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だいじょうぶですよ、ゼルギウスさん。
[気遣うような視線を見せるような彼に、微笑んで見せる。]
[ただ見る人によっては、その微笑の下にちょっとした不機嫌が隠れているのが分かっただろう。]
[この人にとって、わたしは誰かの代わりなの?いらいら。]
あなたなりのチェックね。
自分の存在という大駒を使ってまでの。
あのナイフ、人ならば効かない、人狼ならば傷つける。
…どうにかできるかな。
でも、やらないと。
[ベアトリーチェの声に刃が動きを止める。
何をするきだろうか。
だが腕から伸びた刃の切っ先を、彼女が握れるように渡す。
注意ぶかく探りながら。]
[差し出される刃を受け取るべく手を伸ばす。銀の鎌。きれいな刃物。]
[わたしの体が逃げよう、離れようと叫ぶのを、必死に押さえ込む。]
[表面上、何事でもないかのように、鎌を受け取った。]
[わたしは鎌を見つめる。一見躊躇っているように。]
[この鎌は、わたしを傷つける。イヴァンのことは今彼女自身が譲歩したので、もうだいじょうぶ。]
[だけど、この新しいチェックは、かわせない。]
[誰かに無理やり突き立てたとしても、人間の証明をしてしまうだけ。身代わりにはできない。]
[チェックメイトなんだろうか。わたしは半分覚悟を決めて、刃を振り上げ。]
[まっさらな、波立たぬ水面に滴が落ち波紋を広げるように]
[ベアトリーチェの声がゼルギウスに届き意識を戻させる]
……ベア、タ?
[自分でやると、少女はそう告げた]
[最初理解出来なくて]
[ウェンデルに首筋を触れられたまま、ゆっくりとした動きでそちらを見た]
ねぇ、どうしても、となったら、この人はわたしが連れて行く。
あなたの獲物でしょうけど、ゲルダさんは残ってるし、我慢してね。
貴方だって誰かから奪おうとしているのではないですか。
彼女を護るために。
彼女が人間であると証明出来ない限り。
人狼が、滅びない限り――いないと証明出来ない限り。
終わらない。
[淡々と言葉を紡ぐ]
私は、……ウェンデルです。
[拒絶を含む声]
貴方の弟じゃない。
彼女も、また。
貴方のものじゃない。
違うものなのに「また」奪われると思うことすら、貴方の妄想では?
貴女はどう思いますか。
ベアトリーチェさん。
[まるで刃の事など見えていないかのように、問う]
代わりでしかないことを。
[指先に微か、*力が籠められた*]
残念だが。
[手を離すと、腕に纏った光後ごと刃はすっと消えた。]
触れていないと、形が作れない。
そこまで万能な代物ではないからな。
[防御にかんしては万能でも、攻撃には制約があった。
離してでも使うことが出来れば遠方から操ることも出来、より殺しやすくなっただろう。
なにより、危険視している子供に切り札を渡すほど、愚かではなかった]
[あの人はわたしに弟を重ねてる。]
[べつに良いよ、わたしはそう思う。]
[だってどうあれ人狼であるわたしに協力してくれるんだから。]
[でもここでそう答えるわけにはいかないよね。]
[「それでも構わないです、側にいてさえくれれば。」]
[ちょっと健気過ぎるかな?関心が薄い様に思われるかも。]
[「…誰かの代わりは嫌です。…わたしじゃだめなんですか?」]
[うん、これでいこう。彼の心理を否定しつつ、でも彼の心象を悪くすることなく、むしろ保護欲をそそる言葉。]
[上出来、さすがわたし。恥ずかしそうにしなを作ることも忘れずに。]
[よし、俯いてさも恥ずかしそうにして、せーの…]
わたしも、あなたの弟さんじゃありません。
[…?]
そんな気持ちでわたしに優しくしてたんなら…大きなお世話です。
[あれ?ちがう、こうじゃない。]
[恥ずかしがってる演技ができない。肩が震える…目が熱い。]
[わたしは大きく深呼吸する。こみ上げてくる嗚咽をそれで無理やり押し殺して、ナターリエに向き合う。]
仕方ないですね。
[言ってしまったものは仕方ない。とりあえずこっちをどうにかしよう。]
[これで…、わたしがこの後あの銀の刃にかかって死んでも、彼にかかる疑いが少しでも減ればいいんだけれど。]
体から離せないなら、仕方ないですね…。
[わたしはもう一度言って、彼女の腕を、その先に形作られた刃を持つ。]
…。
[躊躇い。自分は人間だけど、能力を信じきれていない、という風に映るよう。]
…なんで、この騒ぎの最初に、この力で全員調べなかったんですか?
そうすれば、きっともっと少ない犠牲で…
[時間稼ぎ、悪あがき。この間に、何か手を考えなきゃ。]
あの子を護れるなら、他なんて知らない。
今度こそ護って、生かしてやるんだ──。
[頑なな意思]
[蝕まれた精神は癒されることなく]
[妄執した事柄のみを実行しようと言葉を繰り返す]
[拒絶の言葉]
[絶望の色]
[ウェンデルがベアトリーチェに問うた言葉に]
[一縷の願いを乗せて真紅がベアトリーチェへと向かう]
[けれど、返ってきた言葉は──]
[小さな叩音以外は響かせず、そっと室内に入る。
ナターリエの持つ刃。特異性を感じさせるそれに、彼女もまた力を持つものだったのかと悟る。
ゆっくりと進み、ゼルギウスから手を離したゲルダの傍に立った]
………。
[ゼルギウスの声。過去という名の鎖は、彼にもまた。
それを否定する青年。朱花を抱いた彼は毅然と。
そして。肩を震わせる少女]
彼にできる、ここまでが精一杯。
わたしが人狼だと明かして、その上で彼に「だまされる方がわるいのよ!」とでも言えば、彼は多分安全。
でも、わたしもまだ諦めたわけじゃない。そこまではできない。
…人狼ってツライなぁ…。
[膝を突くゼルギウスをじっと見つめる。
言葉は掛けない。今掛けられる言葉は何も無い。
一連の出来事と過去を重ね合わせていたのは、自分も同じ。
刃に手を伸ばす少女に視線を転じる。
これまでとは違う違和感を感じた。その原因は知らず。
ただ、何かが起きそうだと、右手で冷たい金属に触れる。
柄にではなく、その鞘ごと握るように]
もし私が狼なら、狼の牙を斥ける者など、真っ先に消えて欲しいだろうな。
ゼルギウスも言っていたな、そう。
なにか考えがあって、身を隠しているのではと。
私がそれだ。
あとは…あの毛玉。
あれがなければ、結局は私も自信の身を証明できず、誰かに陥れ、殺されていただろう。
[じっと、ベアトリーチェを見つめながら。]
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