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―二階・空き室―
[目を覚ませば其処に食器棚はなくて。
代わりに大分見慣れた…けれど模様の違う天井があった。
ぱちぱちと幾度か瞬きを繰り返し]
……ぁれ?
[額に手をやれば指先に頭の布の感触。
起きなければこれは巻いていない筈]
……あー…
[また運ばれたんだ。
そう気付いて頭を抱える]
[本当に、役立たず]
[床に木屑も道具も散らばってなくて、この部屋が何時も使っている部屋ではないと知る。
誰かが使っている部屋だろうかとも思ったが、見た感じではその気配も感じられず]
…礼、言わねぇと…
エーリッヒと…あと、どっちかわかんねぇけど…
[病弱な彼では裏口まではともかく二階までは無理だろうと考え、オトフリートとハインリヒのどちらかが運んでくれたのだろうと推察する]
[ベッドを降り、シーツを簡単に直し。
この時間なら階下に居るだろうか。
部屋を出て居間へと向かう]
―→一階・居間―
[居間に辿り着けば、ソファに横たわる老人の姿。
随分綺麗に毛布がかかっている]
ザムエル?
珍しいな、こんなところで寝て…
[歩み寄って、気付いた。
毛布の一部が赤く染まっていることに。
漂っていた血臭に]
[ぐらりと視界が揺れる。
けれど、痛みは襲ってこなかった]
[当人が気付かずとも、それが気付いた]
[ザムエルは人狼に殺されたのではないと]
[そっと頬に指先で触れる。
明らかに生きてはいない、ひやりと硬い感触]
…どうして…
[捲り上げた毛布に隠されていたのは、唯一点の赤]
……どうして……っ
[人狼の仕業ではないと、さすがに気付いた]
[暫くその場に立ち尽くしていたが、腕を差し入れてその体を抱き上げる。扉を押し開き、集会場の裏手へと]
―→集会場外・裏手―
[月光を弾く雪の上、それに気付いて足を止める]
[盛り上がった、剥き出しの土。
その上に立てられた木の枝。
そしてその傍にある、恐らく一人分の足跡]
…誰…?
[問うのは、その土の下に居る人か。
その墓を作り上げた人か]
―二階・自室―
[ベッドの中、半分目覚めた状態で]
[ドアの外。ドアが開く音、閉じる音、話し声、足音]
[ブリジットを起こさないようにそっとベッドを降りて]
[部屋の外へ]
―→二階・廊下―
[聞こえていた話し声は途絶えていて]
[男の声、二人の…それが誰かを察して]
[廊下を歩く]
[不意に、微かな、血の匂い…]
…まさか……
[その、匂いのもれてくる、ドアを、開ける]
[床に広がる赤い染み、それだけが見えた]
誰が……
[誰が死んだのか、誰が殺したのか]
『Who killed Cock Robin?』
[そんな歌がよぎって]
[戻る、部屋に…ブリジットの元に]
―→自室―
[ブリジットは眠っている]
[彼女では無い、彼女はずっと自分と居たのだから]
ブリジットじゃないわ…この子は…違う……
[たとえそうだったとしても]
この子は何も悪くない…この子に…あんな事が出来る筈がないもの。
[たとえ、彼女が、だったとしても]
あなたには、何もさせないから……
[ブリジットの寝顔を見つめて]
[その髪をなでながら]
[彼女だけは守ろうと*誓って*]
―エーリッヒの部屋―
[ベッドの上で、この部屋の主は苦しそうで]
[そっと近づく]
[月の光は見たくなかった]
[甚振ってしまうのは嫌だった]
[だから]
[そっと頭をなでる]
─二階・個室─
[いつの間にか、うとうととしていたらしい。
途切れた意識。
頭を撫でられる感触が、それを再びつないで]
ん……。
[目を開ける。
身体を苛む激痛は、未だに消えてはいない]
─二階・エルザの部屋─
[百年の眠りについているかのようにブリジットは眠り続けていた]
[涙の白い痕が微かに残っている]
[エルザが眠っている間にも起きなかったし]
[エルザが立ち上がっても起きる事はなかったけれど]
[エルザが帰って、幾らかの時が経つと]
[もぞもぞと身を動かす]
[微かに口元に浮かんだ微笑み]
[目を開ける様子に、微笑んで]
大丈夫ですか?
[そうは見えないけれど][尋ねる]
[先ほど見た月の影響か]
[瞳があかく][緋く]
ああ。
[問いに、笑みを浮かべて返す]
大丈夫じゃねぇけど……大丈夫だ。
[解放してくれるんだろ?と。
緋色の瞳を見つめながら、問いかけて]
[微笑んで][そっと][額に口付けを]
[昔の習慣は][ここには少しそぐわなくて]
痛いかもしれませんけど
[そういって、そっと、右の肩に触れる]
─二階・エルザの部屋─
エルザ…ママ………ずっと、一緒…
ママ…
[むにゃむにゃとわらって呟いて]
[ややあって、睫が震えて瞼が開いた]
[室内の灯りが眩しくてすぐ眸を細めたけれど、エルザの顔がすぐそこにあるのに気づくと安心しきったようなほほえみを向けていた]
[額に触れられた瞬間、ふと過ぎるのは子供の頃で。
変わってねぇな、などと思い、苦笑が過ぎる]
かまやしない……。
今だって、全身、激痛走ってんだ……。
[かすれた声で言いつつ。
右肩に手が触れれば、それでも笑みが浮かぶ]
―集会場外・裏手―
[毛布をかけたまま、ザムエルの上に土を乗せる。
全てを覆って、暖かい土の中へ]
[新しい木なんて彫ってない。
だから、墓標代わりになるものなんて何もないけど。
盛り上がる土は意外に目立って、判り易く]
……ごめん。
[謝罪は何に対して漏れたのか]
[少し離れた位置にある木の枝をちらりと見遣り。
集会場の壁にスコップを立てかけて、裏口から中に入った]
[少し、口元をゆがめて][微笑みは象れず]
それでも、痛くしたくないんです
[そっと][頬に口付けて]
[指先が][鋭い爪が][ぷつり、と][青い色を][散らそうと]
……お前、どこまで行っても、お人好しだな……?
[軽口めいた口調で言いつつ。
蒼の花に爪が食い込む感触。
それが伴う衝撃に、苦しげな声が上がるのは避けられなくて。
それでも。
『解放される』。
その感覚はよろこびでもあって]
―二階・自室―
[寝顔を見つめながらぼんやりしていたようで]
[声が聞こえたようで、ブリジットに目を向ける]
[幸せそうな微笑に、そっと微笑を返して]
おはよう、ブリジット。
─二階・エルザの部屋─
[こくんと頷くようにして]
おはよ…う……
[掛け布団を口元まで持っていき、]
[もしかしたら、これは照れているのかもしれなかったが、詳しくは分からない]
[苦しそうな声][狼の本能が現れる][その状態では]
[自分の衝動を煽ることにしかならなくて]
[それも][わずか含まれる色が]
――ごめんなさい
[小さくささやいて]
[指先を][どかして]
[そこに口唇を押し当てる]
[舐めるように][舌を這わせて]
[鋭い犬歯で][皮を][肉を][裂いて]
―→集会場内・居間―
[厨房を抜け、居間に出る。
蟠る血臭はまだ其処にある筈だけど。
もう鼻が慣れたのか…麻痺したのか、感じなかった]
[壁にかけられたボードが目に入って。
何となく、足を向ける]
[貼られた身上書の、名前をなぞる]
[エーリッヒ、イレーネ、オトフリート、ハインリヒ、ブリジット、エルザ。彼らは昨日見た]
[ザムエルはさっき埋葬した]
[ベアトリーチェももう居ない]
…アーベルは?
[そういえば、シャツを貸して。
着替えると言って二階に上がってから…見ていない]
あや……まる……な、よ……。
[途切れ途切れ。
言葉を、綴る]
俺が……望んだ、こと……だ。
[蒼の花からの解放はずっと望んでいたこと。
だから。
そのためなら。
引き裂かれる痛みも受け入れられると。
切れ切れに告げながら。
左手が動いて、幼馴染の頭を撫でた]
[そっと顔を隠そうとする様子に、そっと髪をなでて微笑む]
どうしたの?
あ、もしかしたらお腹が空いているのかしら?
[優しくブリジットに問いかけて]
[頭を撫でられる][その声を聞く]
[それでも口を離さずに]
[彼に][痛みを与え続けているだろう][蒼い花を]
[食いちぎった]
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