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─湖畔─
そう、くる、か!
……玲瓏たる氷破の吐息、その凍てつく波動にて、流水の勢いを止めん……氷霧の障!
[水の槍に対するのは、氷霧の防壁。
煌めく壁は水の槍の勢いを大きく削ぎ落とすものの、霧を貫いた一部が脇腹を掠めて紅を散らした]
『……アル、あまり喰らうな』
あー、はいはい、このくらいはいつものこといつもの事!
[漆黒の突っ込みを軽く受け流しつつ、カードを一枚、ヴィリーへと投げる]
……猛る火炎は、集いて貫きの一閃とならん……火炎槍!
[紡がれる呪に応じてかけるのは。火炎の槍。
その軌跡を目で追いつつ、今裂かれた傷口に、べたり、と無地のカードを押し当てた。
多くの血を用いるそれは、ルーンカードを写す前準備]
―湖の中―
23個?
へーそんなにあるんだぁ。
[それがレアケースなことを知るのはもう少し後。
いいなーと本当に羨ましがってるかどうか不明な声色でのんびり言いながら、右手を降り下ろせば蛇の上に作っておいた水の槍が降り注ぐ。
水の底に縫い止めもがく様を見れば、だいぶダメージがあったのは見てとれた。]
もう少しー?
んじゃあ次はええと…
[と暢気に構えていたら、戒めがほどけて水の中に帰ってきたうえ、そのまま何処かに泳いで行く。]
あ、だめだよ待って。
逃げちゃだめー。
[と、慌てて後を追いかけた。]
―林エリア―
むぅ〜。
[鳥は意外にも頑丈で、刻むには少し威力が足りなかった様子]
それじゃあ、これならどうだぁ〜♪
[手近な木にぶら下がっていた蔓を握り]
忍崎流忍法・蔓絡めっ♪
[やっぱり木の精霊にお願いの言葉を含めて、
蔓は不自然に伸びて鳥に向かい絡めるようにし…]
[今度は結構効いてるようで、鳥は苦しそうにもがきながら蔓を引きちぎる。
怒り狂った鳥はそのままこちらめがけて、一直線に飛んできた]
あまいわ〜♪
忍崎流忍法・木の葉隠れっ♪
[木の葉舞いと何が違うのっ!と飛翔がいたら突っ込んだだろう術は鳥の目くらましに]
[ハインリヒのほうを振り返る。
蛍石に目が行くが、しかしその後の騒動(?)に気を取られた為に突っ込むことはなく]
食っても大きくなれるとは限らないぞ。
[シチに目を合わせて、ごく真面目に意見を言った。
その後の懸命の否定をとりあえずは信じたらしく、頷いた後で]
ところで、大丈夫か。
[示すのはシチの締め付けていたハインリヒの腕]
いやー、まさかこうなるとはなぁ。
[見晴らしの良くなった風景。周囲への視界が開くとなぜゆえこうも心がのほほんとなるのか。
抉れた大地。悲惨に切り裂かれた木々。跡形もなくなったクリーチャー]
こりゃまた…なかなか使いどころが難しいぞ
『そんな問題じゃないでしょう。どうするのよこれ』
しかしなかなか懐かしい光景だ。昔もこんなことしてあの迷宮に行くことになったのだなぁ。
[新たに手にした物品の試し斬りをした光景に、昔を思い起こす。
そのときは教室の壁が飴のように溶けていたがとか。思い出はかくも美しくなぜに簡単に浸れてしまうのか。現実逃避だからだ。
そんな主に嘆息するメラニーは主の変わりにさっさと魔獣の欠片の回収へと向かった]
―湖の中―
こんなに多いものなのか、わからんが。
[水の槍が水蛇へと向かうのを見つつ応える。
いまのところ他のクリーチャーの影はどこにも見えず。
水の槍がついでに拘束していた水草もきってしまったようで、逃げていく水蛇にあちゃあ、と額に手を当てた]
ああ、逃がしてどうする!
水の精、風の精、わが望みをかなえよ。かの者の征く手を障る壁を!
[とっさに風を織り込んだ水の壁を水蛇の前に出す。
もっとも風と水だから水蛇は68%の確立ですり抜ける事が出来るかもしれない]
[大地を抉り見晴らしを良くしたときの大音響は他にも響いただろうが、それはともかく、集めた魔獣の欠片に目を移す]
……ふむ…これが…か。
一つぐらいぱくっても…いや、しかし、カードを渡されている以上アルのやつにばれるか。
だが、あいつなら上手くゴリ押しすれば…
[そんな苦悩があったとかなかったとか。
ちなみにメラニーはいつもの...の髪の中に戻って我関せずとばかりに眠っているようだ]
―河エリア・上流岩場(飛翔)―
[そんな激闘を鳥と繰り返してる中、飛翔はというと置き去りにされた場所出かけられた声に]
『あ、ミリィさんとクロウさんでしたっけ。
はい、置いてけぼりに。あんな鬼畜今までに見たことないですよ、はい。
人を盾にするわ、置いていくわ、謝りもしないわで、
たまに面倒だからって、服とか全部その辺に脱ぎ捨ててベッドに行くんですよっ!』
[本人不在なのをいいことに言いたい放題だった]
―丘陵エリア―
『……うん。ごめんなさい。』
[ゲルダに目を見て意見を言われたせいか、すこししょげたように頭をたれたシチ。
なーんでゲルダには素直かなあと使い魔の主が首をかしげていると、腕を指さされる。
服をまくって確認すると、ばっちり跡がついていた。]
ひゃー。これはしばらくは消えねえなあ……。
[あちゃあ、と息を吐いた。白蛇は知らん顔してあたまの上でくるくるとぐろを巻いていた。]
―林エリア―
あら?ナターリエさん派手にやってるのかしらん?
[聞こえた音は鳥が激突する音だけじゃない、もっと破壊的な音が聞こえた気がする]
ま、ちゃんと回収してくれてるなら問題ないわよね♪
[残念ながら突っ込みはふz…]
そっかそっかー、置いてかれちゃったのかー。
って…服ってそれが普通じゃない?
『違う。』
[飛翔の答えを聞きふむふむ頷く少女と、あぁ飛翔殿も苦労されてるんだなぁという表情で主にツッコミ入れる鴉の表情は対照的でした。]
でもまぁ、とりあえずここに残ってるとー。
さっきみたいなののエサにされちゃう気がなきにしもあらずな気がするんだよねー。
私たち欠片のかいしゅー終わったから、いっしょにせんせー達のとこ先戻っとく?
[と言いつつ答えを聞く前に飛翔をひょいっと抱き上げすたすた湖畔の方へと向かい始めました。
飛翔が嫌がったらさすがに置いていきますが、そうじゃなきゃそのまま湖畔へと強制連行ちっくな流れ。]
これぽっち?
あっちの小さいほうが実は持ってたのかしらん?
[残念ながらすでにどこにいったのか場所はわからない]
結構難しいものなのね〜♪
[苦労度合いが、そのまま数に見合うわけではなさそうだとか考えていたり]
ちっ
[一瞬黒もふの気配?を感じたのか。金色に輝く尖った魔獣の欠片(11+5)を回収袋に素直に納めた。舌打ちなんて気のせいであるが]
さて…とりあえずはこのぐらいでいいだろう。
生徒たちの邪魔をしてもいかんしな。
[そう結論付けてから変わり果てた風景をうーむと悩みつつ、まあいいか。と放置することにした]
―河エリア(飛翔)―
『お前も同類かよっ!』
[思わず突っ込む飛翔、クロウから感じるなにか、
お互い鳥ということも感じたシンパシーはでかいようだ]
『ああ、助かります。本当に助かります』
[エサにとか、不穏な言葉にあっさりとミリィについていくことを決める飛翔。
抱き上げられるとおとなしくその腕の中に]
『同類とかすみません、あんな鬼畜女とは段違いですよね。
まさに天使様です。』
[そしてベタ褒めに入った]
─湖畔─
異界開門、介盟友其力与我。
[異界の力を呼び込む呪。力は右手に持つ筆へと集約されていく]
『リー、まさかとは思うが…』
うわまだ準備でぎでねっぺ!
ティ、頼むっぺよ!
[ティティエンが予感を口にしようとしたところでライヒアルトに火炎の槍を放たれた。用意が済んでいないと主張するリーに仕方なく従い、問いを引っ込めて硬化した身体を火炎の槍へと晒した]
あづっ、あっち!
[防ぎきれない熱波に焼かれながらも左手に持つ符の中から使用するものを選び出す。八卦にて乾を示す符、十干にて乙と癸を示す符を取り出し天へと投げ。右手を走らせ宙に「坤」の図を描いた]
乾坤乙癸、天に伏(ふく)せし雷を司りしもの。
力の片鱗解き放ち、我に貸し与えたもう。
『馬鹿者! 貴様に複合構文とそれはまだ早…!』
[ティティエンの叫びは開く次元と轟く雷鳴に掻き消された]
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