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[走る途中、ハインリヒと出会い、大まかな説明を受けて]
……んだよ……それっ!
[口をついたのは、困惑。
とにかく、自分でも状況を確かめようと広間へ向かい]
― →一階・広間―
……っ!?
[駆けつけた広間。
目に入ったあかに、言葉が失せた]
ぅ?
はな、れる?
うん、わかっ……!
[ゲルダの言葉に一度首を傾げたが、言う通りにしようと立ち上がろうとする。
が、足元の血溜まりは床を踏みしめたカルメンの足を滑らせ、転ばせた。
パシャリと真紅が散る]
ふぇ…。
[いつもと変わらぬカルメン。
いつもより力ないゲルダ。
対照的な二人を、それぞれ見て]
ったあ……もう。
とりあえず、布。
倉庫から、適当に、持ってきてくれね?
色々、必要になるだろうから。
[頭痛は相変わらずあるけれど、それは押さえて、ゲルダに向けて言う。
ここから離した方がいい、というのは感じていたから]
[立ち上がるも上手く力が入らず、膝が震えた。
カルメンに目を向けると、否が応にも自衛団長が視界に入る。熱狂さの消えた、光の無い眼。元の色をなくした衣服。
彼女が転ぶと、雨上がりの水溜まりのように小さな池を作った血が飛び散った]
……っ、
[助けの手は伸ばせず、硬く目を瞑り、口許に手を当てて顔を背けた]
ぅー…。
おみ、ず?
じーちゃ、と、エーヒュ、みずあび、してた?
[転んだために顔や身体が真紅に染まる。
触れた液体にそんなことを言いながら、床から起き上がろうとする。
再び手に真紅がべとりと付着した]
……ん、ごめん。
[俯きがちにユリアンを見やり]
せんせ……
ううん。
ビュルスさん、お願い。
[エーリッヒの事を頼まなかったのは、彼を慮ってか。
小さく掠れた声で言うと、浅く呼吸をして、倉庫へと向かう。
布を抱えて戻ってきた後は、極力、エーリッヒに付き添おうと**]
カルメン、大丈夫か?
ちょっと、動くな、俺がそっち行くから。
[声をかけつつ、そちらへと近づく。
目に入る真紅。
どちらかと言えば、嫌っていた相手だけれど]
こんなんは……見たく、なかったっつの。
[吐き捨てるよに呟いて。
たどり着いたなら、真紅に染まる少女に、*手を差しのべる*]
―回想―
[ローザと広間に戻ったが、カルメンとダーヴィッドが話しているのを見れば少し離れた窓の傍に寄り、外を見ていた]
ん、僕も休もうかな。
後はお願いします。
[食事が後からになっていたゲルダやエーリッヒに向けて言い、カルメンと一緒に二階へと上がった。
ダーヴィッドが一緒であれば途中何も話さないままになる]
おやすみ、カル。
[そう言ったものの、眠りはなかなか訪れなかった。
ただ窓の外に浮かぶ丸い月をぼんやりと眺めていた。
ようやく瞳を閉じたのは朝に近くなってから。
だからカルメンが起きだして出て行ったのも気づかず。
階下の騒ぎも大きくなるまで気づかなかった]
―現在―
んぅ。
[眠気を引きずりながら目を開けた]
あれ、カル?
どこいっちゃったんだろう。
[悲鳴は短くもう聞こえない。
ただ階下の気配が騒がしいのは届いてくる]
……何が。
[ぴしゃりと顔を叩き服を整える。
急ぎ足で一階に下りると、タオルを抱えたゲルダや]
カルッ!?
[紅に染まったカルメンに手を差し出すユリアンがいた]
うん、だいじょ、ぶ。
[ユリアンに言われ、その場に起きあがった後はユリアンが来るまでじっとして。
手を、と言われれば真紅に染まった右手を伸ばす。
ユリアンに支えられながら血溜まりから離れ、流石にどこかに座るわけにも行かず、布が来るまでしばらく立ったままで居ることになった]
カーラ、おきがえ、ないー。
[困ったことにここに持ってきたのはオカリナ一つ。
布が来れば、真紅になってしまったローズピンクのワンピースだけ脱いで、布に包まることになるだろう]
[とっても寝てましたゼルギウス
昨日はあれから針をつかって、臓腑がひっくり返るような思いをしたりとそう思ったら胃の痛みが取れたりなど色々と戦っていたのです
そんな戦士に休息]
…ねむっ…我が眠りを妨げるものはなんぞや
[慌しい足音と悲鳴。それにはさすがに眠りを続けるのは困難と目を覚まして、起き上がり。扉を開けて廊下を走っていたハインリヒから話を聞いた]
…とりあえず、実際に見てから考える
[ハインリヒにはそれだけ言う。ブリジットやロミルダには言わないほうがとも思ったが、黙っていることでもないだろうと思い口にはせずに、広間へと向かう。]
― → 広間―
……ぁー…こりゃまた
[めんどくさい。赤で彩られた物言わぬ屍をみた。最初の感想は口の中に留め、そこに既にいる面々を見遣る]
クーリェ。
[自分の名を呼んだ声に顔をそちらへと向ける。
真紅に濡れて居たが、無邪気な笑みを浮かべて]
クーリェ、クーリェ。
カーラねぇ、じーちゃ、の、おかお、みえたんだよ。
おひげ、もじゃもじゃ、だったの。
クーリェ、の、おかお、も、みれるように、なるかなぁ。
見えた?
団長さんの顔が…?
[無邪気なカルメンに、驚愕の表情を向ける]
力あるもの。
神の加護……。
[口元を押さえ、強く頭を左右に振る]
どう、だろう。
でも見えなくてもカルはカル。
僕は僕。大切なことは、変わらないよ。
[目を瞑る。
見えないで欲しいと思ってしまったことを沈めるように]
[手は震えている。カルメンに触れられない]
そうだ、着替え。
とりあえず僕の羽織があるから持ってくる。
後でまた何かないか探そう。
ユーリ、ゲルダさん。
もう少しお願い。
[早口で言って踵を返す。
ゼルギウスと擦れ違う時は目元に光るものがあったかもしれない。
戻ればカルメンの世話をすることに集中しようとする*だろう*]
[この。人に殺されたとは思えない遺体をしげしげとみる。どうみても普通に殺されたようではない。小細工趣味なのか。獣に狩られたのか]
冗談…
[獣が入れるような状況じゃない以上。内部犯というのは明白
妙に現実的を帯びてきた人狼…もしくはそれに類する存在が頭に浮かぶが一時それを振り払う
各々なのか動き出しているのが見える。
クロエの目元が光っていたことには気づいたが、人死にがでて哀しんだのかなと思うだけで、軽く会釈を返した]
[考えていた時間はいかほどだったのか。]
とりあえず…このままにしとくのもなんだが片付けないとな
[ぞろぞろとその後も人が来るだろうか。百言を尽くすよりも人目みるのがわかりやすいだろうと思いつつ、騒動に気づいたのか。ハインリヒが呼んだのか。自衛団員がやってくる。はっきりいって凄くめんどくさい]
どうも、自衛団員さんがた。え?なにがって。見ればわかるでしょ。とりあえず運んだ運んだ。あんたらの団長だよ。ほんっとに。自分らの団長も守れないなんてなぁ
[団長の人ならざる死体に呆然としている自衛団員数名が、正気に戻る前にさっさと仕事をさせる。意外と呆然としてるときは素直に聞いてくれるものだ]
んで。明確に役に立つ情報や取調べするきないならいちいちこなくていいから。それ以外の指針なんてどーせ限られてるしな
[何人がみたかはしらないが、死体とその後騒がしくなる自衛団員を追い返すことには成功したらしい]
んじゃ…掃除するか。ここは空気が悪いし、落ち着いて考える時間もいるだろ
まあ、嫌ならいいがな
[ことここにいたって、ただけだるさのある声色はむしろ異常に移るかもしれないが]
ぁー…カーラさんもひどい格好になっちゃって。
着替えよりも風呂だなこりゃ。
クロエさんかユリアンさんかゲルダさん…は無理か。二人のどちらか風呂でも用意してくれないかな
[匂いもとったほうがいいし…確か連結した筏に公衆浴場があったかな。とか思いながら、二人に頼んだ後。窓を開け放ち血に濡れた*床の掃除を始めた*]
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