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影輝学科3年 リディ に 5人が投票した。
月闇学科2年 ロミ に 1人が投票した。
影輝学科3年 リディ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、精神学科1年 フーゴー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、疾風学科導師 ゼルギウス、月闇学科2年 ロミ、疾風学科1年 ユリアン、雷撃学科1年 イヴァン の 4 名。
その、微妙な混ざりがあるから、ある程度は効果が出る、とも言えん事もなかろう。
まあ、二人くらいなら相手できんこともないが。
しっかり、見極めるには一人ずつの方がいいしな。
[さらっとこう返して。
残った者の名を問われたなら]
イヴァンと、ロミの二人だ。
……どちら相手にするのも、ちょいと厄介だぞ。
[厄介言いながら、なんで愉しそうなんですかと]
―砂漠エリア・岩場―
[かけられた声に振り向くと]
あっ、イヴァン。
どうしよう、やりすぎちゃったみたいでフーゴーが動かないの。
[流れ出す血の量に、ちょっと今にも泣き出しそうな声になっていた。
猫だから表情はかわらないけども。]
向こうに行けば治療してもらえるの?
[イヴァンは確か元教え子だったはず、なので試験のことには詳しいのかもしれない。]
大丈夫ならいいんだけど。
そこについては正直こっちの力でか元の世界の力でなのか成功してるのかわからないですっ。
むしろ一人ずつ…まあ助手ですし腹括りますか。
先輩とロミちゃんかぁ。
できれば苛烈に凄絶により普通に平凡に。でいたいんだけどなぁ。
[既に平凡なんて思われてない可能性のが高いが、そこは気にしなかった]
―砂漠エリア・岩場―
[キラキラと光り出す指輪に気付いて、そっと岩の上へとリディの身体を下ろした。
表情は分からないが泣きそうな声のロミに頷く]
ああ、もう転送されるみたいだから大丈夫だ。
向こうに行けば回復要員がすぐ来るからな。
…そのまま埋もれて苦労するかもしれないが。
[過去を思い出して少し遠い目になった]
―砂漠エリア・岩場―
[フーゴーに押し付けたリングが光っていて、イヴァンの説明を聞きながら]
回復してくれる人がいるのかな?
それなら安心だね。
[ほっとしたような声、少し遠い目で続けられた言葉に首をかしげる。]
そういえば、イヴァン、リディに勝ったんだね。
[心にゆとりができて、そのことに気づいて倒れたリディのリングも光るのを見ている]
リディもぐったりしてるけど…、向こうに行けば大丈夫だよね?
[その理由にまでは思い至らない、自分と同じで激しい戦闘の末なのだろうと思ったり。]
[なんて呑気に言っている間に、発動した転移呪は、マーカー所有者を追試会場へと運び込む。
魔力の流れから、それを確かめたなら、一つ、息を吐いて]
……さて、と。
通知……はいらんだろうから。
最終試験についての告知だけしとくかね。
[言いながら、再び小鳥を召喚してメッセージとリングを託す。
託すのは、本試験の最終段階──即ち。
導師と、その助手。そのどちらかに挑んで、勝利するか、マーカーを押し付けるか。
一対一でやるのも、協力して挑むのも、自由選択。
それで勝ったら、単位習得という、ある意味無茶な試験内容]
でっすねーいらんでしょ…ところで、俺は勝たないと単位もらえないとかそういうのになっちゃったりするんですか?
[考えたら弱いと思われてるであろうほうに挑まれそうだよなぁ。とかなんとか]
ま、そこらは俺もわからんから。
休みの課題も兼ねて、色々と調べるのもよかろう。
[さらっとなんか言いました]
まあ、御符が飛んだ時点で、そこは諦めておけ。
[平凡だなんて。
勿論。
とっくに思ってませんとも]
ん、ああ。
一応、助手になった時点で、最低単位の確保は保障されてるから、そこは安心しろ。
[点数付けは別らしいが、それは触れずに]
……さて、んじゃ、俺は一度、追試会場の様子を見てくるか。
色々と、説明せにゃならんし、な。
えっ。課題っ…!?…まあいいですけども、課題とかなくても平凡に色々試してますね。
俺の平凡な学園生活がぁ〜。でもここならちょっとぐらい外れてても埋もれられるから大丈夫かな。
[ちょっとかどうかの基準が曖昧な気がするが]
お、よかったよかった…なら気楽にいけるかな。
説明ですか。いってらっしゃーい
[そういえば追試場で具体的に何するのかとか、しらなかった。ふわふわ増やしてただけで]
お前の場合、きっちり体系化しとかんと、イロイロとヤバイかもしれんからな。
……ま、ここではある意味。
平凡なのかも知れんが。
[平凡とは程遠いのだけならごろごろいるし、というのは今更だから言わない。
自分もそうだったし。
気楽に、という言葉にはあのな、と言わんばかり視線を向けて。
力を集中し、追試会場へと移動する]
─ →追試会場─
え?そんなにやばい?
[無自覚でした]
ですよねー。あんまこだわらなくていい気もしましたしね
[といって、移動したゼルギウスを見送って]
俺はどうすっかなぁ。
[ぼんやりと移動した先のどこかで一旦隠れていようと思って移動した]
―砂漠エリア岩場・戦闘終了後―
人じゃないが、まあ。
治療の意味では安心できる。
[黒曜龍からは笑いを堪えるような気配がしていた]
ああ、どうにかな。
イリスの見立てだと魔力切れも起こしてるらしい。
[ぐったりの理由は夢見のせいもありそうだったが。
そうこうしている内に狼と小妖精は転送され、小鳥がやってくるだろう。説明を一通り聞くとロミを見た]
さて、最終関門はどうしたものかね。
二人で協力するのもありだそうだが。
―森エリア―
ぉーう。ちょうどいい場所に。
[三度目の落下になるとさすがにひっかからない…ってこともなく強引に引きちぎって自由を得ると、視界の悪い深き森にひっそりと隠れて先程の実習演習の休憩で一眠りし*はじめた*]
―砂漠エリア・岩場―
ああ、人じゃないのね。
でも治療が得意なら大丈夫そうだね。
[自分が猫なので別にそのことをなんら不思議に思わない。
フーゴーとリディの姿が見えなくなり、小鳥から試験についてイヴァンと一緒に聞く]
うん、どうしようかな。
私一人だとゼルギウス導師に勝つのは無理みたいだし…。
ユリアンはどうなのかよくわからないけど。
[少なくともゼルギウスには、一度負けたこともあったのでそのままいくのもと考えた。]
イヴァンさえよければ一緒にだと心強いんだけど、いいかな?
[首をかしげてじっとイヴァンを*見上げた*]
―砂漠エリア・岩場―
[治癒に関しては大丈夫なのは身をもって知っているから確りと頷いた。それ以外は…今回体験した人に聞いてもらおう]
そういやロミは一度挑戦してたんだな。
ユリアンの実力は俺も知らない。
[黒曜龍は何も言わずに揺れていた。龍同士の誼で多少なりと聞いているのだろうけれど、説明する気はないようだ。説明のしようがなかった、のかもしれない]
ああ、ロミがそれでいいなら喜んで。
共闘で単位をもぎ取るとしようか。
[ロミを見下ろしニッと*笑った*]
―砂漠エリア・岩場―
ありがとう♪
[イヴァンの左足に擦り寄りながら]
私が後ろから援護するから、イヴァンは前にたって、お願いね。
イヴァンは男の子なんだし。
[当然のことのようにそう言う]
さっそく二人を探さないといけないね。
ちょっと休んでからでいいかな?できればここ以外で。
[そう言って、イヴァンの肩の上に駆け上ると]
それじゃあ、出発♪
[遠慮というものはあまり*なかった*]
―砂漠エリア・岩場―
雷撃には俺より強い姐さん達もいるが。
ま、この場合はそれが適当だろう。
[擦り寄るロミに肩を竦めた。
浮かぶ笑いが少し乾いたのはその先輩達が…というのは別の話]
休憩は俺も挟みたい。
引きずり出されるのも避けたいけどな。
「休憩所に居座らなければ平気でしょ」
[以前にどんな経験したのやら。
ユリアンと似たり寄ったりだったかもしれない。
肩に駆け上がってきたロミの頭を一度撫でて]
よし、行こうか。
[岩場を移動し始めた]
―休憩所―
[既に利用の跡がある休憩所。
人数的に追加は必要ないと判断されたのか、残っている食べ物は極端に偏っていた>>3:17]
……まあ。
間違いなく休めるってのが重要だよな。うん。
「飲み物は無事なのが救いかしら」
[甘い物は苦手、辛いものも得意とはいえないので哀しい。
とりあえず無難そうな色の瓶を手に取って*一気飲み*]
─平原エリア─
[ふわり、揺らめく光の粒子。
追試会場から現れた先は、平原エリア。
今のところ、他の生徒の姿はない]
……さて、どこに……と。
[呟きながら、ぱらり、『魔本』をめくって]
ん……休憩所と、森、か。
さて、最後の会場はどこになるか、ね。
[どこか愉しげに呟く。
微かに上がる口の端に、水晶龍がはたり、と尾を振った**]
―森エリア―
ん…どんくらい寝ちまってたかな
『さほどたってないわね』
[潜むようにして隠れていた...はゆるりと起き上がる]
うーん…しかしどっちか一人とは最低戦ってかぁ…
やはりここは…不意打ちかっ
よし…ならこのなかなか旨かったリンゴをつかって…
無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
[門を開いて、そして]
<εκοσι> <να>
[二つの異質な音程を紡いで、一滴の水がリンゴに落ちて――]
ぉーー。見るからに不健康極まりなく禍々しい色に変色していくっ。
『……それバレバレになるんじゃない?』
…ぁ…そだった。こっちはこっちで制御もしっかりできななぁ
[ちなみにそのリンゴは食べたらどうなるかというと]
うでぃやっ
[森にいたサル型の魔物の口に突っ込んだ。咀嚼していくと。身体全体が変色して、ゴトンガトンという音をたて]
ぉーー。絶景絶景
[火柱をあげて爆発した]
『ねぇ…こんなの食わす気だったの…?』
俺の世界ではよくある悪戯だしな
『…………そう』
[自分の主が妙に丈夫である理由がわかったのであった]
─平原エリア─
…………。
[『魔本』の映す、森林エリアのあれとかこれとか。
さすがに、ちょっと悩んだ。
かも知れない]
……あいつは、どーゆー世界から転げてきたんだ。
[そんな呟きをもらしつつ、ちら、と『魔本』を見やる。
多分、コレで調べればその辺りもわかるのだろうけれど。
なんか、知るのもアレな気がしていたとかなんとか]
『……まあ、色々と『違う』というのはあるようねぇ』
[はたり、と水晶龍が尾を振る。
異界龍同士のネットワークでは、イロイロと聞いているようです]
―休憩所―
[何か気になることをイヴァンが言っていたけど、聞かないでおいた。
休憩所につくとあらかたのものが食い荒らされてた。]
食べ物はいいや…。
飲み物だけお願い。
[イヴァンの足元にすりすりと擦り寄って、飲み物をおねだり。
人型になれば、別に自分でもできるのだけど。
皿に用意してもらった水を、ぺちゃぺちゃとなめながら]
戦う場所、どこがいいかな?
イヴァンはどこか希望ある?
―休憩所―
だよなあ、こりゃ。
どうしようもなきゃ食うけど。
[変化も消耗あるのかなとか勝手に判断。
飲み終わった瓶を置き、使われていない深皿の一つに新しい瓶から水を注いでロミの前へ]
足場が相当悪いのでもなければ特に問題はないが。
楽なのは視界も確保できそうな平原かな。
─平原エリア─
……ま、何はともあれ。
[呟きながら、『魔本』に意識を集中する]
あのままあそこでのんびりされていても困る、というわけで、だ。
[紡がれるのは、先にも唱えた呪。
強制召喚・再び発動]
とりあえずこのまま静かにひっそり隠れながら向こうが疲弊したり油断したところを…
[やたらと小さくセコイことを口にしていたところで]
あれ?またぁ〜?
[今試験二度目の強制転移。やっぱり抗うことさえ叶わず、平原エリアへと移動したのであった]
― →平原エリア―
―休憩所―
[単純に甘えてるだけとか口に出して言わないし、態度にも出さない。]
ありがと。
[用意された水にお礼を言いながら]
かな?草原が一番いいよね。
洞窟や砂漠はちょっとやだな。
[洞窟は嫌な思い出が、砂漠は暑いから。
森林エリアは、イヴァンが剣を使うのに邪魔になりそうだったし。
他のもうひとつは行った事ないので知らない]
試験状況とか見てるだろうから、ゼルギウス導師って私たちの行動把握してるのかな?
呼び戻してもらうのが一番早いんだけど。
―平原エリア―
導師〜。せっかく作戦考えてたのにっ。急に呼び出してどうしたんですか。
[主に不意打ちとか闇討ちとか。なんて思いつつ周囲をきょろきょろ。ゼルギウス意外誰もいない。
もしかしてまた二人で実戦?とかでちょっと身構える]
―休憩所―
「…イヴァン」
何だ。
「導師よりもう一人の子に気をつけた方が良さそうよ」
どういう意味だ?
「火炎柱直撃してもケロッとしてるくらい頑丈らしいから」
…マジかそれ。
[休憩しながら何かとコンタクトしていたようです黒曜龍。
普段そういう内容を言わないのにわざわざ忠告してくれた意味は。
腕に戻ってきたのを見て、ロミの方を見た]
……決心鈍らない内に行こうか。
―休憩所―
ああ、魔本で確認は出来るらしいから。
確かに今回はその方が楽か。
試しに宣言してみよう。
「平原で全面対決希望します」と。
[さて届くかどうか]
─平原エリア─
作戦ってな。
相手の力量を見定める目的の試験で、不意打ちで潰してどーするか。
[問いに返すのは、呆れた声での一言。
ついでに、閉じた『魔本』の背が頭上狙いでぱかん、と落ちた]
―休憩所―
えっ…それどう考えても人間じゃn…
[言いかけた言葉は途中で止めた]
頑丈な人も中にはいるよね。
うん、行こうか。
[頷いてから]
頑丈な相手をか。
[脳裏に浮かんだのは洞窟での出来事、ぶるぶると小さな頭を横にふった]
大丈夫、ユリアンはかさかさ移動しないし羽広げて飛ばないし…、
[自分に言い聞かせるように呟く。さりげにひどいこと言ってるのだけど]
む…演習ってそんなもんなんですか。
いや、そうだとは聞いてましたけど、まだいまいち馴染めない感じだな
[実家?では正々堂々は邪道だったらしい]
で…俺呼び戻したってことは…そろそろ?
……お前、陽光学科の連中の前では、イロイロと気をつけろよ。
[珍しく真面目な口調でこう言って。
そろそろ、という言葉に一つ頷き、『魔本』を開く]
……むこうも、やる気になってるようだしな。
[聞こえた宣言に、にぃ、と口の端を上げつつ、召喚の呪を紡ぐ。
舞い散る碧の光。
同じ色の光が休憩所の二人の周囲を舞い、空間の道を繋いだ]
大丈夫です。逃げ足は自信があります
[そして敵前逃亡とか言われるのであろう]
…そっすか。ロミちゃんと先輩かぁ。ぅーん
[一緒の場所で戦うならいっそ導師に押し付けたいとほんの少し思ったけども、まあ試験だしがんばろうと平凡に覚悟を決めたのかもしれない]
―休憩所―
[多少の伝言ゲーム化は仕方ないのだろう、きっと。
直撃しないように避けられる人間が多いのかもしれなかったけど]
…ソレが本性だったら嫌すぎる。
[ロミの呟きに眉を寄せたところで碧の光が周囲に舞い始めた]
お、繋いで貰えたらしい。
頑張ろうな!
[ロミに手を伸ばして明るく笑いかけ、一歩踏み出した]
それは問題が違う。
[さっくり。
突っ込み入りました]
ああ、あの二人だ。
どうやら、共闘体勢でくるらしい。
というわけで、後ろは任せる。
[なんかやたらとあっさり言いましたよ、このひと]
―休憩所→平原エリア―
うん、そんなのは私もやだよ…。
[呟きはイヴァンに聞かれていたらしく、小さな頭を下げて少し調子を落としたように。
けれどもすぐに碧の光が周囲に舞い]
うん、イヴァンのこと信じてるよっ!
[気を奮い立たせ元気に答え、一歩を踏み出すとそこは平原エリアだった。
目の前にゼルギウスとユリアンの姿。
ペコリとゼルギウスの方に小さな頭を下げて]
ゼルギウス導師、再びよろしくおねがいします。
まあいんすよ。負けないのはいいことですから
[さりとて勝ちもしてないというか半ば以上負けでなかろうかとか突込みには気にせず]
ふむ。共闘…え?後ろ…俺に援護期待するなんて…なんていう自殺行為なんですか
[自分にさえたまに魔法が降りかかるのに。とか。ちゃんとしたのをすればいいだけだけど]
既に、勝ち負けという問題ではないだろ、それ。
[さくっと更に突っ込みを重ねて]
心配するな、誤爆は避ける。
[避けるというよりは、『魔本』が喰う、というのが正しいのだが、それはさておき]
……ああ、来たか。
[碧の光の道を通ってやって来た二人に向き直り。
微か、口の端を上げて見せた]
ま、ここまで来たら四の五の言わんでもよかろう。
いつでも、かかってくるといい。
うん。こちらこそよろしく。先輩にロミちゃん
…んじゃまあ、久々にちょっとやって…どうしようかなぁ。
[二人に挨拶をして、心配するなというのに、ゼルギウスの心配はなくなったが、失敗した後の己に何か降りかかるかもしれない心配は途絶えなかったのはいうまでもなかったまま心持ちゼルギウスの後方へと下がる]
―平原エリア―
よろしくね、ユリアン。
[ユリアンを見て、ちょっと一歩下がったかもしれない。
すぐにイヴァンの後ろに下がったので、それは自然な動作にも見えただろう]
イヴァン、絶対単位とろうね!
[前に立つイヴァンにそう声をかけて、姿勢を低く毛を逆立ててふーーっと威嚇のポーズ。]
―平原エリア―
[踏み出した先に広がる草原。
すぐ先にユリアンとゼルギウスが立っていた]
呼んでいただけて感謝しますよと。
[ゼルギウスが浮かべた笑みを見て頭は下げず剣を抜き構えた]
一応、よろしく。
ユリアンもな。
ああ、絶対にもぎ取ろうな!
[後ろからのロミの声に振り向かず答えて。
ニッと笑うと滑るように前へと滑り出した]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
異なる時の摂理、我に重なりて、滑らかな動きを齎せ。
異空・加速。
[同時に補助の呪を紡ぐ。
最後の数歩で一気に速度を上げ近付くと、左側から斜めに切り下ろすように剣を振るった]
なに、あのまま迷い続けられても時間ばかりがかかるんでな。
[それもそれで誰のせいですか。そんな突っ込みは置いといて]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
そは映し、世は虚ろ、我は我にして我に非ず……影鏡!
[振るわれる一閃に対し、とっさに紡ぐのは空間位層をずらし、攻撃を避ける影鏡。
振り下ろされた刃は、場に残された残像を切り払う]
……術展開からの転換は、それなり、と。ふむ。
[小さな呟きは届くか否か。聞こえたところで、気にはしないのだが]
……界と界を繋ぎし『書』。
異空より呼び寄せよ、戦乙女の光の槍を!
[続けざま、『魔本』に意識を集中する。
開いたゲートの向こうから呼び寄せるのは、光り輝く投げ槍。
それは上空から、真っ直ぐ、イヴァンへ向けて降下する]
―草原エリア―
こっちはまかせてっ!
[イヴァンが行動を始めると、自分も呪の言葉を紡ぎ始める。
呼応するように猫目石が光り]
「つむぎ おりなす じゅそ ことば かのもの こえ さまたげ やくさい」
ユリアンっ!
[名前を呼び、視線の先はユリアン、右前足をそちらに向ける。
黒いもやのようなものが、ユリアンの口の中に流れ込もうとし]
舌を噛む呪いだよっ!
…いっそ、背後からいって三人で導師に挑むという図は…
[イヴァンの剣戟をかわしたのを見つつ呟く。しかし、終わった後を想像したら、まあ危険なわけで]
無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
<χλιε χλια>
[結局こわかったりして、まともに支援を決行。微弱な音波が軽くゼルギウスに来たのを感じるだろう
「あ、それ援護だから。剣士相手にはきつそうだからだしね。ただあまり加減しないと腕が千切れるから気をつけてね。」とゼルギウスにアミュレット越しに伝えて]
んで…俺は自動的にロミちゃん…なら
我求むは、かのものの目をくらましゅ…いて
[詠唱中に黒いもやが口の中に入って噛んで。ファンブルした]
チッ。
[振り切った先に手応えは無し。
小さな呟きは聞こえるが深く考えている余裕も無い。
何せ相手は「あの」導師なのだから]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
深淵に沈む闇、伝い来たりて、迫るを飲み込め。
異空・消沈!
[返しの術が来ると見越して対抗呪文を唱える。
剣に闇を纏いつかせて上から迫ってくる光を受けた。
減弱はするが消しきれず、右肩口に槍先が届き鋭い痛みが走る]
がっ!
まだまだ!
[軽く歯を食い縛って続く衝撃をやり過ごすと、勢い良くその場で振り下ろし、続けて振り上げ、再び振り下ろした。
加速を重ねた三連続の動きは衝撃波を生み出し、ゼルギウスの左右から挟むように走った]
―草原エリア―
[ユリアンに呪いをかけるのに成功すると、小さくガッツポーズ。
一回だけだけど、足止めには十分だろう]
イヴァンっ!
[イヴァンの方は光の槍によって、肩に怪我を負っていて、思わずその名前を叫ぶ。
ゼルギウスに反撃する様子に、自分も援護をしようと]
「つむぎ おりなす じゅそ ことば そのみ しばれ」
うごくなっ!
[狙いはゼルギウスの右足、そこに右前足をびしっとつきつけ。
黒いもやがゼルギウスの右足を包もうと現れる]
[ユリアンの呟きは聞こえたか、否か。真紅の瞳は僅かに細まり]
お前、それは。どういう援護だ。
[感じた波動とその説明に、やや呆れたような声が上がるが、追求はそれまで]
……ちぃ、速い、な!
[光の槍の一閃を凌ぎ、打ち込まれた波動の連撃。
左からのものはとっさに『魔本』に食らわせて凌ぐものの。
ロミの放った呪への反応は、それによって遅れた。
僅かに止まる、動き。右からの波動は完全に避けきれず、紅が散る]
……いい連携だな……ラヴィ!
[それでも、浮かぶ笑みは愉しげなもの。
その笑みを浮かべたまま水晶龍へ呼びかける。
それに応じて頷いた龍は中空に舞い、イヴァンとロミ、双方を巻き込む範囲に氷雪のブレスを吐き出した]
いててて
[ゼルギウスには「導師の心配するだけ無駄かもしれませんが、点数稼ぎです。」なんていう欲まみれなことを舌がいたいからこっちで伝えつつ]
もう仕方ないから接近しよ
[舌をかむのが一度としらない...は、詠唱は諦めた。
両腕を罰字にして地面につける前頭姿勢となって構え、氷雪ブレスが終わって息をつくであろう一瞬を見極めてイヴァン、ロミ組みの側面へと駆け込み、手に掴んだ石をロミめがけて投擲する]
[イヴァンにあわせてかけた呪いは、ゼルギウスの動きを止めるのに成功した。
イヴァンの攻撃があたり、それでも反撃をしてくる様子に思わずあせる]
うそっ!?
「だいちよ ふせげ そのみ たて」
[反応が遅れる、それでもすばやく呪の言葉を紡ぎ。
速さ重視、コントロールを問題としないそれは不完全な形の壁となる。
イヴァンと自分の周りに、氷雪のブレスから守るように展開したそれは、ところどころ穴が空いて隙間から漏れたブレスを受ける。
イヴァンはどうだっただろうか?
もろい壁はすぐにくずれて、続けて飛んできたユリアンの石は尻尾をかすめてわき腹にあたった。]
けほっ…。
[そのまま横倒しに倒れそうになり、二、三歩よろめく。すぐに鋭い視線をユリアンに向けて]
呪ってやる…後悔させてやるっ…!
[邪悪なオーラとか噴出してたかもしれない。]
大丈夫だ。サンキュ!
[ロミの声と援護にまだ余裕のありそうな声を上げる。
動きが鈍り赤花が咲いたのを見ながら更に踏み込んだ。
割り込んできたのは空からの寒風]
イリス上がれっ!
[同じように宙へと舞う黒曜龍。
呪を紡ぐ時間の分、発動は遅れるが]
界と我を結びし我が盟友、我が意に沿い、息吹を噴かせ。
異界龍・阻!
[勢い良く蒸気のブレスが氷雪のブレスとぶつかりあった。
そんな中では側面に回るユリアンまでは気がつくことができなかった。横手の影に気付かないまま、姿勢を低くして前に駆ける]
[土壁との二重防壁でブレスは防ぎ切れた。
崩れる壁を蹴って飛び上がる]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
陽光の向こうに揺れる焔、剣を包め。
異空・炎剣!
[ブレスの名残を炎纏わせた剣で振り払い、上空からゼルギウスの右腕狙いで構え直し飛び降りた]
うわっ。こわっ。あれは平凡じゃない。めっちゃこわっ。今から相手変わって導師
[ロミの今回きりで済みそうにないオーラに思わず怖がって]
おー。炎の剣だ。かっこいいー。がんばれー導師ー。あ、噛まない。
[暢気な声援もする気楽さを披露しながら、横からだと三者の動きを観察しつつ、そこでやっと気づいた...は]
でもまぁ、俺もサボってまたゼルギウス導師の氷の嵐また直撃したくないしね
我求む。雷光のうねり。猛き咆哮を
[開きっぱなしの場所からぐぉぉと音が響いてた。成功かなと思った。金色だっ。上空だっ。]
………
[やっぱりかぁ…と少し遠い目をしつつ黒いオーラを放っているロミの頭めがけて猫サイズの金ダライが落ちていった]
[ユリアンの言葉に、ココロのメモに赤文字でナニか書き込まれた。かも知れない、というのは置いておいて]
……ほう……そう、来るか!
[イヴァンとロミ、それぞれが氷雪を防ぐ様子に、ふ、と笑い。
異界龍は素早く下がらせ、次の呪を紡ぐ]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
界は数多、数多はひとつ。我のあるべき地はひとつにして数多。界渡り!
[紡いだのは瞬間移動の呪。右足に未だ、ロミの放った呪力が残る状態で身体能力による回避は難しいとの判断からの選択肢。
真白の魔力光がふわりと散り、その身はそれまでより後ろに下がった位置へと転移する]
……ふむ。
そろそろ、本気を出してもよさそうだ、な。
[にぃ、と上がる口の端。
先に波動で受けた傷を指先がつい、と撫で、掬い上げた真紅が漆黒の書に与えられた]
イヴァンっ!こっちは任せてっ!
[かける声、もうそちらは見ていない。
落ちてきた金だらいは避けずに甘んじて受ける。かこんと音が鳴る。
痛い、けど余計に恨みは増したかもしれない。]
ねぇ、知ってる…?
呪詛は恨みが強いほどより強力になるんだよ…。
ふふふふふ……。
[人型なら黒い笑みを浮かべていたかもしれない、邪悪な念のこもった言葉。
人型になり、黒いローブを羽織る少女の姿。
今はフードを目深にかぶり口元だけを覗かせている。邪悪な笑みを浮かべた口を]
導師。どっちも任せたっ…じゃ駄目ですよね
[ロミがかける声に倣って平凡にいってみつつ]
ってか知ってる…だったら避けてくれっ
[なんてことを自分でやっておいてなんなんでしょう。でも故意じゃないです]
ぁーあ。地味にいやなのとあたっちゃったなぁ。まだ導師みたいに魔法ぶっ放してくれるほうがありがたい
[邪悪な念がこもった言葉はくロミに、なにやらゼルギウスに大変な気もする採点がつけられてたり、はたしてこの勝負の後。無事でいれるのやらは未定である]
んじゃまぁ…普通に平凡に
『苛烈に凄絶にはしないの?』
[適当に首をかしげ答えながら、気合が入ってるロミの様子に考えるように小声で呪を紡ぐ]
[剣の先にはやはり手応えがない。
呼吸を整え直す間にロミの方を窺う。黒いオーラと金色のタライが見えた。力が抜けそうになった]
…そんな場合じゃないな。
ああ、まかせた。
[向き直ったゼルギウスが魔本に血の付いた指を走らせている。
それが何を意味するのか、直接指導を受けていれば見る機会もあったりしただろう]
界と我を結びし我が盟友、我が意に沿い、朋と舞え。
異界龍・戦!
[黒曜龍に命じたのは水晶龍の抑え]
異界の焔よ荒れ狂え。
檻となりて魔本の所持者を封じ込めろ!
[剣の先から幾本にも分かれた炎が噴出していった。
残ったのは鈍い光を放つだけの剣。
上がっているスピードを活かして全力でゼルギウスの懐へと駆け込んでゆく]
[はじめ呪の言葉を紡ぐように、口元で呟く。首輪についた猫目石は光らず。
突如駆け出してユリアンに近寄る。
鞄に手を入れて、手探りで中に入っている薬瓶を手にし、中身をこぼさないようにふたを緩める。
あの時はユリアンはいなかったので見られていないはず。自分の切り札。
近寄り、ユリアンにだけ聞こえるような冷たい囁く声]
呪いの本当の恐ろしさ…、見せてあげる…。
[虚を突いた動きはうまくいっただろうか?
鞄の中から取り出した薬瓶を、ユリアンに向けて投げる中の液体がユリアンに向けて振りまかれて]
「つむぎ おりなす じゅそ ことば かのもの よりしろ かえよ そのみ わがいに」
[かかったかどうか、確認する前に呪文の言葉を紡ぐ。
猫目石が光り…]
[ユリアンへの突っ込みは以下略。
試験後が大変そう、というのはきっと間違っていないだろうが……というのは、さておいて]
は、そう来るか……。
『ルギィ!』
そちらは任すぞ、ラヴィ。
[黒曜龍の動きと、放たれる炎。
それらに動じた様子もなく、水晶龍に短く告げる。
水晶龍は頷き、自らへと迫る黒曜龍へと向かう。
それを、視界の隅で確かめて]
……界と界を結びし『書』よ。
……我が生命の滴、贄と見なし、『門』を開け。
[静かに紡ぐのは、召喚呪。
迫る炎は、目に入ってるのかいないのか]
……天高く聳えし聖山に住まいし、太陽の翼。
……光の獣、束ねる王をこの地に招かんっ!
[唱えたのは、陽鷲王の召喚呪。
天空より光差し、現れ出でるは焔の如き翼と陽光さながらの光輪を負う巨鳥。
呼び出された陽鷲王は甲高い鳴き声を上げて羽ばたき、光と風の乱舞を呼び起こす。
乱舞は包み込むよに迫る炎と、そして、踏み込んでくるイヴァンを飲み込むように広がった]
よーし、こうなったら覚悟を決めて…って。
[こんどは何に対して覚悟を決めたのか。
ロミを見据えながら、唐突に駆け出したのには思わず瞬いてる間には時には、カバンの薬品が振りまかれる]
ぅーん。知りたくないんだけどなぁ。
ってかそんな冷たい声で喋る子に育てた覚えはありませんっ
[冷たく囁くロミに咄嗟なのかそんなことをいうが、そんなのは喰らうのごめんです。]
でも呪といっても声にこめられた念が届かないと…大丈夫だよね
<πενντα πντε>
[二節の音が振るえば、開いたままの異界の門を返してより小さく風が吹き、空気を震わす呪文の震動が己の身まで届かないように防ごうとして]
[ユリアンの呪文が展開するよりも早く、こちらの詠唱が終わる。]
「そのみ へんじよ」
ねずみになっちゃえっ!
[ユリアンに振りかけた液体はユリアンの身にかかり。
恨みを込めた強い呪詛の言葉、それに呼応するように液体も強い魔力の光りを放つ。
三日三晩魔力と呪詛の念をこめて煮込んだ液体、ユリアンの身をねずみの姿へと変じさせる。
効果時間はおそらく78分ほど。
猫の姿に戻ると、右前足でてしっとねずみになったユリアンを押さえつけた]
しゃーーー。
[押さえつけたまま、牙を剥き出しにして威嚇した]
[そりゃまあ余所事ばかりいってて、間に合うほど都合がいいわけではないのですよ。
案の定呪いのほうが早くって。どうなるのかなぁと思ったら]
……ぉぉぉぉー
[驚きなのかなんなのかの声は、魔力により液体が光って、身体の大きさにしたがって小さくなる。
そのままあっさりと捕まえられ押さえつけられ威嚇される]
チュー(ロミちゃんって重いね)
[戸惑いとかよりもまずそんな言葉が出たりした]
[炎と光と風の乱舞に目を閉じる。
炎も押し負けていない。動きの阻害は十分に出来た]
我が名を銘と刻みし剣よ。
瞬く間のみ、力食らいて細き道を通せ。
[魔力を食らう剣。
迫る力も食らうが自分のも吸い込まれる。
それでもその瞬間に勝負を掛けた。
炎も光も風も吸い込んだ空白地帯が帯のように伸びる]
貰ったぁ!
[そこを走った剣先が相手の懐へと届く。
流石に深く刺してしまうわけにもいかないから、僅かずらして掠め斬った後、引き戻し剣の腹部分を横から叩き込み直した。
呼吸が乱れれば制御も崩れる、はず]
[放たれた炎は、陽鷲王の力と拮抗する。
その力に、僅か、真紅が細められたにのは気づくや否や。
唱えられる呪に応じ、剣が魔力を食らう様。
手にした『魔本』が、物言いたげに震えるのを制し、その力の流れを辿る。
その、僅かな乱れは隙となり、そして]
……ちっ!
[気迫と共に、繰り出された刃。
回避のために影鏡や界渡りを展開する暇も余裕もなく、紅が散る]
中々……やるな!
[それでも、口の端に浮かぶのは愉しげな笑み。
真紅は上空の陽鷲王の映し身へと向かう。
言葉にならぬほどの早口で紡がれるのは、帰還の呪。
焔の翼がひとつ、羽ばたき、光の獣王は空から姿を消し、そして]
……死ねん身で実剣に斬られるこの感触だけは。
どうにも、慣れんな。
[ある種場違いな呟きと共に、長く伸ばした銀の髪がふわりと揺れ。
その場に、片膝をついた]
―平原エリア―
[動物の言葉は理解できるので、ユリアンが何を言っているのかもわかる。
右足でユリアンねずみを抑えつけながら]
そんなこと言ってると食うよ…?
[駆けるのは冷たい言葉。
口を開いて、ユリアンねずみの首のあたりを甘噛み。]
チュ〜(導師もやられちゃったんだ。びっくり)
[なんて導師が片膝をついたのをみたところで、ぴたりと首に歯があたって]
チュー(鬼ー。悪魔ーそんなだから重くな…じゃなくてごめんなさい)
[相変わらず思ったことが先に出るところは健在であった。
思わず盟約龍も近くでため息をついている]
[ゼルギウスが膝を突くのを見て、まだ暴れたそうな剣を鞘に押し込む]
…ここで出てくる感想がそれですか。
あのまま斬っても良かったんじゃ。
[酷く疲れた顔でぼやいた。
実際足にきそうなほど疲れてもいた]
ロミー?
[振り返った先にユリアンはおらず、ねずみを組伏せ噛み付いている猫が一匹]
おお。見事。
『それと、齧ったところで死なないからやりたかったらやっていいわよ』
チュー(裏切り者ー)
[真面目にやりそうでやってなかったのが不機嫌らしいカリンに告げ口されてました]
[何やら暴れたそうな剣の様子にくく、と低い笑い声を漏らして]
詳細な評価は、後日、雷撃学科に届けてやるから、たのしみにしとけ?
[続くのは、こんな一言。
それから、ちら、と『魔本』に視線を落とし、追試会場の様子をチェックする]
ん……向こうも終わったようだし。
よし、全員集めて結果発表、と行くか。
[さらりと言って、ゆっくりと立ち上がる。
ユリアンの様子は、一応見てはいたものの。
敢えて、何も言わずにおいた。
裏返せば、後からなんかくる、と言うのかも知れないが]
さっすが、イヴァン。
[ユリアンのねずみ言葉に、口を離して視線はイヴァンとゼルギウスの方に。
ゼルギウスが片膝をつき、イヴァン立っている。
それはイヴァンの勝利を物語っていた。
イヴァンからかけられた言葉に、明るい言葉で返す。]
私たちの勝ちだねっ!
[足元でさらに何か言われた気がして、前足で押さえつける力を少し強めた。
謝る言葉が聞こえても前足はどけなかった。]
『……ルギィ』
[そこにふわり、と舞い降りてくる水晶龍。
紫の瞳は、酷く物言いたげに。
それに返すのは、苦笑めいた表情]
あー。
手当ては後で、『御方』に頼むから。
睨むな、睨むな。
『……まったく、あなたは……』
[呆れたような言葉と共に、水晶龍は再度、尾を揺らした]
チュゥ〜(あんなに可愛いと思ってたのに〜)
[力が強まって、地面に更にへばりつく感じ。
しかしなんでこんなにいろいろされても普通に元気なのでしょう]
[告げ口が聞こえて、じーっと冷たい視線をユリアンねずみに向けたまま]
首?耳?尻尾?足?背中?それともお腹?
ユリアンはどれがすき?
[気兼ねなくいけると知ると聞いたのはそんなこと]
…開放はしちゃいません、開放は。
てか、生徒相手にあんなの喚ぶ方が…。
[言っても無駄なのは分かっているが。
天を仰ぎ、水晶龍から離れて戻ってくる黒曜龍に左手を差し出した]
おう、援護ありがとうな!
[ロミに笑いかけた姿勢のまま地面に崩れ落ちた。
水晶龍から離れてきた黒曜龍がその上に無言で舞っていた]
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