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これは、門を開く鍵だと、聞いているよ。
[云いながら、小さな右手を、手首に巻かれた鎖の輪に延ばします。真珠は月の光を弾いて白くきらめいておりましたけれども、指が触れた瞬間にそれはかたちを変えてゆきます。腕輪から、一冊の書へと。]
『世界と世界の狭間にある、無限なる混沌の海』へと続く門であり、
『世界を生み出せし秩序の王』が去って行った門にして、
『世界を無へと還す混沌の王』が訪れるとされる門を。
[それはまだ天と魔の封印が施されたままでしたけれども、それには闇よりも黒い布が張られており、表紙には銀の糸で古い言葉がつづられていました。]
―Kirschbaum―
[...はいつものように店内に入り、
マスターに挨拶してふわもこに蹴られ]
さーて、どれを頼もうかな。
みんながいないうちに注文しちゃえ。
[うきうきメニューと睨めっこ。いつもと変わらない日常]
混沌を望むのか。
[辺りを包む闇は色を濃くして居たが、ベアトリーチェの手にある『鍵の書』の表はそれよりもなお黒く
月明かりを浴びた少女に暗闇を穿ったようにも見える。]
―Kirschbaum―
ごめんね、か……ハーヴェイ、ヴィオレット。
たくさん迷惑をかけた。
[それから、横たわる火の竜を見、
料理を嬉々として注文している風の子を見]
……僕は、また行こうかな。
もうすぐなんだって
[影の王にだけ届くように、小さな声で。]
……必要なだけだよ。
均衡を崩すことも、混沌を齎すことも。
[そう、教えられたのでした。]
新たな世界の創世のために。
[アマンダはその言葉を聞いて、哀しそうに笑う]
…ベアにとって、この世界は「いらない」んだね…
新しい世界(もの)を望む事は、今ある全て(もの)を捨てる事。
…そこまでして欲しいものは、なに?
[アマンダの言葉へ、返る言葉を待つ。
精霊にとって、この世界は己と等しく、己は世界の一部。
ミハエルは哀しみこそしないが、怒りをもって。]
[かすかに、くちびるが動きましたけれども、それは音にはなりませんでした。
“わからないよ”。
そう呟いたのかもしれませんけれども、定かではありません。
ベアトリーチェが眼を伏せて緩やかに左右に首を振り、胸もとからそっと書を離しますと、黒の表紙に記された文字に、銀いろの光が走りました。]
新たな世界など必要ない。
流転することも、変わり往くことも、開くことも
私の前では認められない。
私は氷破の精霊。
封印を司るものだから。
[光の粒が舞うのに合わせて、低いところに冷たい霧が漂いはじめる。少女を見据える目は厳しく]
………だが、そんな事はもう、どうでも良いのだ。
[辺りの気温が下がるだろうか。]
[冷気は、ベアトリーチェの足元へ収束してゆく。]
いまは、それを元の通りに封じること。
そして元の日々を取り戻すこと。
[アマンダは首を振る。長い髪が揺れる]
ちがうよ。それは、ちがうよ。
それはやりかたであって、欲しいものじゃない。
・・・・・・・
私は、ベアトリーチェに、聞いているの。
[それはフィロメーラに向けてなのか、腕に抱かれた書になのか。ただ、アマンダが聞きたいのは、子どもの答え。
それによってアマンダも、心を決めようと思っているから]
[鍵はまだ、扉を開くことはありません。けれども渦巻く力はだんだんに高まって来ていて、それは時間の問題のようにも思えました。今のベアトリーチェに、力なきものはそばに近寄ることすら出来ないでしょう。]
……そうだったんだね。
[それは誰へと云った言葉だったでしょうか。]
―→遺跡―
[気配を探りながら、そちらへと近づく。
きらきらと光るかの女を、
冷たい空気をまとうかれを、
見たとき、少し、寂しそうな顔をしたかもしれない。]
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