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令嬢 ブリジット に 1人が投票した。
消防士 ダーヴィッド に 7人が投票した。
消防士 ダーヴィッド は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。何かの介入か、それとも……?
現在の生存者は、植物学者 ライヒアルト、令嬢 ブリジット、シスター ナターリエ、盲目 ベアトリーチェ、写眞家 アーベル、政治家 ヘルムート、星詠み ノーラ の 7 名。
ヘルムートさんと、ダーヴィッドさんは?
[爆発の音が響く。ヘリのドアは開いたまま、城が、揺れていた]
まだ、こないの?
[眩暈と咳。振り払うように、ヘリの中、パソコンを探す]
ぐ。
[ヘリに乗り込んで一息ついた途端、こみ上げた吐き気。必死で堪える。
また右手が変色して動かなくなった。
隣に座るライヒアルトも具合が悪そうで、でもなにもできずに。]
[アーベルが手を退いたのには、
不思議そうな顔をしただろう。
彼は上がってこれるだろうか。]
……ベアトリーチェ、パソコンは、此処だわ。
[その手を取って、導く。]
――まだね。…来ないわ。
まだ、…まだ待てる。まだ…――
[石に、なった あの 感覚。
見据えるは扉。]
[階下から何度も響いて来る爆発音。30分のタイムリミットだと聞いていた。
天井が揺れて、埃が落ちて来る。一階や二階に残っていた石像は、粉々になってしまったかもしれない。
ノロノロと、石像と化した相手に回していた腕を下ろした。]
お前は、
笑って。
[微苦笑と共に、首を横に振った。]
石像の前髪が乱れていてもなおしてやる事は出来ない。
[たどり着いたヘリの中。
ナターリエを座らせた直後に感じたのは、一際強い、眩暈。
それは、痛みをも伴って]
……ちっ……。
[とっさ、手で額と目を押さえる。
刹那、闇に落ちる、視界。
それに阻まれ、ナターリエの様子には気づくにいたらず]
……まだ…………いろ、なくせないんだが、な。
[掠れた呟きが零れる]
―→ヘリ内―
来るわ。
…ヘルムートはきっと、来るわ。
っ、…
[ずしん、と足が――今度は左足だ。
両足首の変色。感覚が麻痺していく。]
…ナターリエ、貴方も――大丈夫。
[下腹部を撫ぜていた姿を思い出す。]
[シャツ一枚の胸を抑え、]
私は、
私の進むべき、道を行く。
皆が待っている方へ。
お前も、一緒に来てくれ。
魂だけで良い。
魂なら、ヘリの重量も関係無いだろう。
[それだけを言い残し、石像には背を向けた。彼が急ぐ先はヘリポート。]
─ 実験室→ヘリポート ─
[ちくり
と、咽喉に違和感。
手を当てて、咳き込むように小さく息をする。]
……、…?
[手にあったのは――いばらのとげだった。]
[伸ばしかけた手はまたジーンズのポケットへ]
[右の手]
[掴んで]
[反動をつけて]
───。
[乗り込む]
[僅かに後ろを振り返り]
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