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[何もかもを暴くことを強要する目]
[逆らっても聞かず][ただあちらこちらに]
[暗闇に]
[その足跡がいくつもついて]
[すべてがあいまい]
[目が覚めても]
[それは変わらずに]
[否]
[もうすこし酷くなるか]
[ふわふわと漂う意識を持ったまま]
[童子に果実をもらうと]
[ふらり]
[*白の花を見に行く*]
[雨降る夜に見る夢は、遠き日のこと見せようか。
されど霞がかったかのよに、知りたきことは見せやせぬ。]
[ゆくか、かえるか。そは誰が選びしや?]
[天狗であったか、己であったか。
いずれであれど、なにゆえかを夢にも知ることは適わず。
睫毛震えしその陰の、琥珀ゆらゆらゆめうつつ。]
[目を覚ました時には雨は上がっており、琥珀はぼうと空を見る。
ふらり座敷へとゆけば、軒先でてるてる坊主が揺れたろか。]
さても働きものの坊主よな。
童の想いが通じたか。
…それとも、金の鈴欲しゅうなったかの。
[朱唇紡ぎし歌思い出したか目を細め、答え返らぬ問い投げる。]
[一面に白い花]
[しとしと]
[小降りになったろうか]
[ちいさな傘を借りて]
[館のそば]
[口ずさむはどちらの歌か]
[どちらにせよ]
[ちいさい]
[やがて雨はやんだのか]
[薄霧のよう]
[白い光]
[花びらにひとしずく]
[ふるえて弾かれた水が]
[土の上に落ちた]
[立つ手の傘は閉じられぬまま]
[何巡か]
[どちらのうたも口にして]
[新しい着物を見る]
……こげな良いもん、良いんじゃろうか
[だけれどかわかずば仕方ない]
[傘を閉じると、水が散り]
[やがて小さな声は絶え、静寂あたりを包もうか。]
ひとりはさみし…
ふたりはこいし…
[節を真似してぽつぽつと、思い起こしつ歌紡ぐ。]
ここであはずは………
[その先は知らず、声途絶え、]
あはずは…あはずはかなしやこいしや…?
[ゆうべの烏の笑み想い、またも*返らぬ問い投げた*]
ひとりはさみし、ふたりはこいし、みえぬかなしみ、よるもおわらず…
[朝餉も取らず縁側に腰掛け歌を紡ぐ。思うは幼き時の事、己を兄と慕いしおのこ―]
烈琥―
[ぽつり、囁きし名は溶けて消えるか―]
[縁側で歌紡ぐ雅詠の背には、眼差し向けれど言葉なく。
朝餉貰えば、ふらりと外へ。
水かさ増えしか気にかかり、川辺あたりを歩み往く。]
やれ、不思議や。
あれほど降っても溢れはせぬか……
[川渡らんとした、ねいろを思うたか。僅か安堵の色浮かべ。]
何故―
[―不意に紡がれし言の葉を、聞くは昼餉の誘いの童。
それに気付く事も無きまま、次から次へと言の葉が舞う―]
―何故こうもあやつの事が気に掛るのじゃろうな。
[眼裏に鮮やかに浮かぶ紫苑の髪。飄々とした風体の、そのくせ人一倍食えそうにあらぬ奴―]
[泥濘に足取られぬように、気を払いつつしばし歩み。
朝霧うすれるその向こう、青い姿を見つけきょとり瞬いた。]
…ああ、揺藍殿であったか。
[声をかけつ近寄れば、蜜色は何を見ていよう。
くしゃり乱れるくすんだ空色は、雨に降られた猫にも見えん。]
やれ、もったいない。
梳いてやれば美しかろうに。
[手を伸ばせばその髪を、手櫛で梳こうとするだろか。]
[―そこでふる、と頭を振り]
―いや、そのような事あるはずもない―ん?
[―と、漸く童に気付いたか、笑みを浮かべて頭を撫でる]
すまんな、待たせてしまったか。
[そしてゆるりと立ち上がり、昼餉の席へ向かおうか]
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