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―→店の前―
[店を出る直前に、店主の声が説教めいたものに変わった気がしたが、流石にそこにフォローを入れることは叶わず。
先に出た2人は未だ近くにいただろうか。
けれどもそちらよりも先に、他の姿が目に入った]
あ、……こんにち、は。
[相手は幼い頃からよく知る村の自衛団長。
昔はお転婆な行動の末によく迷惑を掛けていたし、今も会う度に何かと気に掛けてくれる存在。
今も小さな挨拶の声を聞きとめて、同じように返してくれたのだが]
忙しい、のかな。
[今日はその後に続く言葉はなく、足早にその場を去ってしまった。
背を見つめながら首を傾げる]
―墓地―
[入れ替わりに立ち去るイレーネへと軽く手を振ってあいさつを返しておく。
礼拝堂に向かっていく後ろ姿は確か宿屋の…?]
こんにちは。ライヒアルトさん… でしたっけ。
[幾度か姿を見かけた覚えのある修道士に声をかける。
教会の他の人とは幾分、違う空気を纏っているように思えて印象に残っていた。
勿論、治療の際に見ただろう刺青や傷のせいもあるのだろうが。]
お掃除中?
私は、日課みたいなもの。母が眠ってるので。
[数m先にある簡素な墓石を示しながらそう言った。]
─ →旧坑道内 地底湖 ─
[旧坑道内をしばらく進むと、徐々に先が開けてくるのが分かる。
ここまで来ればあと少し。
僕は岩壁に手を当て、支えにしながら先へと進んだ。
途中、道の凹凸に躓いて転びそうになるのも、毎度のこと]
──………着いた。
[不意に大きく空間が開ける。
ランプを先へと翳すと、キラリと光を反射する水面が見えた。
灯りの届く範囲で、地底湖は幻想的にキラキラと輝いている]
……やっぱり、良いなぁ、ここは。
[地底湖に近付き過ぎない場所にある岩に腰掛け、虚ろな瞳で輝く水面を見詰める。
耳を澄ませば湧き出る水の音も聞こえたりもして。
余計な音のしないその場所は、思い耽るには丁度良い場所でもあった]
…水……飛沫……魚も良いかな。
[湖面を見詰めながら小さく呟く。
魚の居ない地底湖を見てそれを連想するのは、村の外で見た記憶が為したもの]
そっか、水鳥もあるなぁ…。
つがいの水鳥…ううん、他の動物でも良いか。
ペアアクセにして作るのも良いかも。
[思いついたものは全て頭の中へ。
しばらく地底湖の傍に留まり、思いつくままに呟いて]
……誰か良い資料持ってないかな。
[結局、行き着いたのはそんな結論。
動物を模すのであれば、きちんとした資料が欲しいところだった]
飛沫をモチーフにしたのは直ぐ出来そうだけど…。
動物のは調べてからだなぁ。
[物を知らなければ描くことも出来ない。
記憶だけを頼りにするのはあまりにも精度に欠けていた。
僕はそこまで考えると腰掛けていた岩から立ち上がり、ランプを手に帰路についた。
緩やかな上りの勾配となった帰り道で、2・3度転んでしまったのは、やっぱりお約束と言えるだろう。
今度は前方へ転んでしまったため、掌を擦ったり頬に擦り傷が出来たりした。
それでも、もういい大人だったため、昔のように痛みに涙するようなことは無かった]
─ 村の通り ─
[二次災害の発生は知る由もなく。
返された同意>>143に、こくこくと頷いて]
いやまー、俺みたいに余所から流れてきたの相手でも、あんなに言ってくれるのは、感謝すべきなんでしょーけど。
……どこまでが危険ラインかは、一応、別ってやってるんですけどねぇ。
[ラインの設定位置に問題があるとは考えない。
都合のいい、前向き思考だった]
―食料品店→―
ええ、はい、ごめんなさい。
甘やかしてるとかそういうつもりじゃ…
いや、いざとなったらボクが作りに行きますから。
[説教受けながら言葉返して少しずついなそうとするも、勢いは二人分+αなこともあってなかなか収まってくれない]
え…ああ、いや…結婚とかいきなり出されても…
[非常に答えに窮するところ突かれ始めて、ゲルダが出て行った出口の方とか何度か見直したり]
とりあえずっ!ゲルダの方は僕からも言っておきますから。
[その言葉を店主は先ほどの話題を同意に近い意味に受け取ったのか、満足そうに一度頷いてくれて、無事会計を済ますことができた。
後で余計な噂が広がらないといいがと一抹の不安を残しながら店を後にした]
― 墓地 ―
[フォローや返事>>139には、ひら、とこちらも軽く返した。世話になったからな、などという感謝の念は、内に静かに秘めておいたが。
戻ると言うのなら引き止めずに、『またな』と仕草し背を見送った。
薬師から疑問気味に名を呼ばれると>>145、正しく紡がれる唇を読み取り、こくりと頷く。こちらも顔は知っているが、2種ある名にはまだ少し慣れていなかった。
日課には『ご苦労様』と軽く仕草し、掃除中と尋ねられれば、右手を上に向け窄めるようにして少し下げ『終わった』と手話を取る。
どちらも相手が理解したかはわからなかったが。]
…そレと、墓石ノ確認。
[細かな説明は声にして、補足しておいた。
薬師の家族の墓石は問題なかったはずだがと思いながら、示された物を見る。同時に軽く、祈りの仕草を取り目を閉じた。]
─ →村の通り ─
[旧坑道から出て来ると、僕の瞳に眩しい光が突き刺さった。
ランプを灯していたとは言え暗い場所に居たことに変わりは無いため、外の光がとても眩しい。
僕は強い光から避けるために、虚ろな瞳を極限まで細めた]
…あ───泥だらけ…。
[光の下に出てようやく気付く、手や服についた泥。
転んだのが総じて水の染み出していた場所だったために、悉く泥まみれとなっていた]
……手だけでも洗って行こうかな。
[へにゃりと力なく眉を歪めて、進路を自宅からは少し外れた方へと取る。
目指すのは良く水汲みに使用する、共同井戸]
………遅いな。
…大丈夫かな、アーベル。
[学者と会話しながら、自分の分もと頼んだ幼馴染が来るのを待っていたのだが。
なかなか姿が見えないのに、少し案じる色を浮かべた。
捕まって自分達の分まで説教を食らってしまったことは、こちらも案じたことだったが。
一気に噂が広まりそうな事は流石に予想すらしているわけもなかった。]
―墓地―
[治療の際には、どうしても患者と綿密な意思疎通を図る必要がある。
そのために手話についても少しは勉強したつもりだが、精々わかって半分程度。
簡単なものであったため、ニュアンスくらいは理解できただろうか。]
色々と大変そう… な感じかな…。
採掘の方の手伝いもされて…?
邪魔はしないつもりだけど、作業の妨害になってたら遠慮なく言ってくれれば。
[それだけ言って、軽く会釈すると墓石の前へと足を運ぶ。
ほんの少しの間の黙祷とそれに続く軽い近況報告の言葉を石へ投げかける。]
とりあえず、元気でやってるし問題もなし。進歩もないかも。
安心して眠ってて。
─ 村の通り ─
ですよねー。
少なくとも、異変があれば何かしら、外に伝わる方法もあるんですし。
[ゲルダの説>>151に頷きつつ。
妙にしみじみと、言い放つのは問題発言だった。
外に伝わる=様子を見に来て突っ込みを入れるという、その役回りは主にライヒアルトの所に行くわけだが]
……む。
そういえば、大丈夫、ですかね。
[案ずる言葉>>155に、一つ、瞬く。
火の元としては、やっぱり気にはなるところだった]
― 墓地 ―
[大変そうと言われて>>156、少し瞬いた後に首を振る。
昔に比べれば随分と穏やかな暮らしをさせてもらっていたので、苦労と思ったことはない。体が鈍るのは好まなかったので、運動がてらやる採掘も、慣れれば労する物ではなかった。
ただ体の傷や、特に背の刺青を薬師に見られる際には少し躊躇があったが。特に吹聴される気配を感じなければ、それも今は慣れた。]
問題なイ。
こつちも、邪魔ニなつたナら、悪い。
[妨害と言われれば、少し考えた後に口でそう言い。
自身は彼女の母の墓へは近付かなかった。
死者との語らいの邪魔をする気にはならない。その辺りは修道士然とした対応をしていた。
フォルカーばかりに掃除をさせるわけにはと礼拝堂へ向かおうとして、そういえばと薬師に用事を思い出し一度足を止め、彼女が墓石の前から動くのを待った。]
― 礼拝堂 ―
分かった。
先に行ってやっておくね。
[まだ少し残っている>>142と教えられ、行商人にも頭を下げると教会に向かった。近道を通ったから村の側からやってきた薬師>>145には気がつけなかった。
神父が不在だった教会の掃除は、昔は母がやっていたらしい。修道女ではなかったのに何故だろう。同じように始めてみたけれど今も理由は分からない。
埃を払った祭壇の前で手を組み祈ってもそれは同じだった**]
―店の前―
[延焼の結果、一人大炎上の煽りを受けてやや疲れた面持ちで店から出ると声をかけられそちらを見た]
ああ、さきほどはありがとうございました。
[自分が助けられたわけじゃないけど礼の言葉を告げて、珍しく声をかけられたな程度に疑問にはあまり思わずにいた。
手には二人分の食料を入れた籠を手にしている]
大丈夫ではないけど、大丈夫かな。
[疲れた様子だった顔に微笑みを浮かべて]
それでもほら、食料は無事買えたから。
[同じ頃幼馴染にも心配させていることにまでは、気が回っていなかった]
[>>160 ここまで酷い説教をされる者も、そうそういない……とは、思うが。
それにしても、という感は絶えないのだが、それはそれとして]
……単に、買い物に手間取っているだけ、なら、いーんですけどねー。
[などと言いつつ、店の方を伺うと。
目に入ったのは、丁度出てくる青年の姿。>>161]
ああ。
無事だったようです。
―墓地―
[いつも通り。何も変わらない報告を済ませ、墓石の前を離れる。
恐らくはそれが一番望まれていたことなのだろうと生前のことを鑑みて思ってはいた。
顔をあげてみるとてっきり、礼拝堂に向かったものと思っていた修道士の姿が見えた。]
やっぱりお掃除の邪魔してしまった?
遠慮せずに言ってくれてよかったのに。
[待たせてしまったのだとすれば申し訳ない。
軽く謝罪の意思を示して頭を下げる。]
─ 共同井戸 ─
[辿り着いた先である共同井戸で、備え付けの桶で水を汲み上げる。
余分に置いてあった桶に汲んだ水をあけると、手を浸して泥を落とした]
服は着替えるしかないよなぁ…。
[呟きながら手を洗い。
時折擦り傷が水で刺激を受けるのを我慢したりもした。
顔についた泥は、ふとした時に手で顔に触れた時に気付いたりして。
しばらくは共同井戸の傍で泥を落とす作業に*尽力する*]
― 墓地 ―
[謝罪>>163には首を振る。『違う』という意味ではあったが、ともすれば気にするなと受け止められかねないなと思い、少し調子を整えるように喉に触れた。
何だか今日はよく喋っている気がするが、声は正しく出ているだろうか。そんな風に確かめるようにした後。]
いゃ、掃除はもウ終わつてぃルから問題なぃ。
じやナくて、ぁンたに用があったンだ。
ぃつモの、常備の薬が切れたンで分けて欲しぃ。
[そう口にした。
教会には何でか時々転んだ子供や病気したという村人が駆け込むこともある。薬師の所に行けと追い返すわけにもいかないので、ここにも最低限の薬は置くようにしていたのだが、つい先日切れた事を思い出したのだった。]
―店の前―
[エルザがあまりしゃべりたがらないことは態度から伝わっていたが、理由までは自分の知らないことだった。
疑問の言葉に村の通りの方を眺めながら]
あまり遠くは行ってないはずだけど。
[ゲルダが待っていることを半ば確信するような口ぶりで答えて、
こちらを心配そうに見ている幼馴染や、学者先生の姿をすぐに見つけることができた]
あ、いましたね。
これ、渡してこなきゃいけないんで。
[そうエルザに告げて、彼女は一緒にきたかどうか。自分はエルザ達のほうへと荷物を両手にもちながら近寄っていった。
手を振ろうともしたけど両手がふさがっていたのでそれはあきらめた]
―墓地―
私に?
[何だろうと首を傾げ。]
ああ、常備の薬。うん、大丈夫。
ちょうど朝方に補充してきたばかりだから… すぐに持ってくるね。
待っててもらうのは悪いし。教会に届ければいいでしょ?
[言うが早いか返事も聞かずに村はずれの自宅へと足を向けた。**]
[推測>>167が事実とは、さすがに思いも寄らなかったものの。
荷物を抱えてこちらへとやって来るアーベル>>168に、向けるのはまだ少しへにゃん、とした顔]
どーも、面倒に巻き込んで申し訳ない。
[言いながら、頭を下げる。
エルザにも、改めて頭を下げて]
でもまあ、助かりました。
今は、ちょっと無理ですが。
家ん中が片付いたら、取って置きのお茶、御馳走しますよ。
[料理は焦がすが、紅茶だけは失敗した事はない、というのは、ちょっとした自慢なのだが。
その辺りは実は、知る人ぞ知る話。
家に訪ねてきた事がなければ、知る由もなかったりする。**]
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