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[口伝と言う言葉を聞いたのはいくつの時だったか。
あまりに幼くて覚えていない。
浮かぶのは何故か、両親の顔]
……んー……。
[周囲の話に耳を傾けつつも、思考は記憶の中へと沈み行く]
[立ち去り際、ハインリヒにはうん、と頷き返し。
エーリッヒには、短く、事務的に名前だけを告げて。
外に出ると、蓮の蕾の側に座り込んで額に手を当てた]
……ったく……何なんだよ、コレ。
あったま、いてぇ……。
[小さな声で呟き、数回、強く頭を振る。
それから、腰のポーチにいつもしまっている葦笛を取り出して。
気を紛らわすように、*音色を紡ぎ始めた*]
いえ、そんな――…
[エーリッヒに会えた喜び とユリアンに向ける苛立ち、どっちを取って良いかわからなくなった様子で。それに、ハインリヒの言も気にかかった]
知人が悪く言われたら、気にするのは当たり前じゃない。
[それだけだと言いたげに。
出ていくユリアンには見向きもしなかった]
[名前を、と言うエーリッヒの言葉に多少ズレては居るがそちらへと顔を向け]
…カーラ、は、カーラ、なの。
え、と……エ……エー……。
…エー、ヒュ?
[エーリッヒの名を紡ごうとして、別の音が混じる。
確認を取るように、ゆっくりと首が傾げられた]
[エーリッヒが向けるのはあくまでも柔和な。
だけど、それにも警戒は崩さずに]
…ハインリヒ。
ハインリヒ=レーヴェ、だ。
[問われたことだけを短く返す]
[人など食いたくはないと]
[そのあり方を否定しようとする度に]
[僅かずつ感じていた痛み]
[少しずつ強くなっていくそれ]
[飢えと渇望]
[今はまだ抑えられるけれど]
[「そんな」と、言いよどんだ様子に]
謙遜する事はないのだけどね、冗談でもお世辞でもないのだから。
[そして、俯けで手を握り締めたゲルダを見つめ]
なんだか、気遣いさせてしまったようですまないね。
[と瞼を閉じて言う]
[視線の先からポツリポツリと名乗りが聞こえる]
カーラさんですね。
わたしは、エー リッ ヒ = ク ライ バー と言うんだ。
よろしくだよ。
[と、手を差し伸べる]
[が、外から聞こえる音色に耳を奪われたか、気もそぞろな様子だった]
あぁ、ハインリヒ=レーヴェさんですか。
よろしくお願いしますよ。 そう長い間でもありませんが、ここで御一緒するのですからそう警戒されなくとも。
とはいえ、余所者という以上の理由は分かりますので、今は仕方ないかもしれませんね。
ま、お手柔らかにお願いします。
エー……ヒ……?
エー、ヒュ。
[改めて名を聞いても正しくは紡げず。
結局は先と同じ音を紡いだ。
手を差し伸べられても視線はエーリッヒの少し左に向けられたまま、気付くことは無い]
[隣でクロエに言われようやくそれに気付き。
差し伸べられた手を握り返そうと、自分の手を宙に浮かせるも、エーリッヒの手にまでは届かない。
右手が宙を彷徨う]
あんたが悪いやつじゃないってのは、そこのゲルダを見てればわかるさ。
信用できるかどうかはこれから、だな。
こちらこそよろしく頼む。
[形式的なものだったけれど、それでも少しだけ警戒は解いた]
[カーラの手が彷徨っているのを見て、彼女のまなこを見つめる]
(光が薄い……、そうか……愛されし者だったのだな)
[彷徨うカーラの手を包み込むようにして言う]
わたしの事は呼びやすいように読んでもらって構わないよ。
名前は大事だけど、全てではない。 大切なのはそれに籠められた想いだからね。
あらためて、よろしく。 カーラさん。
[しばらく彷徨った手はエーリッヒの手に包まれ。
途方に暮れていた表情がようやく笑みに変わる]
うん、よろ、しく。
[瞳こそエーリッヒを捉えては居なかったけれど、微笑みはきちんとエーリッヒへと向けられて居た]
[それから顔を少しずらし]
ハーリ、あの、おと、だぁれ?
[ハインリヒの名を呼び、聞こえて来る音色について訊ねる。
彼に聞いたのは知っているような素振りに聞こえたから]
宣教師…。
[エーリッヒを見て眉を寄せた。
顔を背けていたが、カルメンが名乗るのに視線を戻す]
カル、エーリッヒさんは握手がしたいって。
そちらから触れてあげてください。
[後半はエーリッヒに向けて言い、ゆっくりと息を吸う]
あの音…?
[外から聞こえてくるそれについて問われたのだと気付き、カルメンに合わせるようにゆっくりと返す]
あぁ、あれはユリアンが吹いてる笛の音だ。
ユリアン、わかるよな?
僕は…クロエ、です。
[名だけを短く名乗り頭を下げる。
葦笛に気を取られてる様を装って、再び顔を逸らした]
へぇ。ユーリ、笛吹けたんだ。
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