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―道具屋―
うん。こうしてみると良く分かるね。
繋げ方だけでも違ってくるか。
ユーディはその一番綺麗な繋げ方を見つけるのが上手なんだね。
[楽しそうに選ぶ少女を微笑ましく見ていた]
長の注文だったのか。
何に使う…。
[言い終わる前に入口の方から声がした]
あの声はミハエルかな。
ちょっといってくる。
[ゆっくり選ぶといいよと笑い部屋から離れた]
─ユリアンの家 外─
あぁ、あたしも同じ。
頼んだものはまだ出来てないかもだけどね。
あ、ユリアン。
早かったね。
[エーリの話を聞いて納得し頷いて。
そんな話をしているとユリアンの準備ができたようで中へ招き入れられて。]
―自宅―
[イレーネが先ほど見せてくれた籠や、エーリッヒが持ってきた掛け布を受け取れば]
んっ、ありがとう。
[と、お茶を出す準備をしながら]
まぁ、お互いもちつもたれつと。
そういえば、今日は二人はまだ村長とは?
―道具屋―
おはよう。
準備は抜かりないようだね。
[目を瞬くミハエルに微笑んで挨拶する]
[革鞘に入ったナイフを見て小さく笑った]
イレーネはユリアンの所に出かけているよ。
それほどしないで戻ってくると思うけれど。
出かける前に他の用事もあったかな?
―村の通り―
[ゲルダに気がつけば、片手を上げて挨拶代わりとし]
早いな。
[籠を見て言う。
常ならば己はまだ自宅にいる時間だから、ゲルダにとってはいつも通りかも知れないが。
そしてそちらに気を取られていたが故、飛来物には気がつかず――]
─ユリアン宅─
ここじゃ持ちつ持たれつが当然だしね。
足りないものはお互い補わなきゃ。
[イレーネの言葉には頷きを返して。ユリアンが出て来ると視線をそちらに向けた]
はいはい、待たされましたよーっと。
[笑いながら冗談を言って。イレーネに続くようにしてユリアン宅に招かれた]
─ユリアン宅─
直接ここに来たからじっさまのところには行って無いよ。
何かしたのか?
[籠と掛け布をユリアンへと渡し、準備してくれている茶を待つ態。訊ねられた内容にはやや首を傾げながら答えた]
─ユリアンの家─
一応使い勝手考えて何個か持ってきたよ。
いらないのだけ返してくれれば良いや。
[そういいながら籠を渡し。ギュン爺に会ったかと聞かれればきょとんと首を傾げた。]
一応この後行くつもりだったけど。
ギュン爺に何か用でもあるの?
─道具屋─
[同意が得られると、また、嬉しそうにひとつ、頷き]
んん……ディは、どの色同士が仲良しなのか、何となくわかるだけだよ。
一緒にいたい子同士を見つけてあげられてるの。
[上手、という評価には、こんな言葉を返した]
……うん、ミィの声だね。
わっかた、いってらっしゃいなんだよー。
[見てくる、というレナーテにちたちたと手を振り、再び向き合うのはあおいいろたち。
誰もいないのをいい事に、直接服の中を覗き込んで色を確かめたりもしながら、必要なビーズを選んでいく]
―村の通り―
私は朝早いから。
[仕事はみんなが起きる前から始める事が多く。
この時間に動き回るのは、自分にとっては珍しくなかった。]
ゼルも―――
[配達中?と問いかけようとしたら、何かがゼルギウスに当たるのを目前で見てしまった。]
え!?な、何?ゼル大丈夫?
[鈍い音は何処からしただろうか。慌ててゼルギウスに近づいて当てられた箇所を見て。
一体何が、と思って周囲を見たら、近くに本が転がっていた。]
当たったのって、これ…?
─道具屋─
[中の入り口傍には、イレーネではなくて、奥からやってくる彼女の兄の姿が見えた。]
……うん。
[抜かりない。と、言われて、ぽん、とポシェットを叩いて笑う。]
誰か来客中だっただろうか。
すまないのだよ。来させてしまった。
[イレーネの行き先にはなるほど。と、頷いて、奥の方を覗き]
…ん。簡単な消毒薬と。扱えるのはナイフくらいだけれど他にももって行った方がいいものがあれば聞こうかと思ったのと──、
[二人の反応に二人はまだ知らないのだろうと]
まだなら、いいんだ。
特に用事って程でもないけど。
[少し間を空けて]
虫の知らせみたいな?
まぁ、気にしないでもらってもいい。
[二人が自分のことを、気にするようならば変人の戯言だとでも思ってくれればいいと付け加えただろう]
―村の通り―
……大丈夫だ。
[音の割にダメージは低かったようで、ゲルダに答える。
角が当たっていたらえらいことになっていたに違いない。
頭をさすりながら飛んで来た方向を見て]
何だお前。
報復のつもりか。
[離れた場所にいるウェンデルを認識して、声音は低くなった]
─道具屋─
あと。
ギュン爺様の、好きな酒。
こっちに、おいてはなかったかなと。
[思ってよったのだけど。と、レナーテに、
注文をもうひとつ、付け加えた。]
─ユリアン宅─
ふーん?
[気にしなくて良いと言われ、一度はユリアンの話を流しかける。しかしどこか引っ掛かるような表情をしていた]
ま、気になるなら行ってみれば良いんじゃない?
行くのに抵抗があるなら一緒行ってやっても良いしね。
[どこかからかうような雰囲気に見えるのは、いつもの笑みが浮かんだせいだろう]
―村の通り―
いやつい手が滑っ……
[ばれた(当然である)
というように視線を戻して、言い訳。
きっと厚い本なら投げなかったと思いつつも、]
ええと、昨日のお詫び…?
[冷や汗たらり。自業自得ではあるが。
距離はとったまま、ちょっとへらっと笑ってみせた。]
―村の通り―
え。
[ゼルギウスの視線の先。
本を投げた主の姿を見つけて、何やってるの!?という目でウェンデルを見たが、ウェンデルは逃げていっただろうか。
どうしよう。昨日謝った方がいいって言ったのに。
流石にフォローが何も思いつかずに、本を手にしたままおろおろと交互に二人を見比べた。]
─ユリアンの家─
そう?
ならいい、けど…
あたしこの後ギュン爺のとこ行くつもりだけど、用があるなら言付けできるよ?
[そういって首をかしげたが、虫の知らせと言われるとなんだか気になって表情が少し曇った。]
―村の通り―
[だ、だってなんかこわくなったんだよ!
とは目で語る。
おろおろさせてしまったゲルダに、なんとなくあわあわしながらも、
しかし逃げるも近づくも出来ないのであった…]
―村の通り―
……お詫び?
[ゲルダの手元にある本を見た。
見たが]
本をぶつけるのがお詫びか。ほーお。
どうもまだ懲りてねぇようだな。
[内容までは見なかった。
更にこの状況。
以上2つの事柄から、残念ながら皮肉と受け取ったようだ。
動けない様子のウェンデルに、一歩一歩近付いて行く]
―村の通り―
そ、そうそうお詫び!
だから中を見るとい
[近づいてくるのに冷や汗たらり。
道の端っこにいたから、逃げ場もないのに一歩下がる。]
ゼ、ゼルギウス落ち着いて…!
[足が壁に当たれば、逃げ場が、ない…。
思わずゲルダに視線を向けた。へるぷ!]
─道具屋─
ああ、ユーディがビーズを選んでいる。
けれど私が何をできるわけでもなかったから平気だよ。
[謝るミハエルに緩く首を振る]
慣れないものを使おうとしても難しいだろうし。
私はそれでいいかなと思うけれど。
袋や縄は私が持っていくよ。
―自宅―
[エーリッヒからかかった言葉には]
暇ができたら、行ってみる。
[確かめにとは、さすがに言葉にはできなかった。
イレーネから言付けと言われれば]
あ、じゃあその時、一緒に行く。
[イレーネの表情が曇る様子に気付き、そう答えた]
―村の通り―
[何だかだって!と言っているようだったが、こればっかりはウェンデルが悪いよという目で見ながら。]
お詫びって…。
[それがどうしてそうなるんだろうと思いながら、手にした薄い本を開いてみる。
中には薬の作り方らしきものが書かれていた。]
あ……。
[ようやく、つまりはこの本がお詫びなんだ、と思い至って。]
あ、ゼル、ちょっと…。
[だいぶお怒りの様子のゼルギウスに、控えめに声をかけた。]
とりあえずこれ、ウェンからのプレゼントみたいだよ。
届け方はかなり間違ってると思うけど…。
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