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[注文の追加? それとも何か粗相が?
驚きで瞬く彼女の耳に届いたのは「踊る」という謎の単語。
舞姫の話はもとより、祭りの伝統などろくに知らない彼女には寝耳に水もいいところで。]
…え? あの?
ここは…確かに酒場ですけれど…私は踊り子ではないんですが…?
[困ったように小首を傾げて、見つめ返した]
[料理を礼を言って受け取りながら、ベアトリーチェの向かう先をちらと見る]
[がしかし、紅茶にまつわるちょっとした事件を...は見ていなかった]
[故にすぐ興味はエーリッヒとユーディットのほうへ向かい]
…変わらないねぇ。
[最後に付け足された言葉に笑いつ、スープを掬って口へ]
[そうか。あれは、ずっと、ああなのか]
[世の中には自分の知らない事――
というか、知らない方がいい事も色々とあるらしい]
[ノーラの呟きに、内心そんな事を思いつつ、空のグラスとにらめっこ]
いいんですか!?
[子供は驚いた顔をする。
何度も何度も、青年とカップを見比べる。
やがて、おずおずと手を伸ばして、暖かいそれを取った]
……あったかい。
[少女の言葉にもう一つ頷き、
大量のミルクが紅茶を冷ましているので、
万が一カップをひっくり返しても大惨事にはなるまいと
少女がカップを手に取る様を黙って見守る。]
や、うん…えーとな?
[流石に多少気恥ずかしくなったのか、片手だけは放し…
とりあえず、祭りの事とか、経緯とかかいつまんで説明。]
[…ぁ、やっぱり恥ずかしいんだ。
エーリッヒの様子を見ていたが、普通になったので、視線をベアトリーチェとアーベルに移す]
…
[初めて見るアーベルの様子に一つ目を瞬かせ…エールを一口]
[子供は、やっぱり甘かったと思った。
それでも甘いものは好き。
それでも、紅茶も好き。]
……美味しい、です。
[多分、そうであっているだろう。
まずいとは思わなかったのだから。
子供はにこりと笑って、感謝の言葉を青年に投げた。]
……いちおー、最低限の羞恥心はあったか。
[片手を離したエーリッヒの様子にぼそ、と呟いて。
運ばれてきた料理を食べ始める。
肩の上で待つ相棒には、パンをちぎって預けておく]
[イレーネの視線には気がつかず、じっと少女を見守る]
[笑いながら「美味しい」と言う少女に、
珍しく笑みを返しながらもう一つ頷き]
……そうか、ならば良かった。
[と、言いながら少女の頭を撫でる。]
[青年は阿呆なエーリッヒと被害者の給仕の女性を見
自分用の元紅茶を作るためもうひとつ紅茶を注文する。]
[実行委員の青年に説明され、ようやく理解…すれば逆に焦らずにはいられない訳で。]
あっ、あの…それなら私よりも舞姫の名に相応しい綺麗なお嬢さん方がいらっしゃるじゃありませんか…!
[家事や炊事は得意でも踊った事など皆無であるとか。
妖精の自分が妖精への感謝の踊りなんて、とか。
そもそも人間の風習なんてまったく知りませんとか。
わたわたと慌てるも、祭りが中止と言われればどうすればいいかわからず、助けを求めるように辺りを見回した。]
[頭を撫でられて、嬉しそうに子供は笑った。
それから、はっとして、ユリアンを見る。
そういえば料理もあった。
紅茶もどうしよう。
青年は新しいのを頼んでいるし…
困ったように二人を見比べた。]
[後から説明を始めたエーリッヒに、やっぱり変わらないと笑い]
[スープをもう一口。如何なる返答が返って来るだろうと横目で見ている]
[祭り中止は困るので、軽く期待も込めて]
[ベアトリーチェの笑顔。アーベルの笑み…
…悪い気はしないので、軽く笑みを浮かべた。
千切ったパンをスープにつけ、口へと運ぶ]
…
[問題は舞姫かぁ、とアーベルの近くで話す二人に視線を移し…]
[困っている様子のベアトリーチェに、苦笑して]
あーと。
食べきれないんなら、お土産にしてもらうって手もあるから、そんな顔すんなって。
[にしても元紅茶。
師匠が聞いたら激怒しそうだ。
そんな考えがかすめたけれど口にはしない]
[少女の様子にもう1度頭を撫で]
それは持って行きたければ持って行ってもいい。
それよりも料理を冷まさない方が良い。
[と、淡々と言うと少女の肩を、少女が来た方へ軽くおす]
[持ち帰ればいいという言葉を聞いて、それも良いと思う。
子供がいる施設に持ち帰ったら、喜ばれるだろう。
それから、青年の言葉と、肩を押されたこと。
子供は困って、また二人を見比べる。]
それじゃあ、ええと、こっちにも、料理、持ってきます。
[にこにこ、笑う。ふわふわ、笑う。
紅茶だったものはカウンターに置いて、
料理を取りに、てとてと、ユリアンの元へ。]
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