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─集会場前→会議室─
今日は、おそらくきっと、ネリーさんが処刑されてしまうのに…そうしたら、あなたが本物だったら、何も分からなくなるのに。
−集会場・会議室−
[ローズに手を引かれて中に入り、ハーヴェイとの会話を思い出し頑張って声を出す]
みっ!…みん…な、ぼく、考えたんだ…
[ちょっと俯き始め]
ぼくはやっぱあのオッちゃんが狼だと思う。
名前は、えっと…
[何処かから全員の名前のメモを取りだし]
ギルバートって人。
ぼく、昨日はあんな理由で投票しちゃったけど…。
前に同じ事件に巻き込まれて生きてるって…
どこかでそう聞いたんだっ!
それってさっ!
狼だとおもうんだっ!
[集会所の中から、外まで響く声で、唐突に叫ぶ]
誰がババアだいっ! デボラ姉さんとおよびっ!!
……はっ。いけないいけない。むかしの癖が出ちまった。
若い子達に囲まれてると、自分が歳くったことを忘れちまうねえ。
[後半は照れくさそうに、頭をかきながら]
[独り言の様に、]
そう言えば、シャーロットがギルバートを人狼だと思うと言った言葉は、何をどう考えた末なのかが分からなかったわ。
あたしは、そうは思わなかったから。それはシャーロットが人狼だと疑う理由。
そう、物事が簡単なら良いのに。
カミーラは頑張っていても上手く話せない。カミーラと婆さんがもしも狼側なら、庇われている人は誰にも注目されていないのかも。
こわいな…。
キャロル。
もう一度尋ねるけど、誰に投票するつもり?
そして、デボラやカミーラが偽者なら、誰を庇っていると思う?
オレには、どうしてもネリーが狼に見えてしまって、凝り固まっているみたいなんだ。
キャロルの考えが聴きたい。
─ →会議室─
”答えられない”っていうのは酷いわね。
分からないって言っているのに。
でもあなたを調べて…貰うべきだと思うわ。
あなたは何を考えているのか分からない。
ああ。
[ 深く頷いた。彼女の意図は伝わった。たどたどしいが、理解は出来たと思う。]
なんとなくだがわかったよばーさん。
[ 改めてカミーラに向き直る。相手にわかりやすいように伝えるなどと、まともに考えたこともない。頭をひねりながらなんとか答える。]
俺は、友達が大事だ。
だが、それ以上に、自分が大事だ。
お前は、誰かが大事なのか?
[いきなり人が変わったように演説を始めるリックに驚いた。]
…あ、いや、続けて頂戴。
あなたの言い分を聞きたかったのよ。
人狼は人狼が誰か知っている。
「人狼が誰だと思う?」と問われたら──、人狼は。人の振りをしていても、上手く答えられないかもしれない。
―現在よりも少し前 外―
[リックの言葉を聞く。
子供なりに一生懸命なのだろうけれど、感情的になることなどほとんどない彼からすればそれはなんとも面白く感じられた。
内容は、困惑してしまうものだったけれど。]
それでもおれはネリーに投票をするんだけれどね。
これで、まだ誰かが襲われたら(それは自分かもしれないと思うけれど)、お婆さんがうそつきだ。
そうしたらそのまま、自警団に差し出してしまうのもありだしね。
[それから鐘の音。
連れ立って集会所に戻る。]
─会議室─
ネリーさんは言いました。
墓地は薄気味悪くないのか?と。
探偵をして探したいと───…
[だから、最初ネリーが名乗りあげた時に信じていた。]
こんな事、聞きたくないです。
投票もしたくないです。
けれど───…
[と、ネリーの声に。]
それは、私が人狼だと考えているからですか?
考えが分からない事と、
人狼だと疑う事は違うと思いますけれど。
う、う…
ぼ、ぼく狼なんかじゃないもん…
な゛な゛んでしんじでぐれないんだよ…
[眼は涙でいっぱい]
ひっく、だ、だっで…
へ、へんじゃないが…なんがいも…
おおがみにあうなんでさ…
[一生懸命自分で涙を拭いながら]
だって。
人狼なら。
人間を処刑しても
構わないと思うでしょう、きっと。
でもきっと、あたしはあなたの本意が分からなくて、それで思い違いをしているのかも知れないじゃない。
シャーロットへ投票した人達の中にだって、シャーロットが人間だと知って、投票した人狼が居るかも知れないんだから。
[ギルバートに、]
最初に、婆さんが二番目に名をあげたまま忘れられ掛かっているセシリア。…でも、彼女は目立たな過ぎてちょっと分からない。話してない人が疑わしいのは当たり前ね。
[リックの声が響いてくる。]
あの子、昨日もあなたを人狼だと…投票したのだったわね。どうなのかしら。状況が変化しても新たな考えが浮かばないのは。(それはネリーにも当てはまるだろうが、今キャロルはネリーとユージーンの会話を聞いていない。)
[顔を顰める。
煙草を吸いたくなったが我慢をした。]
―そして今 会議室―
[リックの「ババァ」という口の悪い言葉に、女性は怒っていないようだったが。
中に入って、人の話を聞く。
すでに投票用紙には名前がかかれていたし、
彼はそれをそのまま、箱に入れた。]
[時々口を挟みながらもミッキーとカミーラの交流を見守りつつ、なんとなく外へ向けて声を投げる]
いいかい。サーカスの綺麗な兄さんは確実に人間だからね。
間違ってもあの人にだけは、絶対に投票するんじゃないよ。
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