情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…うん、俺はまだ大丈夫。だけど…
[ふと思い出すのは、幼子が機械竜に向けた笑み。ゆっくりと膝を折り屈み込む]
でも、ユルがね、壊れてしまったんだ。
[彼女とユルは友達だと、言ったから。そう伝えた]
『聖魔の剣』は任せます。
場合によれば――…それを持って、行って下さい。
[誰と、何処へ。そんな事は言わなくても伝わっている]
結界の印は最初の一つを心の力で壊せば、後は連鎖的に。
ただし、多少の衝撃は覚悟して欲しいかな。
[ザム爺とブリジットじゃない、ベアトリーチェは論外だ。
エーリッヒは昨日の時点で無かった。ナターリエも…おそらく違うだろう。ならば。
琥珀が伝えたのは、影輝と精神のそれ。]
…あった。ノーラだ。
持ってやがる。
[剣をと、囁いて。]
アーベルは自由に。
オティーリエは二つに分かれたいんだったな。
さぁて、王には王の深い考えが、って奴かね?
ザム爺に神斬剣が。エルザに聖魔剣が渡ったのだって、その辺に居たから適当に押し付けたんかもしれないぜ?
[へらり、笑いは常のものに戻る。]
どちらもお前さん、って結論じゃ収まらないんだろうな。
…さて、今は?
そいつを使って叶う願いか?
[一歩、近づく。距離は大分近い。]
―東殿・氷破の部屋―
一応、あまり干渉が大きくない術式で、フォローはするけれど……
今の封術式よりも、効果は薄れると思っておいて。
霜柱でも良いなら、もう一度掛けるけど。
[ザムエルにはそう答え、今度は二竜へ改めて見向かい]
あの仔……アーベルの瞳は、"こころ"を覗き見るの。
それを抑えるために、私が封印のレンズを作って、彼に与えたのだけれど……
眼鏡を掛けていない状態……赤紫の瞳を見つめたら最後。
彼の精神術――例えば、動くなとか、眠れとか。
精神に直接作用する術を掛けてくるだろうから。
[困ったように、精神竜の目に関する情報を伝えた]
[アーベルの声、どちらの言伝にも軽く頷くような気配をみせた。
問題があるとすれば。]
荒事になると手が出ないんだがな…。
[さてあちらはどう出るか。]
―東殿/氷破の部屋―
[それは誰かの、または何かの瞬きの瞬間だった。夢とも言えぬ一瞬の意識の空白を渡り、青年は氷破の部屋へと現れる]
――…動くな!
[窓を背に、既に赤紫の瞳が室内の三竜を見つめる]
まだ?
でも、だいじょうぶじゃ、なくなっちゃう?
…だめだよ?
[心配げな様子を隠す事無く、
眼の高さが近しくなった機竜殿へと真直ぐに視線を向ける。]
――ユル、こわれちゃったの?
…どうして?
[告げられた言葉に、幼子の眼が僅か驚愕に見開いた。
短期間と謂えど幼子にとって、あの小さな機械竜が友で在ったのは事実。
元々変化に乏しい筈の仔の表情は、機竜殿の言葉によって間違いなく消沈していた。]
…また、やすんだら、げんきになる?
いや、霜柱は勘弁してくれぃ。
老体に冷えは聊か辛い。
[ブリジットの言葉にゆると横に首を振る。僅か苦笑が漏れた。続くアーベルの力についてを聞くと、難しい表情となる]
”こころ”を見るとな?
…流石は精神の竜と言うことかの。
かなり厄介じゃのぅ、それは…。
赤紫の瞳を見ねば良いのじゃろうが…。
[相手が見せようとしてくるのならば、難しい話であろう]
……泣きゃいいのに。
泣けるんなら。
吐き出さなけりゃ、いつか、崩れちまう。
< 乱雑な口調とは裏腹に、仔を愛しむ母に似た、
しかし寂しさを帯びた様子で微笑を浮かべる。
紡がれる言葉に眼差しは揺らいだ >
影は、影。
丘の螢火より生まれ、旧き記憶の覆いとなるだけのもの。
それに己はないのだから二つの願いは同時に叶う筈もない。
己が在ると識らなければ、願わずにいられたんだろうに。
< 其処で一度、言葉を切る >
―東殿・氷破の部屋―
――!
[その刹那。咄嗟に眼前へ、氷の壁のようなものを作り上げる。
封印のレンズと同じ理論で作り上げるが、いかんせん急ごしらえなそれは。
完全に赤紫の瞳を遮断することは出来ないだろう。
三竜を覆うように氷壁を作り上げるも、あとはそれぞれの、それこそ"精神"次第か]
[突如として響く声。反射的にそちらを見るは幸か不幸か]
アーベル…!
[現れた人物を察し、次いで思い出す今までの会話。極力視線を合わせぬようにずらし相対せんとす]
「こころ」をねぇ……。
[ブリジットの説明に、ナターリエが思いっきり不快な表情をあらわにした]
まるで、服を着てるものの下の裸を覗くようなもんじゃない。
盗撮とかその手の類ねぃ。
いやはや。
変態趣味では、一歩負けましたねぃ、大地の。
[おどけた顔で、思いっきりバカなことをザムエルに言った]
―――ま。それはともかく。
[そして、すぐに真剣な表情に戻ると]
ブリジット。
見つめられたら、なのねぃ?
こちらが、相手の目を覗き込む必要性すら、無いと。
うん、ごめんね。ユルは俺を守ろうとして壊れちゃったんだ。
[詳しい話はしない。けれど嘘もつかない。沈んでしまった幼子の頭を生身の右手で撫でる]
治してやれたらいいんだけど…駄目かもしれない。
[ぼろり、と腐食したメタルの欠片が床に落ちた]
[はたして、先ほどあげた疑問は、答えを聞くよりも早く、結果を知ることが出来た]
[―――ぴき]
[それは、アーベルの力のせいなのか、それとも、ブリジットの力の余波か。
ナターリエの体が、凍らされたように重くなる]
……まずったかな。
今は、ただ。知りたい。
影で在りたいと思ったのは、属に縛られていたからか。
己で在りたいと思ったのは、彼女を写していたからか。
己が分からない。
< 近付く生命の竜へ、鎖を巻いた手を差し伸べる。
奪うならあっさりと奪えよう >
……いっそ、剣など壊れてしまえばいい。
そうすれば、きっと、理も乱れ、この影から解放されるのだから。
< 何時しか、口調は写しとは異なるものになる。
歪な願いを受けた聖魔の石が、軋むような高い音を鳴らした。
それはまた、神斬の石にも届こうか >
……エーリが、あやまることじゃ、ないよ?
ユル、えらかったんだね。
エーリが、だいじょうぶなら、ユルもよかったんだよ。
[頭へと触れる手を拒む事無く、仔の視線は真直ぐに機竜殿へと注がれたまま
告げられた言葉にはふると一度小さく首を振った。
友のした事が間違っている等と思わぬ、況してや機械竜にとって大事な者の危機で在ったのだろう事を思えば尚更。]
…だめ、なの?
[落ちた欠片に気を取られたか、視線が床へと下る。
何事かと機竜殿を再度見上げ――仔は何を思ったか、欠片を拾おうとしゃがみ込んだ。]
―東殿/氷破の部屋―
[封印を司り、青年の目を押さえるレンズを作っていた氷破の部屋。彼女が目覚めていたならば一筋縄ではいかないのはわかっている。
だからこそ、力そのものを押さえる腕輪と、一定の力の操作をする指輪を外してきたのだから]
――…っ!
[氷壁へと隠していた鱗を投げつける。青い光は同質の氷となり、高く澄んだ音を立ててぶつかり合った]
…んで…剣は…結界の中じゃ?
[それもまた、共鳴と呼べるのか?剣の力を負の方向に受ける身体が、床に崩れる]
ベアトリーチェ…離れ、て…
[触れること能わぬ力ある剣の呪いに等しい波動、傍にあるだけでも幼い竜を害するかもしれない、と]
…っ!
[機竜殿の声にか、びくりと肩が跳ねる。
苦痛げな声に対する困惑と、心配が入り混じる眼で幼子は相手を見やった。]
――エーリ、だいじょうぶ?
だれか、よんでくる?
[霞む視界に、翠樹の仔が、崩れた欠片に触れようとするのが見えた]
触っちゃ、駄目だっ!
[声は弱った者とは思えぬほど大きく、空気を震わせた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新