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─ 厨房 ─
さって、と。
どーしよっかなぁ。
[厨房に入り、取りあえず用意するのは大鍋と薬缶。
薬缶には薬草と水を入れて火にかけ、食材を入れた箱とにらめっこを開始する]
食べやすいものがいいよな、多分……。
スープはまた多目に作り置きして、と。
[ぶつぶつ呟きながら料理をするのはいつもの癖。
考え事は口に出してまとめるのが常だから。
黒猫はいつものように厨房の隅に陣取り少年を見守る態。
ただ、その尾はやや落ちつきなく揺れていた。*]
―広間―
[ギュンターの、そして旅人が残した言葉は人々の中に消えない波紋を残す。
それぞれが動く中、カルメンと目が合えば>>167、その表情には困惑と怯えの色。
ここに居る中で唯一の女性、一番繊細な人。
安心させようと口を開く前に、歌い手の死について問われ言葉が詰まる]
君は、知らない方がいいよ、カルメン。
あれは……人に出来る事じゃない。
[できるなら、その心に傷は残したくない。
それでも聞きたいと言う様なら、一言「腹部を裂かれていた」とだけ伝えるだろう。
そうして、不安そうに表情を曇らせたなら、無理にでも笑って見せようか]
君の事は殺させないよ。人狼にも、誰にも。
まぁ、いきなり女性に手を上げるような無粋な人はいないと思うけど。
[励ましにも慰めにもならないような言葉は、きっと救いにもなりはしないけれど。*]
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