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変わったから?
[呟きには呆と首を傾げ]
だって、私が使うことは無かったもの。
仕方がないと思わない?
[まるでこれまでの距離が無くなったかのように。昔のように笑う]
うそだ、うそだ、うそだ…!
あやのが、おかあさんが、るりが、みんなが…!
そんなの、うそだ…!
[否定の言葉を呟く中、周りの声は聞こえていない。当然、蓮実の呼びかけにも答えられなかった。しばらくの間嗚咽と共に否定の言葉を紡ぎ続けていたが、手を強引に耳から剥がされ。続き向けられた言葉にふるふると横に首を振る]
い、やぁ…。
こん、なの、やだ、よぉ…。
あくむ、じゃ、ない、なら、どう、して、こん、な…。
[ようやく、蓮実へ視線が向く。しかし涙ではっきりと蓮実の姿を捉えることは出来ず、視線はふらりと彷徨うだろうか]
[利吉に掛けられた言葉で、フッと現実の感覚が戻る]
…少し、お休みさせてもらってからなら。
今視ると。下手をすれば私が引きこまれそうなので。
[冷静な言葉は考えて言っているものではなかったが。ただ教え込まれたことを引き出して答える]
[聞いていたくなかった。
だから立ち上がって、ドアに向かう。
一人でもだいじょうぶだから。
ドアをあけて外に出る。
るりは、どこだろう?]
どうしてかなんて…わかりませんよ
[やっと反応を返した榛名。だがそれでも適切な言葉は浮かばないから]
でも、逃げていたら駄目なんです。
そうじゃないともっと…酷くなってしまいます…
[相手を落ち着かせるような声音は今の己に発しられているだろうか]
下にゃ、玲たちもいる。
それに……今の俺じゃ、支えになれるかも怪しいモンだ。
[静かに言って、軽く目を伏せる。
自身の揺らぎは、自身が最も良く知っているから]
……ああ、っとに、予想外。
[軽く言いつつ、復唱する様子と瞬きに。
ふう、と一つ息を吐く]
って、あれ、薔薇じゃなかったか……なんだったかな?
[惚けた口調で言いつつ、思案する素振り]
[玲の言葉に]
そうか。
ならば、宣言しておこう。
俺は、旅籠の坊ちゃん―――孝博が魔に囚われた人間じゃないかと疑っている。
お前さんの気が向いたなら、見分けて欲しいと思ってる。
まあ、俺の推理が当てになるかどうかは知らんがね。
[言いながら、視線を孝博に]
坊ちゃん。
俺がここで宣言した意味……分かるな?
分かった上で、何かしようと思うのならば、好きにしてくれや。
[自分の命すら興味は無い。
ただ、自分は涼のことだけを思い、行動する]
ん、イヤ。
だッて、ほら。
咲いたのだッて、咲かせた奴がいたから・・・だろ?
[何処かぼんやりとした様子に首を傾げ、]
まァ、そーだケド。
[そう問うたところで、
利吉の声に、其方を見た。]
[ぴくりと、眉が寄る。]
・・・ハハ。
んだよ、ソレ。
冗談キツいッて、りっチャン。
[一瞬後には、笑みに変えてみせたけれど。]
だ、って、も…、こ…なの、や…。
だれか、…、うたが…も、だれ…、に、うた…われ…のも…。
そん…の、や…ぁ…!
[涙は零れ落ちるままに、ふるふると、首を横に振る。現実と虚構の狭間。事実を理解しつつも、それを認めたくなくて否定を続ける]
ああそっか…お兄さんだものな。
妹は信じられるか。
[視線に混じるのは羨望の色。
けれどそれは、すぐに掻き消えて]
それで、支えになれない史人は…此処に、何を?
水だけなら用事は終わっただろ?
女の部屋にいつまでもいるのは、無粋じゃないかな。
[けらり、笑ってみせる。
嘲笑うかの、ように]
言いたい事や、聞きたい事があるなら、きちんと聞いてくれないと伝わりにくいぞ、と。
だって、呼ばれたでしょう。
声が聞こえなかったわけじゃないの。
応えはしなかったけれど。
[夢と現、間をいったりきたり。
ただ奥底の何かは揺れずに在る。良くも悪くも]
そうね、でも変わったから。
だからこそ巫女様は呼ばれたのかも。
[再び浮かぶ笑み]
ええ、いいですよ。
ねぇ孝兄。
[サラリと利吉に答えた]
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