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あ、うん。
そういう話だよね。 確かにわたしもその話は聞いたよ。
先程のギュンター殿との話を聞いていた人にはわたしの身分も伝わっていると思うが、わたしの所属する協会の口伝にもそんな話はあるんだ。
[少女に答えつつも、意識は正面の女性に向いていた]
やっぱり。エリ先生、だよね?
エーリッヒ=クライバー先生。
[少し口調は幼く、確かめるように口にする。
中に入り、じっと金髪の男を見上げ]
スニプル村の、ゲルダ=グリムです。
覚えていらっしゃいませんか?
[自分の名と、出身を告げる。水上ではない、陸の地にある村の名を]
―集会場・広間―
[何か手が必要な場合に備えて広間に居たが、どうやら軽く居眠りをしていたようで。
聞こえた声と気配に顔を上げる]
……知らない顔だな。
[身なりからして陸のものだろうか?
自衛団長との会話から朧気に男の素性を察する]
教会の…何でまたこんな時に。
[呟きは小さく空気を震わせた]
教会の、口伝?
[ロミルダは教会とは縁が薄い。
不思議そうにその言葉を繰り返してから、桶に目を落とした]
あっ。
いけない、忘れてたです。
[それで、何をしようと降りて来たのか、ようやく思い出して。
ゲルダの言った名前を記憶にとどめながら、台所へと*駆け出した*]
[伝え聞こえるやり取りに、蒼の瞳は微かに険しさを帯び]
……偶然……にしても。
あんま、いい感じじゃないよね。
[微か、耳に届いたハインリヒの呟きに、こちらも小声でぽつり、と呟いた]
─広間─
[あの後ずっと寄り添うようにクロエの傍に居て。
時折聞こえる足音や話し声に耳を傾ける。
新たに人がやって来るのに気付くと、耳を向けるように顔を動かした]
…せん、きょー、し…。
く、でん…。
[声は小さく、近くに居るクロエ以外に届いたかは分からない。
聞いたことがある、と言うような響きを含んで居た。
こてりと、首が傾いだ]
[内容までは聞こえずとも、密やかに会話を交わすユリアンとハインリヒに何かを感じて]
……エリ先生は悪い人じゃないですよ。
[キツめの視線を投げ、低い声で言う]
[反応する声があるとは思わず、声の主であるユリアンをちらと見て]
偶然、だといいんだけどな。
[そう言って、思い出したように]
人・場所…そして、時…か。
御伽噺だと思ってたんだけどな。
[揺れるターコイズグリーンの輝き。]
(スニプル村、ゲルダ……。
最初の協会の勤めを終え、宣教師として初めて派遣された村。 そこで居合わせた一際熱心な女性、その傍らの吸い込まれそうな碧を持った少女、少し醒めた所があったか……、その名が……)
その眼は、もしかするとあの小さかったゲルダちゃん?
[キツめの視線と、低い声。
それを、真っ向から受け止めて]
……そんなん、俺、知らないし。
少なくとも、今のこの状況で、教会関係にいい印象抱けるかよ。
元々、俺は『陸』のカミサマなんて、信じてねぇし、信じる気も……。
[不意に、途切れる言葉。微かに眉が寄る]
……ねぇし。
[それでも、否定の言葉は、最後まで紡いだ]
[ふるるっ、と首を数回横に振る。
何かを振り落とそうとするかのように]
……人、場所……時?
なに、それ?
[それから、ハインリヒの方を見て、不思議そうに瞬いた]
[ゲルダの咎める様な声に目を向ければ、その視線に少し驚いて]
いや、そいつが悪いやつだとは思ってないさ。
ただ、教会ってやつが気に入らないだけで。
[あまり表情を変えることなく、思った事だけを返した]
あぁ…
[ユリアンの不思議そうな視線に気付いて、少し困ったように笑う]
オレの母親が子供のころ言ってた…御伽噺のようなもん。
人と、場所と、時、それが揃うと悪いことが起きる、って。
[どこか懐かしむように]
だから母さんはよく言ってた
「お前は陸に行ってはいけない。怖いものが居るから。
ここに居れば揃うことはないから」
って。
うちの母親も陸の宗教に影響されてたらしいから、なんか関係あるのか、ってな。
……っ、
はい、そうです!
[ぱぁ、と眼の輝きが強まる。
当時は聞いてもよくわからなかった教義。母に連れられて行く楽しみは宣教師当人であったなんて――表には出すまいとしていたけれど。
年を経た思い出の美化もあってか、向ける眼差しには憧憬の色が混ざる]
覚えて頂いていて、光栄です。
でも、エリ先生、どうしてこんなところに……。
そうですね……、協会とは言っても一枚板というわけでもありませんし。
細かいところで様々な派閥に分かれていたりもするのですよ。
なので、その協会という存在を毛嫌いするのは分からないでも有りません。
ただ、根本のところでは同じ教えであり、土地の神も我が主と身を同じにするものなのです。
[諭すわけでもなしに呟く]
[そんな表情も束の間。
ユリアンの言いように、不機嫌を露にして]
神様云々言って私達をここに押し込めてるのは、『水面の民』の自衛団長じゃない。あんた達のお仲間。
教えをどう受け取るかは、その人次第。
先生自身を知りもしないくせして、短絡的じゃない?
人と、場所と、時、それが揃うと悪いことが起きる。
[小さな声で、復唱して]
……今、それが揃ってる、とか。
ない、よなぁ……。
[笑い飛ばしたいところではあるけれど。
自衛団長から聞かされた話と合わせると、それも苦しくて]
……なんか、頭、煮詰まってきた。
外の空気、吸ってくる。
ふぅん…
[エーリッヒの呟きを聞くともなく聞いて]
同じ教え、ね…オレにはそうは思えないんだがな。
少なくともオレが信じてるのは水の神と漁の神くらいだ。
教会だの神の御心だの、そんなもんは…
オレは信用しない。
[最後の一言が少しだけ勢いをなくしたのはたぶん気のせいで]
[ゲルダの方を見直し]
そっか、あの……。 こんなに大きくなって、すっかり見違えてしまったから和から無かったよ。 随分と綺麗になって。
ここには、教えを広めにきたのだけどね、来るなり騒ぎに巻き込まれたようで。
これも試練というものなのだろうね。
……ないと思いたいね、オレも。
[だけど現状を考えると否定もしきれるものではなくて]
ま、考えてもしょうなないさ。
御伽噺だろ、ただの。
少し気分を変えてくればいいさ。
急に色々あったしな。
[脇を過ぎ外へ出て行く男を見遣り]
そういえば、皆の事をまだ知らなかったな。
よかったら名前だけでも教えてもらえると嬉しいよ。
わたしもここで監視が必要だそうでね、しばらく一緒に過ごす事になるようだから。
[エーリッヒの諭すような言葉には、軽く視線を向けるだけで。
不機嫌さを露にしてくるゲルダの様子に一つ、瞬く]
……なぁに、ムキになってんだか。
外から来た宣教師がどんなヤツだか、俺には興味ないよ。
別に、知りたくもないし。
[微かな苛立ちを込めた声で言い放つと、広間を後にする。
自衛団長が呼び止めるなら、蓮を見てくるだけ、と素っ気無く言って、そのまま外へ]
─広間→集会場・近辺─
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