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[と、集会所の中から声。
知らない二人の、声だった。
中をのぞいて、二人にも頭を下げる。
と、ギルバートの様子に首を傾げた。]
ギルバートさん?
[一度に現れた二人の人物に目を丸くした。
次に、少年の年恰好を見て、調書と見比べる。
8歳…リック…リック・G・グラハム…!?〕
ああ、済まない。
人が増えたから驚いただけだよ、うん。
[あからさまにごまかしと分かる下手な言い訳]
芋が焼けてる。みんな、食うか?
―集会所・会議室―
[デボラ以外にも人がいたことに気付く。リックやカミーラに向かって]
あー。えーっと。怪しいもんじゃないぜ!
[充分怪しい。]
いや、無理矢理連れてこられたんだ。来たくて来たわけじゃなくて……。
だからそのうち家に帰るから気にしないでくれ。
[デボラが向かった先を見た。知らない男が二人。そのうちの一人に頭を下げられてどぎまぎした。ぽりぽりと頬をかく。豪快に腹が鳴った。情けない顔をする。]
―集会所 入り口―
……そう、ですか。
[ギルバートの様子に、しかしそれ以上突っ込まずに。
彼は、自分のもらった調書を開く。
年齢、文字。
名前を考える。
特徴の書かれたもの。名前はすぐに分かった。
頭の中に、名前を叩き込む。
そうしてしまいこむと、また一口、かじった。
窓辺の女性が振り向いたのを見て、微笑って、軽く頭を下げる。]
[軽く手を挙げて、その場に居合わせた面々に、冗談めかした自己紹介をする]
あー、はじめまして、だな。オレはギルバート。あんたらと同じ容疑者らしい。ま、ヨロシク。
[巧く笑えたかどうか、自分でもよく分からない]
[調書と見比べてしばらく考える]
ええと、デボラ、ミッキー、カミーラ、だな。あとハーヴェイ。
で、君が(と、少年を見て)…リック。
[雑貨屋を後ろに。いつもの寄り道をする気が起きずそのまま集会所へ向かう。
海から吹き上げる風に何やら香ばしい匂いが混じっているような]
―集会所 入り口―
こんばんは、ハーヴェイさん。
[芋を手に、窓を向いているハーヴェイへ少し挨拶]
ぼっぼくはっ!
じゃない。俺は坊やなんかじゃないぞ!
それにヨウギシャって何だよっ!
あっ…
[容疑者という単語で何となく状況を思い出す。]
[声をかけられ、振り返り。
芋を持ったまま微笑って会釈する]
こんばんは。
あ、芋をもったまま、失礼。
[先ほどまでの様子など見せぬような、笑顔で。]
まあその…芋でも、食ってくれ。
[ぎこちない優しさで、リックに新聞紙で包んだ芋を差し出す]
熱いから気をつけて。あ、ミッキーも食う?
焼き芋、ですか?
暢気ですね…
ハーヴェイさんがそんなにニコニコされていると、まるで物騒な事件なんて何も無いみたいです。
[続けて何か言おうとしたところで
集会所から腹の虫の音が聞こえたような気がした]
>>217
空いてるに決まってる!
ご馳走されるものならなんだって食うぜ。
ほら、二人も来いよ。腹減ってねえの?
……容疑者? ばーさんが?
[首をひねりながら外へと向かう。焼き芋の良い匂いが漂って、思わず鼻がひくひくと動いた。]
―集会場会議室→集会場入り口―
[ 外は寒い。が、寒さなどこの男に何の意味があろうか。焚き火の傍に寄ろうともせず、平然としていた]
ギルバートかあ。俺ミッキー。
その紙、何?
[調書と自分を見比べてるギルバートを不思議そうに見た。しかしその問いは焼き芋の前に霞のように消え去ったらしい。]
勿論勿論食う!食う食う食う!
たった今俺、お前のこと好きになったぜ。いいやつだなギルバート!
[ネリーとユージーンを見て軽く手を挙げる]
よう。こんばんは。
人、集まってきたな。じゃ、もっと芋焼くか。…食うよな?
[答えを待たずに、みんな焼き芋を食べるものと決め込んで盛大に芋を焼き始める。
焚き火の炎が高く上がる]
―集会所 入り口付近―
こんばんは
[ユージーンにも会釈をして]
おれは、皆をわらわせるのが仕事ですから。
楽しい世界をお見せするのが、おれたちがこの村に来た理由ですし。
そう思っていただけるなら、至極幸い。
[にこりとネリーに笑った。
そして、聞こえた音に、中をまた見る。]
[焼き芋を受け取り、かぶりついた。一口で半分がなくなる。うっとりともう半分も口の中に放り込もうとしたその時、聞きなれた声がした。振り返る。見慣れた緑のおさげ髪。]
……あれ、ネリーまで。何しに来たんだ?
あ、そうか。親父帰ってきた?
ようやく家に帰れるのかな。
ああ、おれはハーヴェイといいます。どうぞよろしく
[微笑って頭を下げる。
それから、壁にもたれかかるように、*芋を齧った*]
−集会所前・ギルバートの焚き火−
[懐から出した小枝を器用にやぐらに組んで、薬缶を吊るす。しばらくすると甘い香りがたち込めてくる]
おっといけない、婆としたことが。杯を持ってくるのを忘れていたよ。
子ども達、そこの棚から適当に飲むものを持ってきておくれ。
皿もあったほうがいいかもしれないね。
それと、人魚の姉さんも連れてきな。
[リックたちの反応は何食わぬ顔で聞き流し、のんびりした口調で仕事を言いつける。
最後はカミーラを指差して、悪戯っぽくくしゃりと笑った]
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