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…ぅ。
[否定できない]
一応ってあえてそこでつけんのかよ。
まったく、変なとこで控えめなー、お前。
亜哥が、[リーチェ]って呼んでたから、そのまんま、李雪。
[ぽんぽん、と李雪の頭を撫でながら日碧に説明]
[オトフリートをチラリと見て]
さて、ね。
僕は手放すつもりは無い、というだけだから。
それが叶うかどうかも知らない。
[どこか突き放すような言い方で]
見つかるのじゃないかな?
…見つかるといいね。
[けれど最後は皮肉ではない笑みと共に]
両手で持てるくらいが良い、な。
それで、少し温かいと良い、な。
小さいと失くしちゃう、冷たいと手が痛い。
熱いのは――嫌い。
[きりひらく、という単語には少し不思議そうに]
中から何か出てくる、の?
きって、ひらく――。
まぁね。
俺、年下の子に好かれるの得意なんだ。
[それは認めてやるとばかりに肩で色違いの瞳の猫が一声長くにゃーって鳴いた]
だからそのうち、君とも仲良くなれると思うー。
[へらって笑った。
妙な自信がありそうな笑顔]
そだな、あったかいのが、いい、な。
[言葉は、ほんの少し、途切れたやも知れず。
生きるというのが、単純な事ではないと。
決して長い人生ではないが、それなりに知ってはいるから]
ん……切って、何かを出すっていうか。
未来を持って、進んでいく道を、作ってく……って、感じかな。
[向けられた視線に、緩く、首を傾げる。
淡い金の髪の青年は、ここで会うのは初めての人物で。]
……ええと。
はじめまして?
羨ましい、よ?
失くしちゃいけないものを知ってる、んだもの。
少なくとも、みらいを掴んでない私より――きっと安心。
[私は上着の中の短刀すら失くすような子だから、とふと零して]
見付かったら、見付かったよって。
見せてあげる、ね。
[それは無邪気に、笑った。
見せようと差し出す事すら、危険であると知らずに]
[見上げてくる少女が紡ぐ呟き]
未来を知らない、ですか…。
知らぬだけで『持っていない』わけではないと思いますよ。
元々未来とは手で触れられるものではありません。
貴女が歩む先に未来は現れる。
貴女が望む未来とは限りませんが、ね。
未来とは貴女の行く先。
その行く先が続くか否か。
続けば生き、続かなければ──死ぬ。
そして、誰かに途切れさせられることも、ある。
つまりは、そう言うこと。
[これで少女が理解しようがしまいが、これ以上のことは言わぬだろう]
[ティルの言葉には、ふ、と薄く笑って]
手放すことになるか、その手に留められるかは、この先の流れ次第。
己の力量と──運にかかっています。
……年下?
[自分に向けて、言っているのだろうか。
思わず繰り返してから、ユリアンを、じいっと見る。]
そんなに変わらない、……と思うんですけれど。
[むう。
だから、で繋がれたその台詞に、納得いかなさげ。]
道を作る、ための道具――?
でも、アーベルは飛べるから道がなくても平気。
[じゃないの?――と、不思議そうに]
嗚呼、でも。
下に道が見えると、行く先が分かりやすい――のかな。
[言い詰まる様子に、何処か得意げに笑みを向けて。
続く言葉に、不思議そうに緩く瞬いた。]
…そう?
[変かな、と緩く首を傾ぐ。さらりと金が揺れた。
…控えめな心算は、なかったのだけれど。]
亜哥って、…嗚呼、あの人か。
…この子と知り合いだったりするのかな。
[リーチェか、と口許に指先を当てて
何か考え込むように、少女へと再び視線を向け。]
ん?そなの?
でも年下っぽいなぁっておもって。
ちょっとでも差は大きいぜー、何せここの間
[といって自分と日碧の間で指を振り子のように動かし]
だって1年あいたらこの差だもんよ。
だから、仲良くなれる自信があるって言うのもあるかな。
あははー。
ボクには良くわかんないや。
[にこにこ笑いながら、ぴょいっと飛んでソファに深く腰掛け、ぷらぷらと足を*揺らしながら会話を聞いている*]
そ う な の 。
[ここは譲らないとばかりに胸を張って。
しゃがんでいるから、間抜けではあるけれど]
…やー、どうなんだろ。
その辺よく知らないけど。
[知り合いなの?と李雪に視線向けて尋ねるように*首をかしげた*]
[オトフリートの答え合わせには納得がいったのだろうか?
その感想は]
知らない――だけ。
そう、なのかな。
きっと――そう、だね。
私、知らない事ばかり。
私、目を持ってるけど目の中を知らない。
私、胸を持ってるけど胸の中を知らない。
それと、一緒――?
オトフリートが言うみらいは、道みたい。
アーベルの言うみらいとは、違う――?
みらいが道みたいだったら、掴めないよ。
踏み外さないように歩く事はできる――かもだけど。
飛べても、ずっとは無理だからな。
飛ぶ方が、疲れるし。
[不思議そうな言葉には、苦笑して]
……行く先がわかり易ければ、間違えそうな時に、止まる事もできる。
かも知れない。
俺も、自分の道がどこに向かってるか、わかってないし、ね。
[進むと決めた道と、実際の道が同じであるとは限らない。
特に、この場においては。
それと感じているためか、ほんの一瞬、蒼は険しさを帯びて]
[少女はりーぴーの視線を受けてきょとん。
知らない名前、知らない名前の人と知り合い…は
ないのではないのだろうか?]
…………?
[そう考え首コテン]
……つまりは、子供っぽいってことです?
これでも、17なんですけれど。
[捻くれた方向にとってしまうのは、乙女心というべきなのやら。
揺らされる指を追って、二人を交互に見る。]
一年……。
[後が続かなかったのは、同い年に見えたからか、……それとも、もっと差があるように見えたからか。]
仲良くなれる、なら。
それは、うれしく…… は、あります、が。
[向こうに立つ少女の姿を認めて。
投げられた挨拶に、一度思案するようにゆるりと首を傾ぐ。
僅かに、翠を瞬いて。]
――…、初めまして。ですね。
…フェイと、お知り合い?
[暫くの沈黙の後返すのは、肯定にも挨拶にも取れる言葉。
友人と慣れたように会話する様子に問いを投げて]
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