応をほほえましげに見守りつつ、確実に目の前の小山を片付けていく。]
─昨夜・???─
[ブリジットと別れたあとも教会には帰る気が起きず、光の届かぬ路地裏を当てもなく彷徨う
彼女と別れたあと、影輝からの影響が消えたせいか、再びナターリエの脳裏には呪言が響き渡る]
うるさ…い。私は……そんなこと望んで……ない
[蹲り、頭を抱え拒絶の意思を示そうとする]
─北の遺跡/朝─
[深夜に始まった歪みへの時の干渉は、結局夜明けまで続き。
時計塔が時を知らせる音を聞く頃に、ようやく荒療治は一段落した]
まあ……根本的な原因を解決するまでは、持ってくれれば御の字……だな。
[一つ、息を吐いて鎖を腕輪に戻し。
色彩を変えて行く空を、眩しそうに見上げる]
[もちろん路地裏にいるのは彼女だけでない
柄の悪そうな冒険者風の男たちがにやけた笑みを浮かべて近寄ってくる
馴れ馴れしく声を掛けてくるキッと顔を上げると]
…うる……さいっ!!
[ぶわりと路地裏に吹き荒れる風。彼女の右手には連結刃の形状を取った剣
男たちは一瞬のうちにすべてを吸収され灰と化し、吹き荒れる風に消えていく
はぁはぁと肩で息をする彼女の右眼は蒼でも赤でもなく金色に染まりつつあり、その瞳孔は蛇のように縦に割れていた]
さて……とっ……。
[しばしそうして立ち尽くしていたものの、やがて感じたのは目眩。
昨夜、時計の旋律から吸収できた力は、全て使い果たしてしまったらしい]
……まずいな……。
[小さく、呟く。
力の均衡のはかれていない状況下では、属の力の強いものほど状態を確りと保たなくてはならない]
……邪魔の入らない場所で、少し休むか……。
[可能なら時計塔の側がいいのだが、さすがにそれはできず。
Kirschbaumに戻って力を使い果たした様子を見せるのも、何やら気が引けて]
……あの辺りなら、誰もいない……か?
[呟いて、残っていた僅かな力を凝らす。
最低距離の移動。
たどり着いたのは、緑の空間]
……ここなら、もし……。
[何かあっても、少なくとも周囲に迷惑はかけまい、と。
そんな事を考えつつ、鎖を出して手近な木の根元に座り込む]
……まあ、寝過ごさないように気をつけて……。
[若竜に小言を言わねばならぬのだから、と迷惑な決意を固めつつ。
周囲に鎖をゆるく、護るように舞わせながら目を閉じた]
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