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故郷って……。
[何となく目付きから曰くありげな匂いでも感じたんだろうか? と思いながらも、乾いた笑みで返答しておく。「へ〜そうなんですか〜。それはまた奇遇ですねー」
……日和っている台詞である。
そんなことを言ってる間に、スタスタと歩いていってしまうゲルダの後をあわてて追いかけた]
―食堂―
…あらま。
同調切ってたの、正解だったかしら。
[碧龍の言葉に頷きながら食堂に入る。
ブリジットの腕に抱かれている使い魔に苦笑した]
アーデルさぁん。
私もお弁当お願いします。カスティ風だと嬉しいなぁ。
[まず済ませるべきことを済ませてからと使い魔はまだ放置。
寮母のところへと注文に行った]
む…導師…マテウス導師?
[なんだか寮母に一直線な導師に少し驚きながらも]
試験参加者…時空学科のナターリエです。
そういえば、何時頃始まるのですか?
[なんて質問をしつつ、食堂に来る面々に挨拶しつつはじまるまではしばらくここでのんびり。ペアについてはライヒアルトが一人でするのなら無理強いもせず誰かを誘うし。また誘われたりもするのか。はたまた自分が一人でなるのか。もしくは籤で決まるのかもしれない。ようはその場の*成り行きなのでしょう*]
『はいはい、心配しなくても作ってあるわよ』
やたっ、さんきゅー。
[他の生徒への対応合間に、寮母は作った弁当を男へと差し出す。
それを嬉しそうに受け取り、傍の空間を手で軽く切る仕草をすると、現れた裂け目に弁当を仕舞い込んだ]
あ、そうだ。
アーちゃん、これ茶請けのお裾分け。
すっげ旨いから食ってくれな。
[開いた裂け目から別の袋を取り出し、寮母へと渡す。
買い物の量が多かったのはこのためでもあったようだ]
ほれ、お前ら。
のんびり構えてないでペア組む相手探せよー?
時間は有限だぞ。
[用事が終われば、食堂に集まっている試験参加者にそんな声を投げかけたり]
[ゲルダを追って食堂までやってくれば、そこには参加者がずらりと顔を並べていて、思わずごくりと固唾を飲んでしまった。
そんな見た目とは裏腹の小心者属性を表に出している間に、ゲルダはすたすたと挨拶に回っている]
あ、ちょ……。
だぁ! 本当にマイペースだ!
[まだヒリヒリ痛む肩を擦りながら、自分も中に入っていく]
ドモ。ドモ。ゼルギウスって言います。ドモ。
[死ぬほど腰が低いが目付きは「こいつらが俺の足元に跪く奴等か……」とも見えなくもない]
ん、ああ。
開始はペアを組み終わってから、ってのが基準なんだが。
そうだな、遅くても後2・3時間後には始めたいところだ。
[ナターリエからの質問には現在時刻を確認しながら答え。
その間、碧の異界龍はナターリエの盟約龍と情報交換しているやも]
[寮母の心得ているという顔に嬉しそうに笑う]
そうだったわ。
私もペア募集中なの。月闇4年のカルメンよ。
[視線を巡らせればゼルギウスと絡みもするわけで]
ゼルギウス、貴方はもうペア組んでいるのよね。
名前と顔はちゃんと覚えておくわぁ。
[誤解したのかしてないのか。
イイ笑顔になって自分の唇を指で押さえた]
ま、他の学科について詳細に知ってるってのも、そんなにいないだろ。
[ナターリエの内心にはやっぱり気づかず、さらりと返し]
……んー。
どうしても、二人組でないとまずいんかねぇ……。
[導師の言葉に、ぽつり、と呟く。
ナターリエとのやり取りに、思う所全くなかったわけではないのだが。
やはり、自分は一人が気楽、と思える質で。]
10人目、次元学科1年 ベアトリーチェ がやってきました。
へ? 何で知って……?
[カルメンの言葉に「???」とハテナマークを頭上に飛び散らせながら、も何とかそれを表に出すことなく]
い、いや、その、お互い危険なことをなるべくせずに頑張りましょうっていう挨拶なんで……。
[と、彼女の唇に当てられた指を見て、ちょっとドキマギと胸を高鳴らせた]
■氏名:ベアトリーチェ・アレッサンドリ(Beatrice=Alessandri)
■学科・学年:次元学科一年
■種族:ハーフエルフ
■取得魔法:次元魔法、精霊魔法
■その他:小柄なハーフエルフ。
多少引っ込み思案な性格。
ちょこまかと校内を歩いていたり何もないところで転んだりする姿に和む人がいるらしいとの噂あり。
精霊魔法の資質もあったので学べるのなら、と言う理由で選択したらしい。
[猫をナデナデしつつご飯を食べていると、さらに食堂へ数人やってくる。
寮母へ一直線な導師に、はぁと嘆息しつつ、ゼルギウスの下手に出てるように見せかけて侮蔑を隠しきれていない目つき(激しく誤解)に、]
(むむむ、あれは油断を招く作戦なんでしょうか。
ふっ。でもその「こいつらが俺に足元に跪く奴等か……」とでも言いたげなギラギラした視線は隠しきれていませんよ!)
[誤解、どんどん加算中。]
一人でやるってならそれでも構わんけどな。
けど、ペア用で色々組んであるから、やるならそれなりの覚悟はしとけよ。
[ペアを組むのがめんどくさそーなライヒアルトには、許可しつつも忠告を入れる]
「にーちゃんの場合はペア組んだ時の動き方学んだ方がええ気もすんねんけどな」
[にひ、と碧の異界龍は口端を持ち上げ、面と向ってそんなことを言ったり]
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