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ほら、そこにもここにも。
始まりを示す小さな欠片が散っています。
見えていないのか、見えない振りをしているのか、どちらでしょう?
どうやらこの中には、村人が5人、占い師が1人、霊能者が1人、囁き狂人が1人、智狼が2人いるみたいですよ?
─何処か・PCのある場所─
……え、あ、れ?
[瞬く。
感じるのは、少し冷たい空気]
……ちょ……なに、よ。
ここ……どこ?
[灰色の部屋。
知らない場所。
わけわかんなくて、また、瞬いた]
[はたりと瞳を瞬いた刹那]
……───え?
[周囲を取り巻いていた人々のざわめきは消え、突然の静寂が訪れる。
明るく照らしていた太陽は無く、いつの間にか薄暗い部屋の中に立っていた]
―駅前―
[綺麗な若いシスターが、こちらを振り返る。
一瞬でも目があっただろうか。
そのまま、その場を立ち去った。
その日も、いつものように晩御飯を作り。いつものように食卓を囲み。
いつものように1日が終わる…*はずだった*]
―薄暗い部屋―
…、
[がくんと頭が落ち、目を開ける。
背中には冷たく硬い感触。
何かがぼんやりと光るのが視界の端に映り、辺りには低い機械音が流れていた。]
…何?
[裁縫道具やら荷物を抱え帰路に着いた。そこまでは覚えている。
少し肌寒くなった空気に身震いすると同時に、視界はぐにゃりと歪んでみえた。
そして次の瞬間には、どこか知らない場所に転がって気を失っていた。]
…………え?
[そこは先程まで居た場所とは、まるで違う場所。
薄暗い部屋。窓から見える空は灰色で、時間の感覚も狂ってしまいそう。]
……え? ええ? さっきまで外に……いや、そうじゃなくて。
……………どういう、こと、なの?
[ただ呆然と立ち尽くす。]
─何処か・PCのある部屋─
んっ…、
[いつの間にか寝ていたのか定かではない、寝ている、目が覚めた、だから今は起きる。
辺りを見回すと見慣れない光景、灰色の部屋]
ここ…どこ…?
[誘拐された?まずはじめに頭に浮かんだのそんな言葉、
部屋を見回し質素なドアをひねる、難なく開いた。]
ちが…う…?
[誘拐した相手をここまで自由にしておく相手はいないだろうし、眠る前の記憶を探り]
確か、家庭教師の先生が来て、向かって…、
[確認をするように言葉にだし、けれどもその先のことは思い出せなかった]
[ぐるっと回り、見回してみた。
近くに居るのは、さっきまで話していた二人。
それ以外にも、人の姿が見えて]
……って、あ、あれ?
なんで、ゆっきーが転がってんの!?
[目に入ったのは、全然違う場所にいたはずのクラスメートの転がる姿]
えー……これって、一体……なに?
─薄暗い部屋─
[瞬きを繰り返しながら周囲を見回すと、知った顔、知らない顔がいくつか見えた。
その中で目立つ、機会の光。
その傍に歩み寄るのは見慣れた従姉の姿]
…綾姉?
連絡つかないと思ったらこんなところに…。
てゆーか、ここ、どこ?
[綾野へと近付きながら声をかける。
返る言葉が無いことに不思議そうに視線を向けると、綾野が蒼褪めた顔をしていた]
[予定より早く調べものは済んだ。
やはりオフ会を冷やかして帰ろうと、荷物を片付け立ち上がったところまでは覚えている]
…あン?
[けれど図書館の窓には、こんな鉄格子が嵌ってはいなかった]
つーか、何ここ。
こんなとこ、知らないんだけど…
[女性に近付くシスター服に視線を遣って、それから似たような言葉を発する面々を眺める。
中には先程喋った2人もいた。]
…。
[更にもう一つ、同級生の姿を見つけて、反射のようにキャップを深く下ろした。]
[とりあえず、転がっているのに近づいて。
頭をぺしぺし、としてみた]
おーい、ゆっきー。
ゆっきーってば、起きろーっ!
[気絶してるだけみたいだけれど。
とりあえず、このまま転がしとくのはあんまりよくない、と思ったからとにかく起こそうと]
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