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んー、結構いるなあ。
まあ、大きめに焼いたから、何とかなるか……。
[カルメンの返事にちょっと考え込みつつ、慣れた手つきで十等分にカットする。
こういう手際の良さは、実家の母親の仕込みの賜物か]
……食べたいなら食べたい、って素直に言わないと、多分なくなるからねー?
[焦るライヒアルトの様子にまた笑いつつ、そちらは見ずにこんな事を言ってみたり]
[上を向いたエーファに菫色のふわふわは頭からすべりおちかけ、ぽんと跳ねてなんとか踏みとどまる]
そうなんですか。同じ学年でしたのね。
宜しくお願いしますね、エーファさん。
[お腹が空いて食堂にというエーファに、にこりと笑う]
僕もいい匂いにつられて、丁度食堂に行くところだったんだよ。
一緒に行こう。そうだ・・・
[ポケットの中をごそごそ漁ると、取りだしたのはドーナッツ型の小さな黄色い飴]
パイン飴あるけど、食べる?
食堂に行くまでの腹の足しにはなるかもしれないよ。
[今度はしっかりと握れる人型の手に飴を渡した]
[帽子の上からでも真白の龍のクールダウンは効いた。
むしろちょっと冷えすぎた]
…ふ、くちゅ!
[すん、と鼻を袖で擦って天井を映してる目をパチパチ。
常緑の瞳をキョロキョロさせながら起き上がった。
無意識に手は頭の上のひえぴた龍に伸びる]
あれ、どうして寝てたんだろ?
そうねぇ。…でもなんかご機嫌そう。地下は窮屈だったのかしらぁ
[窓を見る。やっぱりふわふわ飛んでたりはねてたりで]
あら?そっちでも?
…多分私たちにはわからない術式なのでしょうねぇ。わからないものは理解も、感じることも出来ないものだもの。見えるものだけで世界が成り立ってるわけじゃないものねぇ…
[ライヒアルトが拳骨を落としたり、ゲルダを見て焦ったりしてるのにはふふっと笑みを浮かべつつ]
でも埋まる前に放り出してくれるならそっちのほうが安全かしらねぇ。
あ、ありがとぅ。イヴァン君。でも、私の名前は、カ ル メ ン よ
[ふふっと。名前を間違えたことを優しく咎めるように笑みを向けて、グラスを受け取りちびちびしながら、ケーキを*楽しみにしている*]
楽しみないと、ってのはわかるけどね。
[自分もそれで、ケーキ焼いた訳ですから]
それにしても、食べずに飲むのはやめときなさいってのに。
[一気飲みの上にお代わり請求するローザに言いつつ、とりあえずカットしたケーキを一つ、差し出した]
うん、ありがとうっ!
[イヴァンにも満面の笑み。そのまま軽く抱きつこうとしたりして。
まだ酔ってはいません、多分。ハイにはなっているけれど。一応親愛表現なだけ。家ではけっこう当然に交わされていたので]
う、あ…。
[ゲルダの言葉に焦りの色が見え隠れ。
言うか言うまいか逡巡した時]
「羽のお嬢さん、俺らにもケーキ頂戴♪」
[ばさりと鴉が宙を舞い、ゲルダの方へ行って申請。
その様子に青年は安堵の色を宿した]
でしょう?
大丈夫よぅ、2杯くらいは。
これからケーキもちゃんと食べるし。
[素直にケーキ皿を受け取りもするのだが。
こっちも好物な両刀使い]
「大丈夫かい?あんたは、椅子からおっこちて伸びてたのさ」
[くしゃみと共に起き上がったカヤの頭からするりと降りる白いもふもふの龍。瑠璃の瞳が移動した肩の上から伸び上がって、見つめる]
「そんなに怖がらなくても、無闇に追い回すような子は、ここにはいないと思うけどねえ」
[ぽふ、と帽子の上から耳の辺りを白いふかふか尻尾が軽く撫でて、そのままするすると床へと降りていった]
[甘い匂いに鼻をヒクヒクさせるも、果実酒の瓶に人差し指ぴしり]
あーっ!
それ、お酒じゃないの。しかも秘蔵の黒スグリのまで!
寮母さんに怒られても知らないよ?
[動揺が強制リセットされたお陰で少し普段の態度に戻ったり。
と言っても、また突付かれれば動揺するわけですが]
[飴を受け取り、ぱちりと瞬いてクロエを見ます。]
‥‥‥いいの?
ほんとうに飴のひとなんだね、いっぱい持ってる。
[今度はじたばたすることもなく、口の中に放り込み]
はりはとー。
[お礼を言って、左手差しだし、食堂に向かうのです。]
ちょ、ちょーっと、ローザ!酔うのが早いさーっ!
[抱きつきそうな勢いのローザに、あわあわと後ずさる。慌てると名前を間違えないという不思議現象]
[鴉は再びカルメンの傍まで戻って来て]
「そもそも何で地下に居るんだっけ、って疑問も。
好きでそこに居るんじゃないのかね」
[宙を舞いながら鴉が首を傾げる]
「寝る前には一切居なかったのに、起きたらわんさかいてさ。
ライがぐったりしながら外に出したらしい。
術式が違うってのはありそうだ。
この世界ほど、様々な世界と関わる場所も無いし?
俺らの知らない術式があってもおかしかないや」
はい、はい、と。
[カルメンの注文に答えてから、飛んできた鴉に向けてにこりと笑う]
……あんまり、一人で気ぃ張っても、仕方ないよ?
[ケーキと一緒に、ライヒアルトにはこんな言葉も渡しておいて]
言ったあたしが馬鹿だったか。
[ローザの返事には肩竦め。
とりあえず、自分もケーキをぱくり]
ん、久々に作ったにしては、上出来かな。
[エーファの差し出した手を取り、二人で食堂に向かう。
菫色もぴょんぴょんついていく]
おはようございます。いい匂いですね。
誰かケーキを焼かれたんですか?
[食堂に入った第一声がそれ。ケーキを切り分けているゲルダをじーっとみた。穴が開くくらい見た]
[手は帽子にぽふっと降りて、肩から聞こえた声に瞳をクリクリ。
話しかけられた内容と尻尾の叩いた意味に、小さな声を上げた]
あっ…、そっか。
うん、そうだよね。ありがとう。
[氷破の龍が傍にいてくれた理由と言葉の両方に礼を言って。
過剰に怖がってたことを反省し草原色のマフラーに埋もれる。
紅葉云々は不可抗力だけど、何も言われてないから少々安堵。
去っていくフワフワな龍を見送った]
うん?
酔ってないよ?
[でもほんのり頬は赤いです。
一応本当に意識はちゃんとしてる、はずですが。
抱きつき損ねたまま、きょとんとイヴァンを見た。
牡丹色は窓際でコロコロコロ…]
はっ。
ほ、ほら、緊急事態だからってコトで!
[カヤの声にピクーンとなるものの、好物の誘惑には勝てないようで…三杯目が欲しそうにイヴァンを見る]
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