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友梨……どうした?
気分でも悪い、のか…?
[鉄錆のような臭いが矢鱈と鼻につく。不快。違和。
だがそれより妹が先と、彼女の横に屈み、身を起こそうと肩に手をかけた。]
[――ぬるり。手が滑って。落ちる。
いつの間にか出来ていた水溜りの水が、洋亮の顔に跳ね返る。]
[桜の木の下に、昨日怒らせてしまった年下の先輩を見つける]
一ノ瀬せ…
[呼びかけようとしたとき、校舎の方から駆けて来る人影が見えた]
あ…あああぁぁ
[声は言葉にならず彼女の目がウミを見る
否、見ているのかいないのか
白く細い指は切りさかれたような服の下に、埋まるよう
ふさぐこともできずに]
うごかないで亘、けがひろがるからぁ…
「おい!天野か!?」
[かけられた声に、人影が知らせに走ろうとしていた、元担任であることに気付いて、再び駆け出す]
先生…!寮で、今…
[人が死んでいる、と告げようとした、その瞬間…]
[寮の方から、駆けて来る人影が見えた。
ほんの少しだけ、
安堵して、そちらへと顔を向ける。
…それが誰かとわかれば、僅か、眉を寄せたが]
…天野。どしたの。
[返す声は低い。
が、その声が途中で止まったのを訝り、同じ方角に視線を送る。
教師のようだった。]
…………。
[声が、出せなくて。
しばし、呆然としていた、けれど]
……ぁ……。
[不意に感じた、違和感。
何かが、近づくような──]
……だめ……だ。
[かすれた、呟き]
寄るな……消えろ!
[鋭い声、それに応ずるように。
駆け抜けた風が、空間を切り裂いた。
近づいていた、違和感も諸共に]
[――妙に暖かいそれは、粘性を含んだそれは、水?
ああなんでどうしてこんなに、]
……ゆ、り?
[今度こそ、しっかりと肩を掴んで抱き起こす。
仰向けになったその瞳からは色が失われていて、制服の左胸は何かにちぎられたかのように穴を空けられ。
其処から、
あかい水が止め処なく、]
―屋内プール―
[そこに自然と足が向いたのは、本能だったのだろうか?]
―――純ねぇっ!!!
[思わず口に出たのは、子供の頃の呼び名。]
[プールの中に早乙女は、浮かんだまま顔を彼女へと向け悠然と笑う。]
『どうしたの?珍しいじゃ…。』
[1歩、近づく。
男が、倒れる。
もう1歩、近づく。
男が、―――斃れた]
なん、
…あかい、
………血?
[とめないと。
その言葉は、声になっただろうか]
いっつ……。
[違和感の消滅を確かめるのと同時に感じる、頭痛。
いまのはなにこれはなになにがおきてじぶんはどうなって。
そんな思考は、長くは続かなくて。
ただ、意識の一部は。
起きた事を至極冷静に──過ぎるくらいに冷静に受け止めていた。
まるで、『自分の中に最初から刻まれていた事』のように]
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