情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―東殿の一室―
[陽が消え、天が隠れ、時が失われて――昼も夜も時間もどこか曖昧だった。心が必要とするだけの休息を得る為に眠る]
………?
[青年が重い瞼を上げたのは、廊下に濃く満ちていく『混沌』の気配の為だった。まだ少し湿り気の残る髪を長い指で耳にかけ、椅子から立ち上がる。
白いシャツの上に掛けていた長衣を羽織り、扉に手をかける]
[ダブルハンマーで道を作りながら進んでいると、廊下の向こうから、ミリィの声が聞こえた気がした]
雷の?
此方は大丈夫ですけど、其方は大丈夫ですの?
[なんとなく。
昨日中庭で声かけられた時に似てるなとか思ったり思わなかったりしながら、やはりダブルハンマーで道を切り開いて、雷と風の元へと辿りついた]
─東殿・回廊─
[気配の下、前方の曲がり角から顔を覗かせる。その先には回廊の幅を埋めるような黒い何か]
誰ぞがまた触りおったのか?
面倒な…。
[ぶつぶつ言いながら砂の翼を背に展開させる。背に現れた翼はその形を変え、うねりとなって黒きものへと襲いかかる。蛇の動きにも似たそれは、廊下いっぱいに広がっているそれの一部を削り取るように巻き付き、締め付け霧散させた。その奥に、見慣れた背が現れる]
ぬ?
エーリッヒか?
< 結界を振り返り、暫し目に映していた。
僅かな間、目蓋を下ろした後、再び揺らめく。
結界の付近には欠片は殆ど居らず、此処では都合が悪い。
蠢く影に似た存在を感じながら、黒布で包むようにして気配をその中に隠し、東殿へと戻る。集団とは、近すぎない位置を保って >
[肩当てから伸びる鎖を掴み、ブンと振り回す。
人の形を取ろうとしていた欠片は砕け、その向こうに居る流水の姿が見える。]
ナターリエ殿。
ええ、私は大丈夫です。
何故急にこんな?
[ハンマーを見て、頼もしいですね、と、少し肩の力を抜いた。]
あ、流水の!
[やって来たナターリエの声にそちらを振り返り。
同時、後ろから迫るカケラ──否、影の如きモノへとロッドを突き出す]
……?
手応え、軽い?
[それを訝る間もなく、次が寄ってきたりするのだが]
―― 私室前・廊下 ――
[ざわりと、薄い影のような欠片が動いた。そのままざわざわと揺れながら薄い壁のように高くなっていく。下手をするとそのまま押しつぶされそうだった]
でええっ!?俺、触ってないよ!触ってないからねっ!?
[誰に向かって言い訳してるのか意味不明です]
それは、私のほうが聞きたいぐらいです……わぁ!
[最後の言葉と共に、寄ってきた混沌のカケラを横殴りに吹っ飛ばした]
ただ。
知っての通り、手ごたえが軽いんですわぁ。
まるで、影を殴っているかのように。
[一応、一時的な暴走状態により、力がありあまっているということは伏せておいた]
風のも、一緒だったんですねぃ。
どう?
少しは自分の思っているままに疾っています?
……って、ああもう、うざったい!
[言いながら、右手のハンマーを変容させて、パイルバンカーのごとく勢いで混沌のカケラを突き刺した]
―― 私室前・廊下 ――
[背後から来た地竜に気付いて、慌てて右手を振る]
あ、ザムエルさん、危ないから近付かないでっ!!
[危ないのは、おまえだ]
―東殿/回廊―
[静かに扉を開き廊下の様子を伺うと、影のようなものが漂っていく所だった。それが十分離れるのを待ち、扉を開けて滑り出る]
……目覚ましにしては賑やか過ぎるな。
[あちこちから聞こえ始めた物音に呟き、レンズ越しの紺碧を漂っていく影の背に向ける。混沌の欠片にしては大きく、けれど攻撃しては来ない様子を見送って、逆方向へと足を向けた]
走り出す覚悟決めて、方向決めようとした矢先に、こいつらに邪魔された、って感じかなっ!
[ナターリエの問いには、冗談めかして答え]
っつか、やっぱり、影みたい、だよ、なっ!
[確かめるように言いつつ、一つ、深呼吸をして]
っせい!
[下段に流したロッドを、不意をつくよに跳ね上げ、返す上段からの一撃でカケラを叩き潰す]
[交錯。
無数の欠片は焔吹雪の如く、辺りを焦がしながら廊下を駆け抜ける。
はらりと散るは影焔。
されど、胸から脇腹への紅鱗は黒く染まるほどに燃え焦げて。]
……さて。
うまく行く、でしょうか。
< 発した呟きは独りにも関わらず、旧き影のものではなかった。
誰に似ていると判断するかは聞いたもの次第だろうが。
“虚実”を誰に告げるべきかと、思考を巡らせつつ、そっと進む >
─東殿・回廊─
[己を削り取られた黒きものは攻撃者──ザムエルへと標的を変え、軟体物を思わせる動きで触手のようなものを伸ばしてくる]
ええい、大人しく消えんかっ。
[素直に聞くたまじゃないのは明白。聞く耳持たず─そもそも耳などないだろうが─その触手はザムエルを捕らえようと目の前で急激に広がった]
砂嵐・小裂陣!
[広がる触手の前に小さな砂嵐を作り出し、近寄る傍から削り落していく。それを相手している間にもエーリッヒの周りには壁が競り上がっていて]
危ないのはお主じゃ、エーリッヒ!
そこから動くでないぞ!
[伸ばされた触手を削り切ると、そのまま砂を先程開けた隙間から黒きものの中へと滑り込ませる。砂はエーリッヒを包み護るかの如く展開し、迫る黒きものを押し留め]
砂針壁!
[外側に向けて、砂で出来た無数の針を突き出させた。針から更に針を突き出し、黒きものを小間刻みにしていく。しばらく後にエーリッヒの周囲には壁となりし砂しか残らなくなる]
……随分と手応えが無いの。
強度が薄すぎる。
手ごたえが軽い…。
揺らされたものの、力が減ってるのでしょうか?
[左手を顎に絡めて俯いて小さく小さく呟きながら、右手は鎖を振り回す。]
…では、エルザさんがやはり…?
[一番最後の呟きは、更に更に小さく口の中。]
―東殿/回廊―
[まるで無視していく影もあれば、出会うなり襲い掛かろうとするものもいた。勿論、律儀に相手をする事なく、夢渡り逃げる。
青年の姿を見失った影は暫くその場を漂っていたが、また誰かを探すように移動していった]
[ナターリエは次から次へと、右手の武器を変化させて、混沌のカケラを退いていく]
―――私は、混沌のカケラに触った経験があるから言うのですけど、混沌のカケラは、その人に近いものになりやすい傾向にありますわぁ。
[スチールボール DADADA!]
だから、これを変容させたのは、ノーラじゃないかと予想しているのですが、どう思いますかぁ?
[ケミカルアンカー DADADA!]
なんか、違う……。
こないだやり合った、蛇も、蠍も。
もっとしっかりした手応えがあったのに……?
[それ以前に、確りとした形を保っていたのに]
一体、なんで……って、だから、うぜえっつーのに!
[いっそ風で切り払うのも考えたが。
こんな狭い空間でそんな事をしたらどうなるかは……自明の理。さすがに自重した]
―― 私室前・廊下 ――
ふわ…
[大地の力を込めた砂の壁に守られ、瞬時に崩れ去る影に目を見張り、息をつく]
さすが、です。ザムエルさん。すっごいなあ…
[目がきらきら。危機感はどこへやら]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新