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燃やすのも建設的ではなさそうですね。
生木は燃え難いし、内側が燃えたら元も子もないですし。
[言葉を紡ぐ前、空咳のような咳を吐いて。]
必要?
えーっと、剣の方でしょうか。
それでも、この茨は切れそうにないですね。
[それ以外にその剣を役立てるという機会は、
元が人を殺すためのものとなれば、
今、思い浮かぶはずもなく。
今はいらないのでは?と、言葉裏に告げた。]
―大広間―
[杖の先に小石が当たる。後で茨があるらしい声に、慎重に先を探っても、それらしき物に当たることはなかった。先をいくエーリッヒが配慮してくれているのだろうと、まだすっきりしない頭で考える]
人?
[気配がした。>>169のエーリッヒの言葉に首を振る]
大丈夫よ。私、遠くから来たの。知ってる人なんて、いなかったから。でも、私も忘れてるのかもしれない。
…お大事にね?
[そうとしか言えなくて、二人の後ろをついて進む。
蔓に覆われた壁、錆付いた扉。鋭い棘に、手も出せなくて。]
…いらないんじゃないかな?
だって、それ…
[学のない自分にも、そこにあるのは何かを傷付ける為の道具だと解った。
ふるふると首を振ったのは、それが必要になる状況が怖いから]
>>243
……そうか。同じ意見だ。
[いばらが生え、石も散乱しているが、
それ以外に何か危険物がいるわけではなさそうだ。
今のところ]
余計な刺激を与えるものは、持ち込まないほうがいいな。
とすればここにはあとはもう何もなさそうだ。引き返すか。
[そして、その返事に信用したかのようにエーリッヒの肩を軽く叩く。]
君も、大丈夫か。
[軽い咳は見逃していない。
そして、ゲルダにも戻ろうと声をかける。]
[聞こえてくる歳を取った男性の声。ついで、大きな何かが倒れる音と砂埃。顔を大きい手が覆った]
何? 何が倒れたの?
[壊すといった。倒れたものは壊れた。砂埃が口と鼻へ入り込んでくる]
人?
[病気が進行した人だろうと杖の先で足元を探る]
…私も、こんな風になるのかな。
[口を塞いで*座り込んだ*]
>>245
[ゲルダの声に、心の中で…今は、を微かに浮かばせて…]
うん、いらないな。
[その心中を察したようなことを言った。
そして、首を振ったゲルダの頭に手を伸ばして…。]
大丈夫だ。きっと
[しっかり言っておいた。]
うん、そうだよね。
[赤毛の男のしっかりした手が頭を撫でる。
若くして亡くなった父のことを、ほんの少し思い出した。
誰かを助ける為に危険な所へ行くお仕事をしていた気がする。
…なんだか、ほんの少し安心した。]
あ、ちょっと待って!
[いばらの奥、控えめに咲く淡い色の花。
棘に気をつけて、そっと手折る。]
>>250
[駆けて花を手折ってきたゲルダに目を細めた。]
そうか、花か。
どうも棘ばかりを見てしまっていたな。
[そして、ゲルダとエーリッヒとともに大広間へ戻る。
玄関はどうだと聞かれれば、外には出れないと答えるだろう。]
特効薬…
[ブリジットの言葉に、一度口篭り]
…そうだな。
その情報も…手に入ったほうがいいだろう。
[少しだけ…苦々しげに、そう笑う。
問われてもその答えは今は明かさなかったろう、喉元指し示すと、読まれる数値には少し安心したように。
思っていたよりかは…悪い数値ではなかった。]
…4、か。
お嬢さんは…1、なかなか悪い数字じゃあない。
[ブリジットの喉元に手を伸ばして触れようとし、
顔を覗き込むように返せば文句を言われる前に手を放し]
―大広間―
[大広間に戻る。
砂塵はもう落ち着いているだろう。改めて4箇所、ちょうど四方にあるドアの位置を確認した。
念のため、老人が消えた以外のドアも開かないかどうか調べてみるが、どれも鍵がかかっていたり、蔦が……]
………玄関に比べると、ここは、蔦が少ないほうか。なぜだと思う?
[ゲルダや、エーリッヒがいれば問いかける。]
[ハインリヒの声にこくりと頷くと立ち上がった]
一人で戻れるから、大丈夫。
私が住んでいた所は、自然がいっぱいで、石のない道なんてなかったくらいだから、こういうところは慣れてるの。
石は、人じゃなかったけど。
[杖の先に当たる小石を、ゆっくりとかき分け、*歩き出した*]
― 大広間 ―
素直に考えるなら、此方は誰かが使っていたから、
でしょうか……。
先ほどのご老人のように先に目覚めた人、とか。
[ダーヴィッドの問いかけに、答えながら近づくのは、
未だ眠ったままの青年の元。]
ああ、無理に引きずって行かないで。
僕が目覚めるまで、見てますから。
砂埃も落ち着いてきましたし、ね?
[片手を腰にあてている令嬢に、やんわりと告げる。
――急に動き出したからか、
眠くは無いが酷く身体に疲労が溜まった感覚があった。
その調子を悟られぬよう飄々と、青年の傍に腰を落とした。]
― 大広間 ―
戻りましたのね。
玄関はどうだったの――
と、聞くまでもないかしら…
[表情を見れば、一目瞭然か。
ベアトリーチェはハインリヒに任せ、
この青年をどうにかしようとしていたところに制止の声がかかる。]
……なら、…お任せするけれど。
貴方も眠るおつもり?
ミスター・エンツェンベルガー。
[そのままの体勢で見下ろした。]
>>259
うん、そうだ。
ここには誰かいたということか。そして、ドア付近、鍵はかかっているけど、基本開いててもおかしくないような見てくれだ。
やっぱりあの爺さんに話を聞くのが一番みたいだが…。
[ギュンターの消えたドアを見る。]
無理かな。
――…
[エーリッヒの飄々とした様子に
不調まではまだ読み取れなかった。
頸を少し動かして、ダーヴィッドを見る。]
無理?…とんでもない。
話は聞きだしますわ、なんとしても。
閉じこもるなんて、どういうつもりなの。
……まるで
何かに怯えているかのようだわ。
[――ざわり、と胸騒ぎもしたが。]
失礼、エグランティエさん、さきほどの傷は大丈夫かな、とね。
>>262
[そして、その口から出てくる頼もしい言葉には苦笑い。
ただ、怯えているようだ、の言葉には考え込む。]
怯えているとすれば何にでしょうか?
あの老人が何を言ってたか訊いてた人はいますか?
この部屋に最初に来たのは?
……大丈夫ですわ。
棘が刺さっただけって謂ったでしょう。
[手の甲の傷もただの引っ掻き傷だと
腰に当てていた手を下ろす。苦笑いを見れば少しだけ睨む様子。]
私に分かるわけが無いでしょう。
……何となくよ。
人がいれば、人と在りたいのではなくて?
それなのに、閉じ篭るなんて余程だと思ったの。
偏屈な人ならば、その限りではないかもしれないけれど。
……最初に?
[と、記憶を辿り視線を向けた先はエーリッヒへ。]
― 大広間 ―
[ベアトリーチェの後姿に、少し視線を向け、
令嬢の言葉に、玄関の部分は、苦い笑いで肯定を。]
エーリッヒでいいですよ。ブリジットさん。
[見下ろされる形になっても、ニコニコと微笑みは絶やさず。]
えーっと、寝るわけではない、かな。
しいて言えば、休憩です。
[会話がブリジットとダーヴィッドの間で、
指の怪我について移れば、心配そうにブリジットを見やりながら、
密かに息を吐いた。]
え、最初ですか……。
[話を振られるも、少し反応に間が開く。
暫し思い出すかのような時間が、さらに開いた。]
>>264
なるほど、人と在りたい……。
[その答えには感心のため息を漏らす。]
わかる気がします。今も、人とこう話せるから、己は保っていられるのかもしれません。
エグランティエさん、貴女はきっと人の気持ちがわかる方なんでしょう。
[そして、ブリジットの視線がエーリッヒに向かうと、同じくそちらを見る。]
エーリッヒ、君は老人の言葉を聴いたかい?
挨拶と、ついさっき知り合いが石になった……と。
仕事をしなくてはと――これは、その石像を壊すことで。
嗚呼、そうだ。
壊さないと良くないものが生まれると、云って居られましたね。
完全に石にならないと、土に還らないとも。
[思い出した会話で思い当たるのは、伝染病の予防。
けれど、メデューサは既に掛かっているなら、
少なくとも眠りから醒めた人に対しては意味がなく。]
それ以上は、何も。
[医大生として思考を巡らせながらも、
それは表に出さず、緩慢な動きで首を横に振った。]
>>267
確かによくわからないな…。
だが、老人の仕事は石像を壊すこと?なのかもしれないな。
[先ほどから見て、思う。
砕けた石はたくさん転がっているけれども。
人型を保った石が非常に少ないことを…。]
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