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ハインリヒまで、相変わらずと言うか…。
[ユリアンにも似た事を言われたように思い、僅かばかりの渋い顔。
けれど、舞と音色に配慮して、抑え気味の声]
ん…まぁ、確かに俺も、この面子の中に『そんなの』が居るようには見えないがな。
唯一、それっぽい見た目、にーさんくらいだし。
[ハインリヒに、悪戯な笑みを覗かせ]
だっから、一応最後まで言わなかったじゃん?
ありゃ。終わっちゃった。
[カルメンの演奏が終わると、もう一度腹をさする]
今度は、私を通してじゃなくて、実際に風を切って聞こえてくる音を楽しみに待っていようね。
[やはり、それは楽しげな表情で、彼女は自分の子供に話しかけた]
[こうして誤解は解けぬまま。馬はそのような想像として定着している]
よし。じゃあ気をつけたまえ…なんてね。
ま、気が利かないのはいつものことなんで大目に見てくれるとありがたいよ
[なにせ名前も間違えてるぐらいだしと内心で呟きつつ、音色とにぎやかな様子を集会所内部から感じながら扉を開けて]
…会合のわりには穏かな感じだけどな…っと、また
[ゲルダに答えながらもとくに止めることなく見送った]
―集会所 広間―
[音がやんだところで声をあげる]
やっほー…ここにいるってことは、あれだよね
全員なのかなってかロミちゃんだけじゃなくてブリジットさんまで…
[新たに増えたメンバーを見ながら容疑をかけられてるとは欠片も感じさせないような気楽な声で挨拶した。
まだローザには気づいていない]
[ローザの言葉に、にこりと笑みを浮かべて返した]
うん。そうだね。
私も最後まで諦めないように頑張ると思うよ。多分。きっと。
[語尾が断定的ではないのは、自分の命よりも、子供の命のほうを優先させようと思う故の言葉ではあった。
きっと、彼も、それから子供だってそれを聞けば怒り出すと思うけど、それでも、彼女にとっては新しい命をこの世に生み出すというほうがずっと*大事なことなのである*]
ううん、だいじょ、ぶ。
なれない、ふきかた、だった、から。
でも、ためして、みたくて。
うん、また、やろうね。
[一緒に、と言われると嬉しそうに微笑んだ。
尤も、全く違う方向に向けられて居たかも知れないけれど]
あ、えーと。
[踊り子にも問われ、蒼の瞳はやや右往左往気味。
肩の鸚鵡が、呆れたようにくるるるる、と鳴いた]
いや、なんていうか。
あんたの踊るの見てたら、細工のデザインの元みたいなのが浮かんだっていうか、なんていうか。
まあ、そんだけ、なんだけど。
…お疲れ様、カーラちゃん。
お水、飲むかい?
[必要に見えたなら、その手を取り、握らせることだろう]
オカリナ、上手なんだねぇ。
[へら、と笑いかけた後、眼差しをローザへと]
で、ローザちゃんだっけ?
君も疲れてない?
水要るなら、どうぞー。
あ、いっけない。
皆様、くつろいでいるところを騒がせてしまって申し訳ありませんでした。
よろしければすばらしい演奏をしてくれたカーラに拍手を。
そしてダンス中にいらっしゃった方にはご挨拶が遅れましたことをお詫び致します。
私のダンスがお気に召しましたら、是非ともエレット楽団の公演へ足をお運びくださいますよう。
[広場にいる人たちにお辞儀をすると、悪戯っぽく微笑み]
そっか、実はあたしも今の踊りはまだ勉強中なんだ。
うん、またやろうね。
[カーラの返答に、満面の笑みで答えるとダーヴィッドに気付き]
あ、うん、ありがと!
やさしいのね、お兄さん。
[拍手が聞こえれば少し照れたようにそちらの方に向けても笑みを浮かべ。
ダーヴィッドに声をかけられると、こくりと頷いた]
うん、のみたい。
ありが、と。
[オカリナを仕舞ってから、落とさないように握らせてもらったカップを両手で抱え、まずは一口水を含む。
一息ついてから、続く言葉にまた頷いて見せた]
うん、カーラ、の、たのしみ、なの。
まえに、きた、ぎょうしょう、の、ひとが、くれたの。
[デザインが、と聞いて少しだけまずかったかな、と思った]
と、そいつは…声掛けちゃまずかったか?
[悪い、と付け加えて]
いや、だってお前、相変わらず女の事ばっかり見てるみたいだし?
[オレとは正反対だよなぁ、とは内心の呟き]
そうなんだよなぁ…本当に何を基準に連れて来てんだか。
て、お前までそれを言うか。
[いい加減言われ慣れたので笑うしかなく]
そういう配慮は商人だよなぁ。
[どこかずれた感心を示してみる]
[ダーヴィッドから水を受け取り、喉を潤しながらユリアンを見て]
細工のデザイン?
ってことは職人さんなの?
って、あー、そういうのって、他言無用、とかだったりする?
[聞いちゃまずかったかな、と少しばつの悪い顔をして]
[すぐに2階に上がったゲルダには気付かず。
また増えた一人を見て、首を傾げる]
やっぱ、見覚えのない顔のが多いな…。
[ごく小さな呟きが、洩れる。
ふと、拾った会話に、ちらとユリアンを見て]
せっかく女の子に興味を持ったと思ったら…。
色気がないな、この朴念仁は。
[多少なり、呆れた声でぼやいた]
[一息ついたところで気楽そうな声が耳に入り、ん?と目を向ける]
…………ひょっとして、ゼル?
あんた、こんなとこで何してんの!?
また何かしでかしたんじゃないでしょーね!?
――集会所1階・階段――
ええ……っと。
[荷物を置いて、気を落ち着けてから、部屋を出て。
階段の途中、広間の声が聞こえてくるところで足を止めた。
先に見かけた人を思い出しながら、指折り数えていく]
トリ付きの職人見習いに、気の利かない流れ者に、本物のお子様とある意味お子様、僕っ娘、バカップルの片割れ、それから独り者のおっさん……踊り子っぽい人もいたなぁ。
[名を知らぬ二人は、ちらりと見た顔を思い浮かべるだけ]
少なくとも。
どっきり合コンじゃないのは、確かだ。
[疑問は解消されないものの、そんなことを呟いて、ひとり頷いた]
いんや、いいよ。
まだまだ、ぼーっとしたものだったし。
形にできるなら、これから固めりゃいいんだから。
[ハインリヒの言葉に、首を横に振って、笑う]
ああ、飾り細工職人の見習いやってんだ。
[その笑顔のまま、ローザへと向き直り。
ばつの悪い表情に、また、首を横に振った]
ん、別に、そういう事もないけど、俺の場合は。
だから、気にしない、気にしない。
[ゲルダには気づいたなら会釈しただろうか]
お疲れ様。
[踊り終えたローザとカルメンに言う。
水を持ってきたダーヴィッドの邪魔にならないよう、少しだけ離れて]
楽しそうだったね。
僕もローザさんに教わろうかな。
はい、どーぞ、お二人とも。
エレット楽団ね。
懐に余裕があったなら、可愛いローザちゃんに会うためにも、是非行かせていただきますとも。
[ローザの紹介には、笑って頷いて]
カーラちゃんのそれ、は…そっか。
もらいもんか。しかも、行商ってことは、俺の同業かぁ。
[つい、じぃ、と眼差しをオカリナに向けたのは、品物の価値を量るようなもので]
……おいこら。
なんだよ、その言い方は。
[呆れたようにぼやくダーヴィッドの声。
ほんの少し、ジト目になってそちらを睨む]
「しかたないよー。
ユーリィだしー」
[直後、鸚鵡が追い討ちを入れるわけだが]
いやしかし、それにしてもやっぱり犯罪者集団には見えないなあ。
見えるのはハインリヒさんだけだよ、うん。
[まだ言ってる]
あ。
もしかして、女性が多いし、ハインリヒさんの顔が怖いし、美人局集団だったりして?
何しろ、美人ばっかり集めているし。私含めて。にはは。
わ、わ。すごいです。
カルねぇの音も、ローザさんも、きれいです。
[踊りが終わっての一礼に、ロミルダはぱちぱちと拍手をする。
集会所で見た人がすでに粗方描いてあるスケッチブック。
その一番上のページには、赤とピンクの踊り子らしき絵]
あっ、お帰りなさいです。
[それからようやく戻った人に気がついた。
ゲルダは気付かないうちに行ってしまったので、知らないままだ]
[一度周囲を見渡した後。場をわかせていた踊り手へと目を向ける]
ふーん。エレット楽団かぁ…どっかで聞いたような……いや、聞いたことそりゃあるよな。うん。
[記憶をさらって。踊り手の顔を見て思い出したところであちらも気づいたようで]
ひょっとしなくてもゼルだが
いや、ってかそんないつも騒動起こしてるようないいかたすなっ
[そりゃ客ともめて、楽団に迷惑かけて体で働いて…なんてことあったけども。あれは絶対に客が悪いと今でも思ってる]
まあいいや。久しぶり。あれから…コミュニティ二回ぐらい俺移動したし。半年から一年ぶりぐらいかな。
ハインリヒ…。
俺はこれでも一応、商品ならきちんと見るぞ?
女ばっかり見てるなんてのは、誤解だ。
[ある程度、男に興味がないのは確かだろうが]
何を基準に…って、カミサマのなんとやらじゃねぇの?
団長殿の言うことの信憑性がどれくらいかは、分からんけどさ。
っと、お褒めの言葉、ありがとう?
[に、と口の端を上げて笑った]
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