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─回想─
[愛車を押しつつ琉璃と連れ立ち、家路を辿る。
黒のライダースーツはさすがに目立ち、葛木の云々、という声もちらりと聞こえたが、気にした様子もなく]
ああ、祭だから、ってな。
おかげで有給がかなりくわれ……って。
[言い澱む様子に言葉は途切れ。張り詰めた、静寂]
ま、そろそろ三十路に手が届くっつー意味では、トシだろお互い。
[変えられた話題に、けらりと笑いながら乗って。
軽い調子で近況を、問う]
あー、俺の同僚にも、お前のファンがいるしな。
結構、評判……って、ああ、心配すんな、バラしてないから。
[どこまでも軽く、笑って。
言いよどみを挟んで告げられた言葉には、そっか、と短く呟いた]
[そうこうしている間にたどり着いた実家。
古めかしい構えの門をくぐり、邪魔にならない位置にバイクを止める。
物音に気づいたのか、すぐに父が玄関先に出てきた]
よっす、ただいま帰って参りました、父上殿。
[ぴし、と、敬礼しつつのわざとらしい挨拶。
父は渋面を作るものの、琉璃もいる事で小言は控えたようだった。
バイクから荷物を降ろし、三年ぶりに自室へ。
玲が戻ってきたのは、着替えも終わった頃]
……相変わらず、兄使いが荒いなお前は。
[つけられた注文に文句を言いつつ、それでも言われたとおりに準備をして。
ささやかなお茶会の席、話題に上がるのはこちらの暮らし。
琉璃のCDの売れ行きや、近所の図書館に榛名の著書が寄贈されているとか、そんな、日常の中での幼馴染たちとの接点]
……でも、そうか、変わりねぇんだな。
[それから、里の様子を聞いて、口をついたのはこんな呟き]
ん……孝博さん、って……野崎の孝坊?
あいつも帰ってきてたのか。
[じゃあ、後で顔出しに行くか、と呟く。
玲の、どこか『違う』物言いには気づいていたものの。
……直後の厳命の前に、それを考える余裕は、その場では失せた]
……へいへい……後で、行ってくるよ……。
[頭を掻きつつの、大げさなため息。
瞬間、瞳を掠めた憂いに、果たして二人は*気づいたか*]
[何やかんやの後旅籠を出る。
が、数歩歩いてはたと立ち止まった。]
さァて、と。
・・・何処行こーかね。
[決めていなかったらしい。
くしゃりと前髪を掻き上げ、遠くを見るようにしながら思案する。
もう片手は鞄についた風車のキーホルダーを弄り。]
んン。
とりあえず件の桜でも撮って・・・で、その辺のじーサンとかに聞き込み調査かな。
・・あァ、そいや始まったら入れんかったッけ?
[それで結論は出る。
村外れの方向に*目を向けた。*]
12人目、御曹司 晴美 がやってきました。
[村の祭を司るのが櫻木家であるなら、村の政を司るのが晴美の家である西行院家である。
村の大地主である西行院家の本家は、村一番の屋敷である。
もちろんその西行院の次期党首である晴美の部屋もそれ相応の広さである。
物があまりないその中央。そこで思うのは、彼の家の使用人から今朝耳にした、村から出て行った二人の帰還のこと。]
……そう。史人兄さんと、それに孝博が、帰ってきた、と。
そう。それは、くっくっくっ……
[ぎゃり、と左手で弄んでいる2つの鉄球が擦れて不協和音を響かせた。]
[顔を上げた榛名は微笑を浮かべていて、邪魔ではなさそうだと判断すれば近付く]
ああ、この場所は確かに祭の準備の様子がよく見えますね。
新作は此処の祭か…たった今見学していきたくなりました。
俺は祭を見に来たというよりは、人探しを…。
人というか、古民家に上げてくれそうな人っていう広い範囲の人探しなんですけど。
さっき聞いたのは…櫻木家と、葛木家、かな。
[その名前に榛名が瞬いたのを見て、拙いことを言ったかと、頬を掻く。けれど、次の言葉に眼を輝かせ]
え…!良いんですか、そんな…。
ご迷惑じゃなければ…。
[言葉とは裏腹に、期待の滲み出るような声音は、普段よりも高い。
断られなければ、手を掴んでぶんぶんと振りそうな*勢い*]
折角来たんだから、是非見て行って。
数年に一度しか、やらない祭りだし。
[見学して行きたくなったと聞くと、嬉しげに微笑んで。裕樹の目的に対する申し出に、相手が喜色の表情と声色を示した様子に]
うん。
許可がもらえるかまでは、分からないけど…。
聞いてみるよ。
[頷いたところで手を取られ。相手の動きに合わせて取られた手が上下に動く]
わ、わ。
[驚きの声を上げるも、振り払うことは無く。相手の心情を理解すると小さな笑みを浮かべた]
13人目、旅行家 蓮実 がやってきました。
お世話にならさせていただいて感謝します。
この道はひどく長いものでして、徒歩でいくことになるとどれだけかかったことか。
親切なかたがちょうど通りかかってくださってよかった。
[運転手に柔和な笑みを浮かべいう。
道路を歩いて歩いて、まだ根を上げるほど弱ってはいなかったが、通りがかった車に乗せてもらって一息。
その車は取材の類なのかもしれないし、何か輸送しているのかもしれないが、相槌を打ってばかりであまり聞いてはいなかった。
気になっていたことが脳内を占めていたからであって]
ええ。知っていますよ。故郷ですので。この長い道のりも良く知っています。
[ですから助かりましたよ。とやはり柔和な笑みを浮かべいった]
―おばあちゃんの家―
[昨日、なんとか見つけたおうち。おかーさんのおかーさんは、優しく迎えてくれたから、すっごい嬉しかった。
おばあちゃんって呼んでいいって言われたから、そうやって呼ぶことにしたんだけど。]
―― ちょ、っと、でかけてきます!
[良い子のカッコは疲れるんだからしゃーないない。りきっちゃんもいるし、だいじょーぶい v]
あ、本当?それじゃあお願いー。
[榛名の折角の申し出を断る理由はなく。
そう約束し、借りた部屋へと入ると、移動の疲れも手伝ってすぐに眠りに落ちた。
翌朝、仕事時の格好と似た、黒いスカートと上着を着て旅籠周りを散策する。
田舎の村にしては、どこか浮き足立ったような、そんな賑やかな感覚を覚えて、畑仕事をしていた男に理由を尋ねる。聞けば近々祭りがあるとの事。
例の桜に纏わる祭りが。]
…ふぅん。御霊鎮めの祭り、か。
[ぽつり呟き、男に礼を言ってから再び散策を*続けた。*]
[茶会の後、早く行かないと菓子が傷むから、とせっつかれて櫻木家へ。
幼い頃は何気なくくぐった門も、今は通り難く思えた]
……ったく。
[何に向くのかわからないため息の後、門を抜けて玄関先に声をかける。
応じて出てきた従妹は、少しだけ、驚いていただろうか]
よ……お久しゅう。
元気そう、だな。
[ひら、と手を振り何気ない風を装うものの、視線はどこかズレたまま]
[菓子を手渡し、宮司役就任の祝を告げて。
忙しいのに悪いから、という理由で、早々に話を切り上げ、踵を返した所に]
「……あ、史」
[懐かしい呼ばれ方で呼び止められ、足を止める]
……どーした、綾?
[条件反射か、肩越しに振り返りつつ、こちらも懐かしい呼び方をして]
「……祭が終わったら、すぐに帰るの?」
[できれば、ゆっくり話したいの、との言葉に。
僅か、眉を寄せて]
まあ……しばらくは、いるけど……ん、時間取れたらな。
[間を置いて、答えを返す。それに、従妹がどんな表情を見せたかは確かめる事無く、実家に戻り。
疲れを口実に早々に部屋に引っ込んだのは昨夜のこと]
[そして、翌日。
特にする事もなく──ヒマなら手伝えと言われたのは、軽く受け流して──、ふらり、外に出た。
戻ってきた時のいでたちではなく、シャツとジーンズ、黒のジャケットという身軽な姿。
シャツの胸ポケットには、真新しい煙草の赤い箱が覗く]
さて……久々に桜、見に行くか。
[のんびり独りごちつつ、足を向けるは村の外れ]
さて。
祭りも近く、それに合わせてか、我が領民たる村人が帰ってきたわけだから、次期党首としてそれなりの歓待の意は示さないとね。
[口許に軽薄な笑みを浮かべそう言うと、すくと立ち上がり、すれ違う使用人たちに軽く手で返礼しつつ、家を後にする。
ただ、どちらも留守であることはまだ知らず。]
[執筆道具を片付けて。約束を果たすべく裕樹を連れ葛木家へ向かおうとする。葛木のおじさんなら家に居るだろうと考え、交渉を持ちかけるつもりだったが]
──……史、人?
[葛木家へと向かう途中。道の反対側から歩いて来た人物を見て足を止めた。しばらく会わなかった懐かしい顔。呼び捨てにしている限られた人物の一人。ふ、とその名が口から漏れ出た]
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