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神父 クレメンス に 5人が投票した
少年 ティル に 4人が投票した
騎士 ダーヴィッド に 1人が投票した
神父 クレメンス は村人の手により処刑された……
次の日の朝、小説家 ブリジット が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、教師 オトフリート、少女 ベアトリーチェ、少年 ティル、陶芸家 アマンダ、貴族 ミハエル、騎士 ダーヴィッド、シスター ナターリエ、職人見習い ユリアンの8名。
「均衡は不要――」
[彼女の意志は、其れを領域とする者に向けられる。
力の一つは逸らされ、幼き影輝の精霊を襲う事だろう]
[蔦を払いくちづけるその姿に、
目を奪わた。
それは一体何を意味するのか。
しかし考える前に、何かがゆがむ。
一歩、後ずさるその動きのためか。
強大な力が、かれへと襲い掛かる。]
クレメンス……!
[呼びかけは、伸ばした手は、しかし届くこともなく]
……消え、た。
[見やる左の金の目は、今は見えなくなっている。
残る右のふかみどりの目が、光景を捉えて、ただその場を見る。
うねりが捕らえたのはクレメンス。]
鍵、は、どこだ……!
[声は今いぬ彼に届いても、何の意味もなすまいか]
[しかし探そうとした瞬間に、その身体がぐらりとかしぐ。
器の限界、ではない。
右の腕も左の瞳も害され、次に広がる場所はどこか。
まだそこまではきていないのだ。
結界の中で力を呼び寄せた反動が、襲う。]
[力の奔流。
また一つ、繋がったものが失われたのを感じる]
「……それが貴方の、望みならば。」
[囁き声のようなそれは、彼に届いた事だろうか]
馬鹿っ………!
[少しでもこの場から遠ざけられれば良いと]
[クレメンスを捕らえたものと、もう一方の向かう先は]
[ブリジットが伸ばした手を、押し返そうとする。]
[ミハエルに、触れた手を。]
[それは届かず消えた]
[ティルの鏡像と影輝の力を持つ少女を飲み込んで、
うねりは消えた。残るは本物の翠樹の力を持つ少年]
ティル……っと!
[ぐらり倒れ込む身体に瞬時にそばまで行き、
体を抱きかかえた]
[きんいろの何も見えなくなった瞳が、
瞳孔すらもなくなった左の瞳が、
ただ風の子の姿をうつしとる。
たとえ怪我をいやされたとしても、
自ら刃を受けたその左の腕はまだ血を流すか。
抱きかかえられた身体は全体的に少しかたかったかもしれない。]
[落ちてきた力は、虚像を捕え。
後に残されたのは、翠樹の魔。
だが、力の勢いは、それのみにとどまらず]
……なっ……!?
[その場に踏み止まろうとしていた、影輝の精霊をも飲み込もうとする]
くっ……!
[せめて、それは押し止められぬものかと、鎖を繰るも、本来の力を封じられた状態の無限鎖ではそれは叶わず。
ただ]
……え?
[鎖が波動に触れた瞬間。
その波動には、本来ありえぬはずのものが、微かに感じられた]
[その力が捉え、捕らえる様が、魂に直接触れて、流れる。
偽りの姿に化けた魔と…
『寂しい?』
干渉する感情は、そんな言葉に聞こえた。
『残されるのは、寂しい?』
唇から紡がれるものではなく、思いを言葉にすればこんな形だろうか?
歪められた力は、影たる少女を捉え、捕らえて…。]
…クレメンスが。
書を持っているのではなかったのか?
[礼拝堂に背を向けたまま、立ち尽くす。
空を切った手で、己の襟元を掴んだ。]
あの男が結界へ取り込まれたというのに
それなのに、何故。
[声もコエも出せず、やがて苗床は総ての子らを――
それは根と葉を含めて。
花だけ除いて。
自らの体内に招くと同時。
ユリアンの腕にかかる重みは*少し重くなったろうか*]
−中央部・広場−
[巨きな力が二つの存在を呑み込んでゆくのを、ベアトリーチェはどこか遠くに感じていました。ぼうっとした緑の眼は、一度ゆっくりとまたたかれます。
けれどもそれに興味を示すことなく、ベアトリーチェは誘われるように、光から離れて闇へとあゆんでゆきます。するとそこに融け込んでいた魔はゆらりと揺れ、影のような女の姿をかたちづくったのでした。]
……それが、そうなの?
[問いかけは誰へと向けたものだったでしょうか。]
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