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賭博師 アーベル に 2人が投票した。
修道士 ライヒアルト に 4人が投票した。
修道士 ライヒアルト は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、賭博師 アーベル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、貴族 ミハエル、雑貨屋 ゲルダ、宿屋の娘 ベッティ、細工師 イレーネ の 4 名。
[アーベルからかけられた最後の言葉、自分の言葉への答えはなく。
ぎゅっと胸元にその手を握り寄せた]
しかたの……ねぇ…やつだな……、
そうやって……いつも……何も言ってくれないで……いなくなりやがる……
[ぽつり、ぽつりと小さな声で呟き、泣きながらアーベルに笑いかけて、
そのままアーベルの目が何も映さなくなるのを、ただ自分は見ていることしかできなかった]
[アーベルの傍で蒼鷹が甲高い声で鳴いた。
クロエの死を知ったその時のように]
(…終わった…のか…?)
[人狼たるライヒアルトも息絶え、退治したと言うには相応しい状況となる]
……自衛団の奴らを、連れて来る。
これを見れば終わったことは理解するだろう。
[紡いだ言葉は他の者の耳に入っただろうか]
…もしかしたら、だけど
残していく人を縛りたくなかったのかも
[ベッティの言葉にそう添えて。
物言わぬ躯となった、折り重なる二人の亡骸は、
ゆっくりと熱を、温度を、容赦なく奪われ冷えて行く。]
……どう、しようか
イレーネさん…あなたは、如何したいの?
[ミハエルの終わったという声に、ぴくりと反応してゆっくりと顔をあげた。
涙だけは零れ続け跡を残していったが。]
………
[ゆっくりと、泣き顔のまま
漆黒の獣の下にある人へと視線が向いた。]
(――――言わなかったの?)
[狼が二匹居るということを、誰かに。]
あ…………っ
[今やっと、もう一人の幼馴染の意図に気づけたような気がした。
偶然なのかもしれないけれど。]
[ミハエルの言葉に、アーベルに折り重なるようにしたライヒアルトの姿を見る。
幼馴染を二人殺したはずのその姿に、浮かぶのは憎しみでもなんでもなく、
ただ、アーベルと一緒にいったそこへの羨望が心の奥底でいつまでもくすぶっていた]
アーベルの意思は……尊重…してやらねぇとな……
[ゲルダの言葉にぽつりと呟き、今はもう泣いても笑ってもいなかったかもしれない、
こぼれる涙をごしごしと裾でこすり立ち上がった。
それでも、自分は答えがほしかった、ただアーベルにとって自分がなんだったのか、はっきりとその言葉を。
もうそれを知る術は永遠にないのかもしれないが。
イレーネに問いかける言葉、そちらの方を顔を上げて見る]
[イレーネの言葉を待ちながら、ミハエルの言葉に、
黒の毛並みに埋めていた貌をそっと離して。]
……うん、呼んでくるなら僕も行くよ
ごめんね…手、離しちゃって
[手をつないでた方を見詰めながらミハエルに侘びて。]
……ベッティ
行こうか
此の侭二人を野ざらしにしておきたくないのだよ
[識ることの出来なかった、幼馴染が求めた青年への応え。
娘はなぐさめの言葉は持てなかったから。
だから、先の事を考えようとそう想って。]
[だとしたら、ライヒアルト取り乱さなかったのは本能だろうか。
大切な同胞だったが、傍目には長い付き合いの幼馴染という間柄で
夫と同じように取り乱せば、それは奇異に映るかも知れず。
ぎゅっと、同胞の黒い毛を、手を握るように掴んだ。]
……如何したい?
[涙に濡れた顔のまま、問いかけたゲルダを見上げれば]
………ゼルを、家につれて帰りたい。
きちんと弔いたい、の。
[離されたままの、愛した人の事を口にした。]
[ゲルダの謝罪を聞けば、ゆるりと首を横に振って。
繋いでいた手を再びゲルダへと伸ばす。
まだ痛むようなら支えようと]
…ゼルギウスを弔うには、やはり自衛団を連れて来ないとな。
[報告すれば回収された遺体も解放してくれるだろうと、言葉に意味を込めた]
ああ……
[短い言葉を返し、ゲルダに促されるまま、その後についていくように歩いていく。
途中そこに後ろ髪を引かれるように、何度か振り返りながら]
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