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ー教会・私室ー
[窓辺に立ち、外を眺める]
静かだな。
[傍らの黒猫が遠くを見つめている]
喜ぶ者、悲しむ者、疑う者、信じる者…
傷つく者、怒る者、夢見る者、愛する者…
[人ならぬ目に映る、命の抱く心の色を数える]
[声をかけられて、ようやく我に返り]
……ああ。こんばんは。
[惚けているな、と思いながらも挨拶を返して。
自分が落ちた原因はどこへ行ったかと周囲を見回す。
アマンダが受け止めて保護してくれた事には、気づいていないらしい]
―Kirschbaum・一階―
[...はベアトリーチェの後から入ってきた]
こんばんはー。マスター。……ん?
[ベアトリーチェの視線を無意識に追った...の
視界にアマンダが映った。
ふい、っと外すのはここ三年間の日常通りで]
[いつもと違うのは...の顔が赤いことだけ]
…そっか、では手当てしよう。
『うん、後でミハエルの様子を見に行こう』
[ずれた答えを気にせずに、そんな事を考えつつ頷いて、ブリジットの手に片手を優しく被せる。
手から手へと流れ出す大地の癒し、育む為の豊かな力]
こんばんは、オト。
酷い扱いするなら、返さないよ?
[振り向かぬまま、もう片手は金緑石を優しく握って言い切る。
乱暴な扱いに怒り気味]
[みょうなところで鋭いベアトリーチェが、それを見遁す筈もありませんでした。じいっとユリアンを見つめます。]
アマンダと、仲直り、したんだ?
[昨日の出来事を知らないこどもの認識はずれていたのですけれども。]
わあ。
[流れ込んでくる優しい力。
その力に癒されて、本来の安定した状態を取り戻してゆく]
ありがとう、アマンダ。
痛いの、なくなった!
[力を注いでくれた手を握り返して嬉しそうに笑い。
ほんの少しだけお礼のつもりで力を込めた]
[怒りを込めた口調に、しばし戸惑い。
それから、ああ、と納得して]
すまない。
……本来なら、もっと大切に扱わねばならないんだが……不注意に過ぎた。
二度と放り投げるような真似はしないから、返してもらえないかな?
それは……『魂の父』が、知識以外に与えてくれた、唯一の物だから……。
[...はベアトリーチェの言葉に固まる]
なっ……!
いいか、そもそも僕とアマンダさんは前にも言ったけど、仲が悪いとかじゃないし……。
[後の方は語気が弱くなる。
鬱屈した思いを抱えた...は腹立たしさ紛れに
ふわりからかうように飛び回る薄紅色のかけらに
よりによって丁度手にしていたふわもこを投げた]
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