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[「『器』の意志は、即ち、僕の意志」
私は鋼の翼を背にした青年の言葉に、僅かに瞳を揺らす]
[『器』が今在るは生まれる前の卵。
穏やかな母なる揺り篭。
内なる竜の見る夢は、空であったのだろうか]
……生まれてすぐ…飛び立てはせぬであるに……
[彼の仔の練習を重ねし姿が、脳裏を過ぎる。
無垢なる器はそれを知らず、ただただ純粋に求めしやと]
……、
あまり争い事は得意じゃなかったのだけれどね。
すっかり、得意に「させられて」しまった。
[ぽつり、呟いて]
[それでも、緑に立つその姿は無防備に見える]
[相手が向かい来るを待つが如くに]
[自由を求めた。
…どこかが小さく痛んだ。
分からない思いではなかったから。けれど]
『…でも』
[優しき手の持ち主を一度見上げる]
とはいえ、じっとしてるのも芸が無いな。
麒麟殿、セレスとブリジットを頼みます。
[窓へ向けていた視線を麒麟に向け、にこりと笑って、腕の中の小さな竜の頭を撫でる]
[舞い降りた、先。
唯一着いて来た、魂分かつ白梟が傍らを離れ、空へ]
……させられた、って何ですかと。
どうにも君は、『自分の意思』ってのが希薄に思えるんだけど、ねぇ……。
[呟きつつ。待つが如し様子に、一つ、息を吐く]
…………。
[距離を開けるか、それとも詰めるか。逡巡は、刹那──]
……いずれにせよ。止めさせてもらうっ!
[声と共に、漆黒の光鎖が舞う。
地表すれすれを、蛇行しつつ、伸び。
相手を捕らえようと]
[私は彼の仔の傍らへと進み、飛び立つ背を見送る]
………
[言葉なくその頭を撫でようとして。
手を動かさんと視線を落とせば、見上げる貴紫と目が合おうか]
[掛けられし雷精の声に、私は顔を上げる。
向けられるは笑みと、彼の仔らを任せられし言葉]
…ええ。
そなたも…お気をつけて。
[手の内の竜を撫でる手を見送り、私は壊れし窓辺から外へと出る。
全てを見届ける為に]
―屋上―
[安定を欠いた空は、風と嵐を呼んでもいようか、その力で呼びよせるまでもなく、遠く雷鳴の轟きが聞こえる]
ダーヴ殿、いただきますよっと!
[ポケットから取り出した、小さな機鋼の器、空に投げ上げるとその内に封じられた雷撃の力が弾ける]
ありがとう。
[小さく微笑みそう声に紡ぐ。
人姿を取っている時とは流石に違う響きだけれど]
ユリアンさんも、気をつけて。
[頭を撫でられれば少しだけ目を細めて。
手を振る…つもりで小さくパサリと翼を動かした。
窓から出てゆく姿を見送り。
戻した視線は、機鋼竜が心に向くか]
…私は今のを支えるだけで精一杯。
よろしくお願いします。
……奪われたからね。
[身を低くして、][右の手を地に触れた。]
" kbjcqh, p#bq, KQ. "
[干渉][再構築]
[隆起した大地が幾本もの太い槍と化して]
[光の鎖の行く手を遮り]
[その先に在る時空の竜へと伸びる]
[成果を見届ける間もなく、]
[地を蹴り横へと飛んで]
[脇から距離を詰める]
奪われたから、『何もない』?
……だったら、新しく作りゃあいいんじゃねぇのっ!?
[吐き捨てるよに言いつつ。
光鎖を止めた大地の槍がこちらに迫るのを見れば、鎖を握る右手を一度引いて、大きく振り。
横薙ぎの一閃で、それを打ち砕く。
オーバースィングの動きは隙も大きく。
接近は容易く許す事となるか。
砕いた破片が舞い散る中、右腕を大きく振り上げ、光鎖を手元へ戻そうと動くが、防御として間に合うとは思えず]
[小さく羽ばたく藤色の影に、私は僅かに安堵の息を吐く。
片手へと羽竜を乗せ、もう片方の手で彼の仔を撫でる。
界を支えるそれぞれへと、天聖が力はひそやかに力を貸そうか]
「うん」
[影精の言葉に、セレスは一つ、頷く]
「頑張るよ。
大事なもの、みんな。
護りたいから」
[返す言葉は、幼くも強き決意を秘めたもの]
失ったものを諦めろと、
過去の己に死ねと?
[成れぬ翼は動きを阻害する]
[そして、複数を同時に操作する事は困難で]
" fblO'. "
[粒子の粒と化して失せる背の鋼]
[同時に、]
[引き戻そうとする時竜へと接近して]
" jcf, Gg#cs#, l#M'coc. "
[ヂ、][火花]
[一度引いた腕を]
[空いた右側へと突き出す]
[獣の爪で貫かんと]
[けれど、足の枷に阻害されたその動きは僅か遅れて]
[天空より、雷鳴が轟き、稲妻が奔る]
[その雷光を身に受けて、紫電の閃き…現れるは、黒き獣…否、集いて闇に近付きし紫黒の雷光を纏う、白き雷獣の姿]
さあて、ね!
消し去るのが正しいのか、正しくねぇのか、そんなのは俺の預かり知らん事だが。
過去に囚われている間にも、螺旋は巡る、時は進む。
その間に、新たなものが得られる。
消えたものと、それと。どっちに価値があるかってこったろ!
手が届くかもわかんねぇものと、手を伸ばせば掴めるものと。
二つ、あるなら、掴めるものの方がいいんじゃねぇかってだけだ!
[叫びは目の前の彼へ。
しかし、同時に自分自身にも向くだろうか]
[繰り出される、獣の爪。
妨げもあってか、直撃には至らぬものの、鋭いそれが脇を掠めるのは否めず。
時をかけて癒した傷、その上に新たな傷が刻まれる]
……ちっ!
[舌打ち一つ。光鎖は戻った。とっさに長さを詰めたそれを、青年の背へ向けて叩きつけるよに振り下ろす]
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