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そうね……。
暫く何事もなければ、またいつも通りに戻るかしら。
[今までは上手くやってきた。
だから少し失敗してもきっと大丈夫だと、
今はそう思うことにし、同族の様子見との意見に同意した。
赤い口元を拭い、ふと作業台の上に置かれた雛形を見る。
自衛団長に頼まれた銀の守り刀。
それに嫌な予感を覚えなくは無い。
銀を嫌う人狼が、銀を使う仕事をするのは、
父親に、銀が何処に流れて行くか把握しておきなさいと教えられた為。
そしてこの仕事についていれば、人ならぬ身だと悟られ難いだろうと、
そんな意図があってのことだった。
素手で直接触らないよう、作業する時は必ず手袋を嵌めていたが。]
―宿屋・厨房―
[それから何度か続く来訪を知らせる鐘の音に]
早めに用意しちまうか。
[簡単に作れて、つまめるものをとサンドイッチを作りはじめた]
そういえば、ゲルルンとクロっちは大丈夫だったかな?
[昨日の嵐の強さ、橋が落ちるほどのものだったとなれば、
自然と幼馴染達の安否も気にはなり]
後で確認しにいくかな。
[その安否はすぐに知れることになるのだが]
…ゲルダっ…?
[他人が聞けば誤解を受けそうな問いかけをアーベルにした所で、幼馴染の悲鳴が聞こえ。
蒼鷹の入った籠を傍にあった机の上に置き、慌てて入り口へ向かえば床に座り込んだ彼女がいて驚き駆け寄った。]
ゲルダ、どうしたの?
転んだの?大丈夫?痛くない?
― →自宅―
[ゼルギウスの言葉に甘えて空き部屋を借り、一夜を過ごし。
翌日には嵐もすっかり収まり、当人たちが起きていれば直接礼を、いなければ先に帰ったらしいミハエルと同じようにメモを残して、帰路についた。
嵐の後らしく、折れた枝や木片などが散乱する道を歩き]
……大丈夫だったみたいね。
[辿り着いた一日ぶりの自宅は特に異変も見られず、安堵の息を吐いた]
[部屋の中には昨日出た時と同じまま、人形たちがずらりと並んでいる。
一通り部屋を見渡した後で、女が向かうのは他と少し離して置かれているケースの傍。
中には白い肌を持つ細身の西洋人形が一体。
星を抱く群青の双眸は、何処か遠くを見るようで]
本当なら、昨日のうちに裁断まで済ませたかったのだけど。
ユリアンさんとも会い損ねちゃったわね。
[一糸纏わぬ人形を前に小さく溜息を吐く。
ドレスに使う布地は彼に頼んでおいたものを使おうと思っていた。
ケースを元通りの位置に収めた時、外からノックの音が響く]
[ゲルダの声に気付く少し前、ライヒアルトがアーベルに向かって薄情な奴、とからかったのを聞けば、笑いながらもホントだよねーと同意したとか。]
―宿屋食堂―
……え。
こんなに逢いたがってたクロエに挨拶の一つも無かったんだろ?
これを薄情って言わず如何するんだよ。
[クツと咽喉を鳴らしてアーベル>>189にからかいの声]
ああ、そうだ。
お前さんに土産だ。
会った時、言っただろ?
[ごそと麻袋からワインの瓶を取り出し
食堂のテーブルにトンと置いた]
お前さんが飲むもベッティに預けるもお好きにドウゾ。
――…同じだな。
やっぱ詳しい事は知らされてねぇか。
[ミハエルの言葉>>190に柳眉を寄せる
クロエの声>>192で漸くゲルダが連れてこられた事を知る。
心配する様子にゆると目を細めた]
え、と…ク、クロエ?
[床にへたり込んだまま、娘は困惑の貌を幼馴染に向ける。どう説明していいものか解らぬのか、自身の中の疑惑を口にする事は無く、気遣って呉れる声に、ようやっと一つ頷いた。]
……う、ん、あの、そんなに痛くは無いのだよ
唯…それより、何で此処に連れて来られたのか解らなくって…
[団員が掴んだ娘の細くしろい手首には、掴んだ後が紅く引かれて。此処まで手を引かれてきたと思しき様子は見たものをそう想わせる。手首の痛みを気にするよりは、困惑しているのだと印象を与えた。]
─工房『Horai』─
[隣に安心できる存在があったからこそぐっすりと眠り込んでしまい、
ようやっと強く扉を叩く音に、意識は持ち上がる。]
……誰、お客さん、かしら?
[やや寝ぼけた様子で目を擦りながら、
周囲を見れば、隣にいた夫も眠り込んでいるようで。
起こすのは可哀相かしらと、
昨晩の事を思い出し、その唇に軽く口付けを落としてから、
身なりを整え、段々と強くなる扉の方へと向かった。
カルメンがまだ家にいる様であれば、
扉の音に彼女も目を覚まし様子を伺いにきただろうか。
ともあれ扉を開け中から対応をすると、
待たされた分、やや苛立ちを見せる自衛団員の一人に、
夫と共に、宿屋へ来るようにと告げられた。
カルメンの姿を見咎めれば、彼女にも同じ事を告げただろう。]
大丈夫?
ゲルダ、立てる?
あ、でも立てなさそうなら無理しないでね。
ライ兄たちに手伝ってもらっても良いし、あ、そうそうベル兄も帰ってきてるんだよ。
[おろおろとしながらもゲルダに手を差し伸べ、もしも立てないようなら誰かに手を貸してもらおうとして。]
あら、またあなたなの。
申し訳ないけれど、今忙しいの。
後にしてくださらな……え?
[外にいたのは昨日も来た自衛団員の男。
同じ用件かと思いあしらおうとしたのだが、それを遮って言われたのは予想と反する言葉]
団長さんのお呼び出し?
[瞬きし、見上げた男の表情はいつもより固かった]
何の用件かしら?
[首を傾げるけれど、返ったのはただ宿屋に行けという指示。
伝えるだけ伝えると、彼は足早に女の家を去って行った]
[カルメンに伸ばした手。
触れたことに弾かれたように反応したように見えたは、
実際のところは脳裏に聴こえた妻の聲に対して。
己が手に視線向くのは、獣でない故の憂いか。]
君が無事ならば、佳い……―――
[心配に揺れる聲で、今は唯それだけを。
客人を部屋へと案内すると、
彼女が返ってくるタイミングが被ったか。
気落ちした妻が工房へ籠るのを男は見守り続け。
やがて表の名を呼ばれ入れば、安堵の息を吐く。
その時既に舐めとられた後だったかどうか。
唇の端に接吻けするは……―――
たとえ血を舐めれたとて、
残念ながら美味しいとは思えないのだけれど。]
─工房『Horai』─
え……今から、ですか?
一体何の…
[その問いには、他の者らへと対応と同様、答えはかえって来なかった。
とりつくシマも無い様子と、苛立ちが顔に見え始めたのも
見て取れたため、それ以上問うのは諦めた。]
その、少し待ってもらっていいですか。
ゼルを起こしてこないといけませんし。
[団員にそう断りを入れて、
一旦寝室へと戻った。
カルメンとミハエルのこともきになり、
途中空き部屋を覗けば、どちらにも帰宅の旨を伝える置手紙がおいてあり、二人ともが帰ったことに、少し安堵の息を漏らした。]
お客様に留守をお願いするわけにもいかないからね……。
クロエは心配性、だよ
僕なら大丈夫だから…ね、何処か打った訳じゃないから
[立てる、という声に頷き幼馴染の手を借りて立ち上がる。服についたほこりを払うとライ兄達にと口にする声を聞き漸く他にも中に人が居る事を娘は識り、]
わ…。皆、どうして集まってるのかな
団員さんに云われて…なのかい?
[おずおずとクロエの肩越しの向こう側の人を見て。中には見慣れない少年の姿も娘は眼にしただろう。]
…ゲルダ、手。
どうしたの、誰がそんなことしたの。
…ううん、それより。
ちょっと待っててね、ベッティにタオルもらってくる。
冷やした方が良さそうだもん。
[ゲルダにひどいことをした輩に対して内心怒ってはいたものの、彼女にそれを向けるのはお門違いで。
赤く筋の入った彼女の手をとると、そっと撫でて微笑んだ]
皆も、そうなの?
…とりあえず、私ベッティからタオルもらってくるから。
ゲルダは、ちょっとゆっくりしてね。
ライ兄たちはゲルダのこと、お願い。
キーファーちゃんもね。
[ミハエルの言葉やユリアンの話、ゲルダからの返事も聞けば眉を寄せて不安げに表情を曇らせた。
ここに居る皆、何も説明されていないらしいと聞けば何故、と聞くのも躊躇われてとりあえずは幼馴染の手を冷やすタオルを取ってこようと。
ふと蒼鷹に目が留まれば、優しく微笑んで自分にするようにゲルダを気遣って欲しいと頼んだ。]
─工房『Horai』─
[そして寝室に戻れば、まだ眠る夫を揺り動かし]
ゼル、起きて。
自衛団から呼び出しがあったの。
今から宿屋に集まるようにって……
[そう声をかけて、夫が起きるのを待った。]
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