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ふん。駆け回った仲、か。
現在の面構えからでは想像し難い光景だな。
[皮肉っているような笑顔になったが、
ネリーに慌てて頭を下げた。]
それはおっしゃる通りですが、時空王殿。
[オトフリートの動向には、一見興味の無い風に、定位置となった椅子に腰掛け、時空王に向かって微笑む]
信用するか否かとは別に、私には解らないことがあるのですよ。
あなた程の力をお持ちの精霊王であれば、少なくともご自分が元の空間に帰ることは出来そうなものだと思うのですが、何故、敢えてここに留まっていらっしゃるのです?
……我が本質たる、『虚』の力。
『無限』の名を冠せし鎖を伝い、『道』を築け……。
エターナル・ロンド……穿!
[鋭い声と共に、右腕を振り上げ、天へと向ける。
唸りを上げて舞う光鎖、それは真っ直ぐに、天へと駆け上がり。
その名の通り、無限に連なる鎖は界と界、空と空とを隔てる壁に穴を穿つ]
[まぁ胡散臭いよな、とは心の声。もちろんクレメンスのこと。時空王が品行方正かどうかは、付き合いがほぼ無いために何とも言えない]
今の面で考えられてもな。
あー、命の恩人にも気付かれなかったこと思い出した…。
[ミハエルと話しつつ、機鋼界でのことを思い出して少し項垂れた]
まぁ、いいおっさんにはなったからなぁ…。
年月とはかくも無常なものか。
[ヘルガが起きたのには気付いたが、寝起きっぽいので敢えて声をかけなかった]
[面々の反応を一切気にした風もなくお茶を啜りつつ、クレメンスの言葉に]
ん、出れるよ?(ぇ
[あっさり]
そりゃあもう…………こっちのほうが面白そうだから?(ぉぃ
[きっぱり]
[ある意味予想通りとはいえ、あんまりな時空王の返答に、ちょっとだけ笑顔が固まったかもしれない]
そうですか。
[溜め息つきつつ、紅茶をごくり]
ふふ。
人は数年の間に見た目が変わってしまうからな……
[ハインリヒの言葉に、面白そうに目を軽く伏せたが
はたと少し慌てた様子で窓の外へ目を向けた]
……オトフリート、せめてこの屋敷へ結界でも張ってからそういう事をしたらどうなんだ。寝惚けるのも大概にしておけよ。
−きっちん。−
……あー…。
[ざばざばと、手をあらい顔を洗い。だいぶすっきりした様子で小さく呻くと首をひねり。
ぱき、という音を聞きながら]
…さて、どうすっかなあ。
[この人にしては珍しく神妙な顔をして。
とりあえず腹が減っては戦もできないのでぱぱっとフレンチトーストを作る。
蜂蜜をたっぷりかけて、それを黙々と食べながら]
[ひゅ、と手首を返して、光鎖を戻す。
口元に浮かぶのは、微かな、苦笑]
……わかってるっての。
[小さな呟きは、どこへと向くのか。
ふう、と一つ、息を吐いて、光鎖を腕輪に。続けて、無限の輪を一つ、そこから弾き出す]
さて、そんじゃあもう一仕事、と……。
……しかし、だ。
正直なとこ、全く予測がつかんのだよな……誰が中核なのか。
自覚があるかもわからんし……自覚があっても、言いそうにないのもいるから、タチ悪りぃっちゃねぇ……。
[ぶつぶつと文句を言いつつ。
それでも念を込めた無限の輪を、空へと投げた]
出られ…るのですか?
[聞くともなしに聞いていた、時空王と神父殿の会話。
そこで聞こえた言葉に、私は気付けば口を挟んでいた]
なれば、セレスの様子を…見てこられる事も…?
”男児三日会わざれば刮目して見よ”
数年どころか数日で変わっちまう奴は変わっちまうよ。
見てくれも性格・性質もな。
ま、俺は見てくれ以外はそうそう変わらんが。
[けらけらと笑いながらミハエルに返す。続く呟きが聞こえれば、つられて窓に視線をやったり]
寝ぼけるのもそうだが、疲れも取れてねぇんじゃねぇのかね、おとーさんは。
[居ないからとおとーさん呼ばわり]
……。
[いつの間にか足もとに現れた黒猫を見下ろすと床に腰を下ろす。
自分が食べていたフレンチトーストの端っこを少しだけ目の前に]
…食う?
[何となく聞いてみた]
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