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ええ、わかっています、よ。
正直、治癒してもらって助かりました、から。
――イヴァンさんを送ることができたらマテウスさんも逃げ切れるかもしれませんけれど……
難しい、でしょうね。
[小さな声で返しながら、気にしないでください、と告げた]
[ゲルダの言葉に、ゼルギウスとイヴァンを交互に見比べながら]
どっちかが〜……、犯人なの〜……?
[この場の状況はそういうことなのだろう、少なくともそれ以外で争う理由が考えられない。
そう考えた場合、自分はイヴァンが犯人以外でゼルギウスを襲う理由が結局は思い浮かばず、
その二択ならば、選ぶ相手は決まるだろうか]
うん、その火傷はオレがやったよ。
[ゼルギウスを心配する輩に見せる表情は
けろりとしたもの。
――ゼルギウスが、自分が犯人だ、と言った、なんてことは知らないから]
[大きく息を吸い込んで。
互いに互いを犯人だという二人を交互に見る]
どっちかは、持ってる可能性が高いってことだよね。
『秘宝』
[探るように翡翠が光った]
[他に気付かれぬように、小さく頷く]
イチかバチか、だが、エーリッヒ殿が、他を守ろうとしているなら…彼自身を送ることは可能かもしれぬ。
…もし反省房で、鉢合わせたら、其方が苦労しそうではあるが、な。
[イヴァンの方へと足を向けると、したぱと尻尾を振って]
ご主人が犯人なはずは無い。
ボクは信じてる。
[金の瞳は周囲へ向き、宣言するように言葉を紡いだ]
[おっさんとゼルが弱ってる…。
でも今のあたいは封じ込める氷を使う事は出来るけど、癒し手にはなれねぇ。
“あっちのあたい”なら、癒す力もあったけど……。]
何か、頭痛ぇ…。
[くらくらするのは、考えすぎだからじゃねーぞ。いやそれもあるけどさ。
水と炎がなんかやってるせいで、あたいにもちょっくら影響出てきてんのさ。うぅぅ。
こんな状況じゃ、まともに物考えられねぇかもしんねぇ。]
オレじゃないぞ?
犯人はゼルギウスだ。
[周りの言葉に やっと少し状況を把握したようで。
エーリッヒの言葉に 頷いて少しきょとりとした。
ぽたり 水滴が 落ちる]
ゲル〜……
[どちらが犯人であれ、また彼女に無理をさせることになるだろうことが、心苦しく、
きゅっとゲルダの手を握り]
ゲル〜……、力になれなくて……、ごめんなの……
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